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道路設計 盛土
道路設計で新規盛土を自然斜面に擦り付けます。注意点はどんなことがありますか? 盛土を自然斜面裾付付近に擦り付けるときは、すべりの計算等は必要なのでしょうか? 何か注意すべき点がありましたら、教えてください。
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- KGS
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高盛土の場合は円弧すべりの計算は必要になりますが、自然斜面裾付付近に擦り付けるケースに限れば計算は行いません。 このようなケースで正直に計算をすれば、ほとんどアウトになるでしょう。 実際に斜面に盛り付ける場合は、段切り等の処置をして滑りを防止します。 設計段階で横断図に段切りのラインを書いていた時代もありますが、最近では施工時の常識として省略することが多いです。 これは発注者との意思疎通が大切で、気になる場所がある場合は対等者と協議の上、標準断面図に注意書きをしておきます。 道路の設計は道路構造令や道路土工指針、排水工指針などの設計基準があって今までの経験から安全な数値的な基準が決められています。 こういう指針に合致することは当然ですが、すべての現場に合致する訳ではなく同じ現場はありません。 このため、現場を見て地形、地質、湧水、排水等のリスクをすべて把握することが必要です。 その上でリスクの大きい盛土であれば、単純に盛土ありきの設計でなく工法の変更などの提案も必要になるでしょう。 図面を審査する立場にいますが、設計者の自己満足で書かれた図面も困るのですが、不必要な検討ばかりしてお金のかかる提案をしてくる人も困り者です。 道路と言っても家を造る場合と同じだと思うのです。 使う人の安全は当たり前ですが、施主と工事者との意志疎通は大切ですね。
- char2nd
- ベストアンサー率34% (2685/7757)
一番重要なのは排水処理です。在来斜面からの湧水や、盛土部分への浸透水を速やかに法尻に排出できるように、ドレーンなどの検討を要します。 すべりの検討は、盛土高さや在来斜面の勾配などにも依りますが、基本的に必要と考えてください。 いずれにせよ、在来斜面の土質や湧水の有無などを事前に確認する必要があります。現時点で湧水が無くとも、透水性のある地層が有れば湧水の可能性はあります。もちろん、現状で沢水等が有れば、それに対する処理も必要です。