こんにちは、ご返答いただきまして、どうもありがとうございました。Hidocchiです。
わざわざ、さらに詳細にご調査いただきまして、厚くお礼申し上げます。
各種辞典を検索する意義・重要性を改めて再認識することができました。重ねてお礼申し上げます。
> 現行の意味のほとんどは ラテン語に見られる。語義の進展については "detached, disengaged," より起こり やがて "perfect, pure." の意に到る。1610年代に現われた"despotic" の意味は "absolute in position(《その位置において解き放たれた》?)" から来ている。
[前提とした訳語でございます]
detached : 分離した、孤立した、離れた
disengaged: 取り外された、遊離した 解放された 束縛のない
despotic: 独裁的な、専制的な、
(訳は、http://www.alc.co.jp から調べさせていただきました。)
以上から、"absolute in position(《その位置において離れた or 束縛のない》 → 《一般的人民の場所・位置において、離れ、束縛のない位置》 )と解したのですがいかがでしょうか。
そして、これが "despotic(専制的な)"の意味につながっているのかと考えたのですが、いかがでしょうか。
> 1440頃 "to disperse, dissipate, loosen,"の意味で用いられるようになった。ラテン語の solvere "to loosen, dissolve, untie," より来る。
[前提とした訳語でございます]
loosen: 緩む、解放する
dissolve: 〔一体化されているものが要素に〕分解する, 〔契約・関係などが〕解消される
untie:解放する、自由にする、関係を絶つ
”ラテン語の solvere” → 解放する、分離する、関係を絶つ(確かに、”わがまま”とも解せられるのですが.....)
と解したのですが、いかがでしょうか。
> 科学用語に使われるのが 二十世紀からだとは意外なんですけれど? 何かの間違いでしょうか?
愚生の経験から申しますと、同義の”complete(ly)” or "perfect(ly)"が用いられ、少なくとも、形容詞として一般的な用い方での"absolute"はほとんど見かけたことはなかったような気がします(ただし、absolute alcohol(無水アルコール)等、慣用化してしまったものは除きますが.....)。
> blagelonne様の《絶対》の定義
「人間の経験合理性の及ぶか及ばないかが分からないところ これを 絶対というふうに定義」
でしょうか。確かに、こちらの方が明確なように思われます。
(ですが、全回答を拝見させていただいたのですが、”物理屋さん”の回答がとても多くなったのですね。驚きました。)
因に、カント(二律背反)では、「認識の限界を超えた思考は二律背反に陥る」として人間理性の範囲外としていた と思います。
たとえば、
・世界は時間においては始まりを有し、空間に関しても限界の内に囲まれている(時間において始まりがあるというのなら、その始まりの前もあることになってしまう。さらにその前(の前)も存在することになってしまう)。一方、
・世界は始めを持たず、空間においても限界を有せず、かつて時間に関しても無限である(空間という限界に囲まれているのなら、空間の外があることになってしまう。 さらにその空間の外(の外)も存在することになってしまう)。 この両命題とも、理性が思考できることですが、時間の前と空間の外、空間と時間においても無限であるということは、われわれの認識を飛び出し、限界を超えることになります。
以上から、”宇宙空間”についての確かな認識を否定します。
ですが、科学者が宇宙について考えるのは、考えてゆけばそのうち答えが出ると考えており、実際そうしております。愚生の知識が確かならば、「ポアンカレ予想」でございます。wikipoedia ポアンカレ予想 をご参照くださいませ。
「たとえて言えば、宇宙の中の任意の一点から長いロープを結んだロケットが宇宙を一周して戻ってきて、ロープの両端を引っ張ってロープを全て回収できた場合、宇宙の形は概ね球体(=ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と言えるのか、という問題である。」これに関しまして、一つの示唆を与えた訳でございます。つまり、”概ね球体なのではないか”との見解を示唆したということでございます。
長々とした駄文をお読みいただきまして、厚くお礼申し上げます。
補足
Hidocchi さん こんばんは。ご回答をありがとうございます。 ★ 以上から、”宇宙空間”についての確かな認識を否定します。 ★ ポアンカレ予想〔では〕 宇宙の形は概ね球体(=ドーナツ型のような穴のある形、ではない)と言えるのか・・・。”概ね球体なのではないか”との見解を示唆したということでございます。 ☆ ふうーう。やはり残念ながらついて行けませんでした。無念ですが 無理のようです。 わたしの関心は はっきりしています。経験世界であるなら 有限で相対的・可変的だということです。それについて経験科学は知ろうとするということです。それ以外は 《絶対》の世界としておくということです。 以前に ri_rong さんから 《無限》における濃度(アレフ)について 序数で考えると分かりやすいとおそわったのですが ただ 《無限》において 序数なら序数というふうに順序を特定しうるごとく なぜ表象することが出来るのかという疑いがなお残っていました。これについては 尋ね損ねたままでいます。 ですから 私にとっては 《表象しうる》と《表象し得ない》とで相対と絶対を区分するかたちが分かりやすいです。 ★ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 《一般的人民の場所・位置において、離れ、束縛のない位置》と解したのですがいかがでしょうか。 そして、これが "despotic(専制的な)"の意味につながっているのかと考えたのですが、いかがでしょうか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ なるほど。《一般人民から》というところがミソでしたね。 ★ (確かに、”わがまま”とも解せられるのですが.....) ☆ これは solve < * se-lu =《みづからを‐解き放つ》というような類推から 《わがまま》を出してみました。《社会的に人びと一般から》という意味づけをすれば 分かりやすいと思いました。《わがまま》は あってもそのあとの状態でしかないと分かりました。 ★ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 〔科学用語として〕愚生の経験から申しますと、同義の”complete(ly)” or "perfect(ly)"が用いられ、少なくとも、形容詞として一般的な用い方での"absolute"はほとんど見かけたことはなかったような気がします(ただし、absolute alcohol(無水アルコール)等、慣用化してしまったものは除きますが.....)。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ☆ これも 分かりました。新しい用法なのですね。ありがとうございます。 そうしますと ☆☆ 現行の意味のほとんどは ラテン語に見られる。:Most of the current senses were in L. ☆ この意味が不明になるのですが どうなのかなぁ。《絶対》という意味はなかったのですかねぇ。 ありがとうございました。やはり一歩一歩ですね。