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「に」「が」の使い分けについて
- 日本語の「に」と「が」の使い分けについて質問されました。
- 「なにがなりたかったですか?」という質問文で、「が」ではなく「に」を使うべきだと指摘されました。
- 「なる」「なりたい」「なった」といった「become」の意味を表す場合には、「に」を使用するのが正しい使い方です。
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#2 > 「(あなた'は')なにになりたかったですか?」 ご質問文は上記引用(『助詞・助動詞の辞典』)の「~が~たい」に当てはまるわけですが、 「なる」は「自動詞」であるため「を」で受けることができないということ、つまり「何【を】」の形をとれず、したがって「~が~たい」の形にもなることができないということを説明してあげてはいかがでしょうか。 ************************************ なる【成る】(自五) (4)《「…にー」「…とー」「~くー」などの形で》 変化して別の事物に至る。また、ある経過をたどった結果としてある事物が生じる。 「大人に―」 「水が湯に―」 「病気[好き]に―」 「予定が変更に―」 「騒然と―」 「暑く―」 『明鏡国語辞典』 ************************************ これが「他動詞」の「やる」であれば、 「(あなた'は')なに【が/を】【やり】たかった(【たい】)ですか?」 とできるということだと思います。 他の方のご説明にある「食べる」は他動詞ですし、 また「欲しい」も「感情や感覚を表す表現」ですので、 「何【が(一般的)/を】欲しかったですか?」や 「何【が/を】食べたかったですか?」で問題ないと思います。 ここは「自動詞/他動詞」が判断の拠り所となるということではないでしょうか。 「何が好き」の「が」は「主格以外を表す【が】」であるということと、 「なる」が自動詞であるため「が/を」で受けることができない という説明でその方に理解してもらうことはできないでしょうか。
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- nwsaburoo
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こんにちは。日本語は、動詞によってとる助詞が基本的に決まっています。以下はかんたんなものですが、御参考までに。 動詞文型表 (「人」は人がよく主体として使われる場合で、「もの」の例もあります。 逆に「もの」の中に「人」が含まれる場合もあります。) 1 人/ものガ V (時ニ) 起きる・始まる 単純な自動詞 時や所など他の補語があることが多い 2 人ガ 所へ/ニ V (所カラ、所マデ) 行く・来る 移動の自動詞 3 人ガ ものヲ V 食べる・する 基本的な他動詞 数が多い 4 所ニ ものガ V ある・いる 存在文 「は」と「が」の使い分けが不可欠 5 人ガ 所ヲ V (所カラ、所ニ) 通る・出る 通過・出発などの自動詞 6 人ガ 所ニ V (所カラ) 入る・すわる 移動を表す自動詞 7 人ガ ものニ V 勝つ・答える 対象の「Nに」をとる自動詞 8 ものガ ものニ V (ものカラ) なる・変わる 変化の「Nに」をとる自動詞 9 人ガ 人ニ ものヲ V 教える・見せる 相手と対象をとる他動詞 10 人ガ 人ニ/カラ ものヲ V もらう・借りる 9と反対方向の動きの他動詞 11 人ガ 人カラ ものヲ V 買う・盗む 9と反対方向 「Nに」はとれない 12 人ガ 所ニ ものヲ V (所カラ) 置く・入れる 物の移動を表す他動詞 13 人ガ 所カラ ものヲ V (所ニ) 取る・出す 12と反対方向の動き 14 人ガ ものヲ ものニ V する・変える 7に対応する他動詞 15 人ガ 人ト V 結婚する・ぶつかる 相互関係を表す 「NとNが」にもなる 16 人ガ ものヲ ものト V 並べる・間違える 15に対応する他動詞 17 人ガ 人ト/ニ (ものヲ) V 話す・会う・混ぜる 相互関係・方向性がありうる動詞 18 人ガ ものヲ ものト V 呼ぶ・決める 言語活動・精神活動の動詞 19 人ハ Nガ V わかる・ある 能力・所有などを表す動詞 「ハ・ガ文」 もちろん日本語の動詞型はこれだけではありませんし、これらの文型もくわ しく調べるとさまざまな微妙な問題を含んでいます。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
>>>sanoriさんご回答ありがとうございます。 いえいえ。 >>> 実はそれも説明しました。 「これは(あなた'は')なにになりたかったですか?という文章で 『なりたかった』のは主語(あなた)だよ。なので'が'じゃないよ」と。 そうしたら、「あなた'は'なに'が'好きですか?と聞くことができます。」と。 なので、「主語が来るんだよ」だけでは 少し説明がつかない気がするのです。 すいません、私の理解不足かもしれませんが。 いががでしょうか? やはり、「は」についても、(たまに例外はありますけれども、) 「‘は’の前には主語が来る」と教えれば、一発で解決です。 「は」や「が」には、主語以外につく色々な用法がありますが、基本は主語の後ろです。 それ以外のことを一度に(しらみつぶし的に)教えようとすると失敗します。 まず基本だけを教えておいて、その後に例外を教えればよいのです。 