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朝永振一郎氏とは偉い人だったのですか

日本人のノーベル賞受賞者は15人(アメリカ人である南部陽一郎氏を含めると16人)いますが、僕の周囲では、一番名前が知られていないのは、1965年に物理学賞を受賞した朝永振一郎氏ですが、どれだけ偉い人なのでしょうか。 物理学史の本で、量子電磁力学に関する部分を読むと、くりこみ理論に関しては、ジュリアン・シュウィンガー、リチャード・ファインマン、フリーマン・ダイソンといった人たちが主役で、朝永振一郎氏については付けたしのように触れられているだけで、別にいなくてもよかった人のような印象を受けます。 日本人のノーベル賞受賞者の中では、朝永氏が一番重要度の低い人だったのでしょうか?

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回答No.1

えーっ!そんなことはないと思います。 湯川朝永と並び称されていますけど、学生時代の成績は朝永先生のほうがずっと優秀だったみたいだし、繰り込み理論は孤立した日本(じゃなかったかしら)の中で独力でやられた仕事。 量子力学の教科書や一般人向けの書き物(鏡の中の世界、スピンは巡る等々)でも名著を残しておられますし、その他いろいろで私は専門違いながら朝永先生があこがれでした。 南部先生は無茶苦茶偉いかたで、どうしてノーベル賞にならないんだろうと思ってましたけど、だから南部先生は別かも知れませんけど、小林先生も益川先生も「いや朝永先生より上だなんてまさかそんな無茶な」とおっしゃると思いますよ。特に小柴先生はきっと慨嘆されるでしょう。

javvwpkt
質問者

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noname#221368
noname#221368
回答No.3

 すいません。南部先生について一言いわせて下さい。  南部先生は、現在の超弦理論の先駆けを作った、どえらい人だと言われています。でも南部先生は、ノーベル賞に値する実験にかかるような、実際的予言をしてないような気がします。理論物理学者のノーベル賞は、実験によって検証された、という条件があったと思いますから、南部先生がノーベル賞を取っていないのは、そのためではないでしょうか?。

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noname#221368
noname#221368
回答No.2

 ちょっと関係ない話をしますが、晩年の湯川秀樹は、講義の時よく黒板に丸を書いて、それを学生たちは「湯川の丸」と言っていたそうです。学生たちの評価は、湯川先生の講義は本質的な臭いを感じるんだけど、計算は一つも出てこないし、なんか抽象過ぎてわかんないんだよなぁ~、とけっこう不評だったそうです。この「湯川の丸」こそ、朝永振一郎の問題意識だったのだと、どこかで読んだ気がします。  湯川の丸とは、時空の量子化です。丸が、量子化された時空の一点に相当します。量子は非局所性を持ちます。じっさい湯川は、非局所場理論という試論を提出し、その目的は、EPR効果などの量子効果に対する挑戦だったと思います。それはボーアによって却下されていますが、場の(時空の)量子論の効果が非局所的だから、電子の自己質量の発散が起こる、という理屈だったと思います。  朝永は、そういう事もわかっていた上で、現実的な解決策として、くりこみ理論を提出し、実験的にも確認されました。それはリチャード・ファインマンの経路積分法と、ファインマン・ダイタグラムにおける、電子の自己質量発散に対する、現実的な解決策であったとも思います。しかしファインマンはファインマンで、ほぼ同時期に経路積分的発想で、同じような結論に達っしていた印象を受けます。こういう事は物理では良くある事です。  ジュリアン・シュウィンガー,フリーマン・ダイソンについては、述べられるほど知りませんが、朝永振一郎に、ファインマンほどの逸話がないのは確かです。ファインマンの逸話ぶりは「ご冗談でしょう、ファインマンさん」を読めばわかります。  物理学史だって逸話が少なければ、書く事は少なくなります。そして同じノーベル賞に対して、複数人のそれぞれの物理的業績は同じ程度なんだと思います。でなければ、同じノーベル賞は受けません。物理学史上の記述の分量は、いちおう業績とは無関係なんだと思います。

javvwpkt
質問者

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