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キャッシュ・フロー計算書(間接法)における商品評価損・固定資産評価損
間接法で営業キャッシュ・フローを計算する際、なぜ、 商品評価損や固定資産評価損を足し戻さないのでしょうか? 減価償却費などの非資金項目は、P/L上は費用ですが キャッシュが出ていったわけではないので、 間接法においては足し戻すことになっています。 そういう意味では、商品評価損や固定資産評価損も 減価償却費と同様に非資金項目だと思うのですが、 なぜ足し戻さないのかが分かりません。 アドバイス宜しくお願いいたします。
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まず、商品評価損については「棚卸資産の増減額」で調整されているので、別途の足し戻しは不要です。 商品評価損については、商品評価損×××/商品××× と仕訳されます。 この仕訳により棚卸資産は減少しますが、この減少額はキャッシュフロー計算書の「棚卸資産の増減額」に減少額(キャッシュフローとしてはプラス)として反映されるので、税引前当期純利益に含まれるマイナスと相殺され、結局、営業キャッシュフローには影響しないことになります。言い換えれば「棚卸資産の増減額」に足し戻しが含まれていることになります。 これと同じことが売掛金の貸倒についても云えます。貸倒損失も税引前当期純利益にマイナスとして含まれますが、売掛金の増減額に減少額(キャッシュフローとしてはプラス)として反映されるので、税引前当期純利益に含まれるマイナスと相殺され、結局、営業キャッシュフローには影響しないことになります。したがって、別に足し戻しの必要はないのです。 一方、固定資産評価損は、非資金項目ですから足し戻しが必要です。ただ、この項目が作成基準等のひな型として例示されていないので、質問者さんの誤解が生じたのでしょう。
お礼
非常に分かりやすい説明、有難うございます。 納得できました。