そうした上で、 一つの文の中に「~は」と「~が」の両方が登場したら、 「さー困った。あなたは、どっちが主語だと思いますか?」 と考えさせればよいです。 日本人は、皆、小さい頃にそういう感覚で日本語を習得しているはずであり、そうやって文法というものを獲得しているのです。 ・・・と言いつつ、 「あなたは、どっちが主語だと思いますか?」にも、「は」と「が」の両方が入っていますね(笑) 正解は、「あなたは思う/いますか」と「どっちが主語だ」の2つの文が合わさっている、です。 文法というのは、実際に使われる言葉を整理したものにすぎません。 色々な文法用語をふりかざして色々な用法があることを教えるのは、あまり感心しません。 用語は、せいぜい、主語、述語、「これはどれを修飾?」の3つぐらいに絞っておくのが妥当でしょう。 その後に、実際に使われる日本語を個別に教えるとよいでしょう。 ご参考になりましたら幸いです。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
#2です。第二の予防線について付け加えます。 願望と言いましたがこれは「私の]願望の時で、「ひとの時」は「がる」がつきますがその時は目的を「を」で表します。例えば ○私は蕎麦が欲しい ×私は蕎麦を欲しい ○彼は蕎麦を欲しがっている ×彼は蕎麦が欲しがっている ○私は蕎麦が食べたい ○彼は蕎麦を食べたがっている となります。
- lyrics
- ベストアンサー率74% (169/226)
こんにちは。ニ分割になります。 > 「これは(あなた'は')なにになりたかったですか?という文章で > 『なりたかった』のは主語(あなた)だよ。なので'が'じゃないよ」と。 > そうしたら、「あなた'は'なに'が'好きですか?と聞くことができます。」と。 > なので、「主語が来るんだよ」だけでは > 少し説明がつかない気がするのです。 辞書から引用してみます。 ************************************ 【が】(格助) (一)《体言や体言相当の句に付いて》 (1)述部を補う、最も主要な物事を表す。 ●(イ)《下に感情や感覚を表す表現を伴って》 その感覚や感情の感じ手を表す。 「花子【が】勉強が嫌いなのは有名な話だ」 「君【が】水が欲しければ自分でとってこい」 【語法】 (1)連体修飾や接続表現の中では「が」の形で現れるが、 単文では、「花子【は】勉強が嫌いだ」のように「は」で表される。 ~後略~ (2)「君を好き[嫌い]だ」など、好悪を表す表現では「を」とも言うが、「が」が一般的。 ●(ク)《下に感情や感覚を表す表現を伴って》 感情や感覚を引き起こすきっかけとなるものを表す。 「僕は足【が】痛い」 「(私は)故郷【が】懐かしい」『明鏡国語辞典』 ************************************ 「あなた'は'なに'が'好きですか?」 の「なに【が】」の「が」は上記『明鏡』の(ク)にあたり、 「あなた【は】」の「は」は(イ)「が/は」にあたるという説明になると思います。 厳密にいえば別の用法ということになり、 前者の場合(「何が好き」)は「主格以外を表す【が】」であるということを説明してあげてはいかがでしょうか。 |●主格以外を表す「が」 |いわゆる対象語といわれる「何が」で「何を」に近い意味で用いられる。 |主な用例として |「~が~たい」 |「~が欲しい」 |「~が好きだ」 |「~が嫌いだ」 |「~が気に入る」 |「~が分かる」 |「~ができる」(可能の意) |「~が~られる」(可能の意) |などが見られる。『助詞・助動詞の辞典』 ※『明鏡』【語法】(2) #1
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
目的が一定の格(日本語なら格助詞)だと考えているならその外国人は欧米の言葉を話す人ですね。 (1)「が」を目的語に使う時 こういう時は日本語では目的語が欲望の的の時は「が」、それ以外は「を」と説明するといいかも知れません。 蕎麦がほしい「終わりは形容詞」 蕎麦が食べたい「終わりは動詞+たい=欲望」(最近は西洋式に「蕎麦を食べたい」という人もいます「蕎麦を食べる」に影響されたのでしょう) (2)「に」は終着点を表す これで「学生のとき何「に」成りたかったか」の説明も「京都に行く」の説明も出来ます。 。
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
こんばんは。 たまに例外はありますけれども、 「‘が’の前には主語が来る」と教えれば、一発で解決です。 「(あなたは)学生の時、なに’が’なりたかったですか?」 にしてしまうと、 「あなた」ではなく「なに」が、「なりたかった人」に対する主語になってしまいます。 「看護婦になりたい」 → 「私は看護婦になりたい」の意 「看護婦がなりたい」 → 「看護婦さんが(何かに)なりたい」の意 (本当は、日本語文法は、名詞だけでなく‘が’まで含めて主語ですが。) ご参考になりましたら幸いです。
補足
sanoriさんご回答ありがとうございます。 実はそれも説明しました。 「これは(あなた'は')なにになりたかったですか?という文章で 『なりたかった』のは主語(あなた)だよ。なので'が'じゃないよ」と。 そうしたら、「あなた'は'なに'が'好きですか?と聞くことができます。」と。 なので、「主語が来るんだよ」だけでは 少し説明がつかない気がするのです。 すいません、私の理解不足かもしれませんが。 いががでしょうか?