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have toとbe able toの否定形について
ought toとused toの否定形はought not to、used not toとなりますが have toとbe able toの否定形はどうして do not have to、be not able toとなるのでしょうか?
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なかなか面白いご質問ですね。私たちは英語を用いるときには慣用的に用いていることが多いので、お尋ねのような疑問を普段は特に意識することがありません。 しかし、「not」の置かれる位置が表現方法によってなぜ異なるのかという疑問は、よく考えれば大変ごもっともなものです。この疑問については、2つの視点から考えると理解に近づけるのではないかと思います。 形式論で説明するなら、「動詞の種類の違い」が原因です。 「ought (to ...)」や「used (to ...)」は助動詞ですので助動詞の後ろに「not」をつけますが、「have (to ...)」は一般動詞ですので前に「don't/doesn't/didn't」を置きます。(最近では英国でも逆輸入されてこちらの形を用いる人が増えているようです。) ただ、上記の説明では、そのような使われ方をするものを「助動詞」や「一般動詞」と規定したのではないかと考える人もいるでしょう。もうひとつの視点からの説明の方が有効かもしれません。 それは意味論に基づいた説明です。この視点で考えると、「not」の位置の違いは「何を否定するかの違い」によって生じていると言えそうです。 「ought to ...」の否定は「・・・しないこと」が「義務(または当然)である」と考えますので、「ought」の前に「not」を置くのではなくて「to ...」の前に「not」を置きます。 「have to ...」の否定は「・・・する必要(があること)」を「(持って)ない」と否定すると考えますので、「have」の前に否定の「not」を置きます。 これは「must ...」の否定が「・・・しないこと」が「義務である」と考えて「...」の前に「not」を置くのと正反対の考え方です。 この考え方こそが「don't have to」と「must not」がもとはどちらも同じ「must」であるのに、それぞれの否定文の意味が異なっている原因です。 「be able to ...」の否定も同じように考えて下さい。「be able not to ...」としたのでは、「・・・しないこと」が「可能だ。」というおかしな意味になってしまいますが、「be not able to ...」とすれば「・・・すること」が「可能ではない」という自然な印象を与えてくれる英文になります。 普段何気なく使っている表現にも、それぞれそのような形(や語順)になる理由があるのだということが分かれば、理解がより深まることでしょう。その意味において、今回のご質問は大変有意義なご質問だと思います。 ご参考になれば・・・。
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- wind-sky-wind
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ought to, used to は助動詞を否定するというより,後の動詞を否定する。 (to) 不定詞を否定するので,ought not to などとなる。 ただし,didn't use(d) to ~という場合もあります。 have to は助動詞的な意味ですが,基本的に一般動詞 have と変わらず,don't have to ~となる。 あるいは,have to が持つ「必要性」の否定であり, must not 原形のように原形動詞の方を否定する意味と異なる。 よって,to 不定詞の否定でなく,have の方を否定する。 ただし,イギリスのやや古い堅い言い方だと have not to ~とも言います。 私の学生時代の参考書には平気で have not to ~と書いていました。 これは to を否定するというより,一般動詞 have の否定が have not になるというイギリス式のためです。 be able to は単に be 動詞の否定になります。 is not, are not のようになる。 ただし,will be able to の否定は will not be able to です。 原形 be は is や were などと異なり,助動詞 will の方を否定します。
お礼
回答ありがとうございます。 notが否定する対象が違うという考えは思いつきませんでした。
正解。 be unable toもOK.
お礼
回答ありがとうございます。 確かに、そのような形で否定を表現することもできますね。勉強になりました。
お礼
回答ありがとうございます。 「notが何を否定するのか」という考えについてより理解を深めることができました。詳しい解説ありがとうございました。