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「無下に」の解釈の仕方
文章一部抜粋 ↓ ハルメ(おばあちゃん)が当時を振り返る。 友達同士でも、家族間でさえ安心して政治の話ができなかった時代。全国から集まった熱血青年たちがマッコルリを飲み、自由に話す事ができたデポチプ。あるときは母のように、あるときは姉のようにかれらを見守る酒母がいたからこそ可能だったのだろう。 「食堂の隣の小さな座敷はいつも彼らの寝床になってたよ。夜間通行禁止令があった時代だったからね。朝になると、モヤシスープを作って、ご飯を食べさせて、バス代まで出してやったりして。警察に追い回される学生たちをかくまったこともあったからね。無下に追い返すなんて、とてもできなかった」 辞書で調べたところ ↓ 無下に:冷淡なさま。すげなく。そっけなく 冷淡:思いやりがないこと。同情や親切心を示さないこと。 すげない:愛想がない。思いやりがない。そっけない。 そっけない:他人にたいする思いやりや温かさが感じられない。 ここに出てくる、「無下に」という意味は、無表情で他人に対する親切心や思いやりという気持ちがまったく(微塵も)ない、という事なんでしょうか? なんだか、人間としての心がまったくなく、ロボットのような機械人間みたいな人の事のようですね。 けれど、このおばあちゃんは、追い返すことなく、学生たちをかくまってあげたんですね~。 今の時代がいかに平和で平穏で幸せな日々を送る事ができていることを考えさせられてしまうような文章です。 本を読んでいると時空を超えて、その時の出来事が脳裏に刻み込まれていくような感覚になります。 なんだかとても不思議な気持ちになります。 なんていうのか、頭の中だけタイムスリップしたような感じです。 言葉って意外と面白いですね。 その言葉について考える事ができる。 考える事ってとても大切な事だと思うような気もします。 考える事によって、想像力が豊かになり、それが面白いヒラメキやアイデアにつながったりするんじゃないかなーとも思ったりします。 言葉の面白さに最近はまっている自分が別人のように思えてきます。 昔は、ここまで熱中して勉強したことなかったのに、不思議です。
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>無表情で他人に対する親切心や思いやりという気持ちがまったく(微塵も)ない、という事なんでしょうか? 追い返す、という行為自体が「無下」な感じを当人に与えるのではないかという恐れが酒母さんにはあったのでしょう。”だから”出来なかったのだろう、と私は思います。 いくらにこにこして(あるいは気の毒そうにして)、何らかの合理的な理由をつけたにせよ、追い返される方は彼女の本心(冷ややかな、思いやりの欠如)が透けて見えるだろうと普通考えますよね。 ご参考まで。
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お考えの通りでよろしいと思います。 「無下」は、日本製の漢語で、「それより下が無い」というのが原義です。 そこから、お説のような意味に使われるようになりました。