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素数に関する質問です。
素数に関する質問です。 aとbが共通因数を持たないならば、a^2+b^2の奇数の素因数はどれも4n+1の形をしている。 このことはどのようにして証明できるのでしょうか?
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n = a^2+b^2 と表される自然数nを考え、nの奇数の素因数のひとつをpとします。 まず、aがpで割り切れる場合を考える。 n = a^2+b^2 であるから、法をpとして考えると 0 ≡ 0^2+b^2 (mod p) b^2 ≡ 0 (mod p) よって、b^2がpで割り切れるから、bもまたpで割り切れる。 結局aもbもpで割り切れることになり、a,bが共通因数を持たないことに矛盾する。 よってa,b共にpで割り切れないとして考えて良い。 aはpで割り切れず、pは素数であるから、gcd(a,p)=1 (gcd(a,p)はaとpの最大公約数) よって ax+py ≡ 1 となる整数x,yが存在する。 再びpを法として考えると、 ax+0 ≡ 1 (mod p) ax ≡ 1 (mod p) を満たすような整数xが存在する。 いま a^2+b^2 = n の両辺にx^2を掛けると (ax)^2+(bx)^2 = nx^2 三度pを法として考えると (ax)^2+(bx)^2 ≡ nx^2 (mod p) 1+(bx)^2 ≡ 0 (mod p) (bx)^2 ≡ -1 (mod p) これは合同式 X^2 ≡ -1 (mod p) がX≡bxを解に持つことを示している。 上の合同式が解を持つ必要十分条件は奇素数pが4k+1型の数であることだから、これによりpが4k+1の形をしていることが示された。
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- yoikagari
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a^2+b^2の奇数の素因数pをとる。 pが4で割ると3余る素数と仮定する。 a^2+b^2≡0 (mod p) aがpで割り切れると仮定すると b^2≡0 (mod p) pは素数だからb≡0 (mod p) よって、bもpで割り切れる。 したがって、a,bが公約数pを持つことになり a,bが共通因数を持たないという事実に反するから不合理 bがpで割り切れると仮定すると a^2≡0 (mod p) pは素数だからa≡0 (mod p) よって、aもpで割り切れる。 したがって、a,bが公約数pを持つことになり a,bが共通因数を持たないという事実に反するから不合理 よってa,bともにpでは割り切れない。 a^2≡-b^2 (mod p) 両辺を(p-1)/2乗すると a^(p-1)≡(-1)^{(p-1)/2}・b^(p-1) (mod p) pは4で割ると3余るので、p=4k+3とかける (-1)^{(p-1)/2}=(-1)^(2k+1)=-1だから a^(p-1)≡-b^(p-1) (mod p) a,bはpで割り切れないから、フェルマーの小定理より a^(p-1)≡b^(p-1)≡1 (mod p)がいえるから 1≡-1 (mod p)となって不合理 これはpが4で割ると3余る素数と仮定したことから起こった。 よって、pは4で割ると1余ることがわかる。
お礼
とても参考になりました。 また是非ご指導お願いします。
お礼
分かりやすい証明ありがとうございます。 またよろしくお願い致します。