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鉄の高温酸化
純鉄を900℃に加熱し幾分保持する。 その時に出来ているスケールの成分は? その後、水で水冷したときに出来る酸化スケールの構成は何ですか? また、空冷と水冷後で残るスケールに違いはあるのでしょうか? 最近鉄(鋼)の焼入れを行っているのですが、いまいちスケールについて分からないので、どうかよろしくお願いします!!
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鉄関連化合物の材料研究をしている者です。 鍛造関連で使われる「スケール」という用語は良く知らないので、その生成条件への回答は出来ないのですが。 酸化鉄に関しては、お考えの通り、 黒皮 = 主に四三酸化鉄(Fe3O4、マグネタイト)、酸化第一鉄(FeO、ウスタイト)や酸化第二鉄のガンマ相(ガンマFe2O3、マグヘマイト)も多少混じっているかも。 赤さび = 主に酸化第二鉄のアルファ相(アルファFe2O3、ヘマタイト) と考えて良いと思います。 あと、水冷などですと、オキシ水酸化鉄 FeOOHや、水酸化鉄 Fe(OH)xが混じっている可能性も有るのではないでしょうか。
補足
酸化第二鉄とはFe2O3の事でしょうか? それは赤錆ではないのでしょうか? 黒皮は単純に黒いのでFeOかFe3O4かと思っていました・・・