• ベストアンサー

世界大戦の本を紹介してください

 坂の上の雲(司馬遼太郎)を、「教えてgoo」(他の方の質問)で見つけ読んで没頭し感激しました。  次に「第1,2次世界大戦の本」を探そうと、また「教えてgoo」で少し探したところ ヘレン・アミーズの「アメリカの鏡・日本」 福田和也氏の「魂の昭和史」 軍閥興亡史 伊藤正徳 光人社NF文庫(全3巻) 昭和天皇独白録(文春文庫) などが紹介されていました。  全て読めばいいのでしょうが・・・なんせ、理数系大好きの高校生なのでなかなか全部は厳しくて・・、でも歴史の面白さも坂之上の雲で感じ始めている今日この頃です。  それに、他の方のgooでの回答に「日本の戦争の歴史を扱った書籍についてはとくに、「自分で」できるだけ幅広く複数の本にあたることが必要と思われます。」と書かれている方もいました。この方のご指摘のとおりと思います。  でも、わがままを言わせてもらい、皆さんの経験を利用させていただき、日露戦争の「坂之上の雲」のようなとは言いませんが、読んで楽しくなる本を、上に書いた本の中からでも、他の本でもかまいませんので教えてください。  まことに勝手な言い分ですが、図書の内容の概要を少し紹介していただけたら幸いです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Ganymede
  • ベストアンサー率44% (377/839)
回答No.1

【「中立」はあり得ない】 「現代ではあらゆるものが政治的であり、至る所に国家が顔を出す」(カール・マンハイム) 戦争の歴史を扱った本も、多少なりとも左翼・右翼がかっていると言えます。「私はあくまでも中立・中道」などという人は、うそつきでしょう。 【左右両極を排す】 戦前は皇国史観が暴威を振るいました。敗戦後はマルクス主義史観が幅を利かし、皇国史観退治には効果的だったが、これはこれでひどいものでした。最近は「自由主義史観」という名の自慰史観(自国を賛美して気持ちよくなる。最大の敵は「自虐史観」らしい)が流行っているようです。 しかし、space-alien さんは「理数系大好きの高校生」ということなので、左翼から右翼まで渉猟するほどヒマではないと思います。左右両極を排して、穏健左翼か穏健右翼の著者に親しむのがよいでしょう。 間違っても手を出すべきでないのは、「新しい歴史教科書をつくる会」などの系統です。代表的人物の藤岡信勝のサイトを覗いてみると……。 教科書が教えない歴史 http://www.jiyuu-shikan.org/ この藤岡という教育学者は、1990年代初頭(当時40代)まで日本共産党員だったそうです。180度転向してこの有様。まさに左右両極であり、こういう人が書いた歴史の本は、読むだけ無駄でしょう。 【軍事オタクを排す】 戦史は歴史の一分野です。戦争のことだけ詳しくなっても、戦争は理解できないし、いびつな知識が増えるだけです。特に日本では、軍事のことをほとんど知らないのが普通なので、ちょっと勉強すると知ったかぶりができるらしく、「頭が悪いのに物知りぶりたい人」が軍事知識に群がっているようです。 しかし、space-alien さんはそうではありません。『坂の上の雲』から入っていって感激し、歴史の面白さを感じているということで、筋が良い人だと思います。まさにそのように、軍事からではなく歴史から、戦争にアプローチするのが良いですね。軍事オタクは『坂の上の雲』を貶したがるようです。 【穏健左翼、穏健右翼】 私は読書量が乏しいので、今即座に思いつく本は少ししか挙げられません……。 (1)大江志乃夫(おおえしのぶ) 反戦の立場に立つ歴史学者ですが、実証的な学風で、文章もうまいです。専門は日露戦争の辺りらしいですが、日本近代史・軍事史の本を多数書いています。 『凩の時』(大仏次郎賞受賞) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480080198/ (2)戸部良一 京大卒の防衛大学校の教授です。旧日本軍の興隆・変質・失敗を、冷静に見つめた名著です。 『失敗の本質』(他の著者との共同研究) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122018331/ (3)秦郁彦 政治的には保守派ですが、実証的な学者で、一般向けの雑誌などにもよく書いています。 『世界戦争犯罪事典』(共著) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163585605/ 高価な本ですが、大きな図書館などで探してみてください。すさまじい労作です。 (4)マーク・ゲイン 文章がうまく、訳文もいいです。60年も前の日本ですが、この本を読むと新しい希望を感じます。 『ニッポン日記』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480084282/ (5)ヘミングウェイ フィクションですが、著者は従軍経験があり、感傷抜きのキビキビした文体で、なおさら戦争の空しさが伝わってきます。最後の行までハードボイルドなのが、逆に泣かせます。 『武器よさらば』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102100032/

space-alien
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。  世界大戦の本ともなると、膨大な種類があることを改めて知りました。    せっかくたくさん紹介していただいたのですが、かえってこんがらがってしまいそうです。  ゆっくり2,3種類は読んでみたいと思っています。

その他の回答 (3)

  • les-min
  • ベストアンサー率41% (269/644)
回答No.4

こんにちは。。  本を読むペースがゆっくりなので、あまり読んでないですが、ノンフィクションや戦記が好みの者です。  『坂の上の雲』の日本海海戦あたりでちらちら出てきたと思うのですが、戦艦オリョール(アリョール)の一水兵として参加し、後にその体験を綴ったノビコフ・プリボイ(プリボイ・ノビコフ)『ツシマ バルチック艦隊の潰滅』原書房も併せてお読みになるとより興味深いと思いました。  当時は一水兵だった作者は後に作家に転向しており、非常に読みやすい本にまとまっています。(翻訳者は「単純素朴な人柄にふさわしい文章」と記しています。)生存者に丹念に取材し、自身が見聞きした事実と併せて積み重ねた、資料的価値も高い作品です。  ご参考になればよいのですが、では。 

space-alien
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。  短時間に4名の方から、回答を頂びっくりしています。  正直言って、早く締め切りにしないと、これ以上教えてもらうと対応できなくなりそうです。    ほんとにありがとうございます。

  • cac31090
  • ベストアンサー率12% (8/66)
回答No.3

坂の上の雲は最高ですね。私は去年あれを読み、今年の初詣は原宿の東郷神社に行ってしまいました(笑) さて、第二次大戦ものでは佐々木譲さんの以下の3部作がお奨めです。 読み終わるまできっと寝られなくなるので、休みの前の晩に読んだ方がいいですよ。 1.『ベルリン飛行指令』 2.『エトロフ発緊急電』 3.『ストックホルムの密使』 全部新潮文庫です。 必ず上の順番で読んでください。 それと、1.にはいわゆる南京大虐殺の場面が少し出てきますが、あれは史実と全然違うので信じないようにね。 てゆーか、上は全て歴史を下敷きにしたフィクションですので、そのつもりで。

space-alien
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。    僕も、東郷神社と乃木坂にある乃木神社に行ったことがあります。でも本を読む前だったので・・今考えると、乃木公園でみた、保存されている家や馬小屋が少し懐かしく、また行きたいと思っています。

  • ZeroFight
  • ベストアンサー率15% (30/189)
回答No.2

ジョン・トーランドの『大日本帝国の興亡』がいいですよ。アメリカ人の書いた太平洋戦争史ですが、日本人のことをよく理解していて、驚かされます。記述は公平で、納得できます。 文庫で5巻ですが、『坂の上の雲』の半分と考えれば、短いくらいです。

space-alien
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございます。  視点の異なる本も読みたいと思っていましたので参考になりました。

関連するQ&A