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それじゃあ「プリティウーマン」って
ラストで、ヒロインがようやく、自立心に目覚めたのに、 また、あのきざな人が、バラを持って登ってこられたってって、 思っちゃいました。 この映画はどう解釈すべきでしょうか?
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それじゃあ~ で繋げるのは、失礼ながらあまり宜しくありません^^ 主人公の俳優、状況など似ているので、お気持ちは分かりますが…。 極端な話、ロクでもない「取ってつけたような心理」たる映画・ドラマがあります。 全ての作品が必ずしもリアリティに富み、良き教訓、警鐘等を示唆しているわけではありません。 しかし、この作品が悪いものとも思いません。(といっても実は、あまりしっかり観てませんが^^) ただ全体としては、アメリカン・サクセス・ストーリー的、 或いはマイ・フェア・レディの焼き増し的な、ややファンタジー要素のある内容かと思います。 あまりドーンとシリアスティックに捉える作品でもないのでは、と感じます。 あちらは青春映画であり、こちらは恋愛映画とでも言えば良いのでしょうか。 こちらはミュージカルまでいきませんが、あちらよりはミュージカル的要素も強いと思いますし。 ただ、良い場面・示唆はありました。 ギアは自らの嫉妬により、「好きなんだ」ということに気づきました。これはアリですよね。 「どうしてオレは彼女に嫉妬するんだろう…? もしかしてオレは彼女が好きなんでは…」です。 それから、加藤 諦三さんなどがしばしば「憎しみをバネにした努力は、やがて必ず行き詰まる」などと云います。 ギアの努力もそういう類のものでしたよね。亡くなった父親に対する憎しみをバネにした、仕事のスタイルでした。 そもそもトレーディングや何かというのは、何ら実体を持たないものです。マネーゲームなどと揶揄されます。 何も生み出さないのです。何ら建設的ではありません。…まぁでも、私もお金は欲しいですが(笑)。 それで恐らくこの作品の核は「自分は人間だ。自分はモノではない」といったようなことかな、と。 本物の自尊心です。 自立=経済的な自立とは限りません。男性に食わして貰っている女性は自立していないとか、 自分で食っている女性は自立しているとか、そんな端的なものではありません。 一番大切なのは精神的な自立でしょう。そしてこれには本物の自尊心~「私は私だ。私は人間だ」が必須と思います。 いわば「人間としての尊厳の根本」とでもいいましょうか。 彼女は元々素晴らしい人でした。しかし自分で自分をモノ扱いしていることに気づいていなかった。 それで遂に、辛い体験を通してそれに気づいたのです。だからその時点で既に、精神的に自立したのです。 そしてギアは、元々人をモノとして扱っていた。しかしその間違いに気づいたのです。彼女の愛のおかげで。 だからラストに至る前に、彼女の精神的自立は成し遂げられていた故、 ラストはどっちに転んでも良かったのだと思います。 高校に行きたければ、ギアと付き合いながら通信教育でも受けて、ついでにマナー学校にも行って、 それで2年後位に結婚してオメデトウゴザイマスと。あの後はそんなだったかも知れません… 空想ですが(笑)。 以上については、なにしろ内容をうろ覚えなので、違っていたところがあればすいません。
お礼
ありがとうございます。 本当に深い部分を見失っていたんだなと思い知らされました。 本物の自尊心とは、自分は人間でありモノではないと自覚する事。 憎しみは生きる上で建設的なものではない。 すごくいい映画だったんですね。 なんか、気分が晴れやかになりました。 本当にありがとうございました