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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:エナミンの反応について)

エナミンの反応についての質問

このQ&Aのポイント
  • エナミンの反応についての質問をまとめました。
  • 質問内容は以下の4つです: (a) 解答の正しさについて (b) メチレン基からの水素脱離について (c) Cope転位の前に窒素電子対の流れと共鳴について (d) 反応機構の解釈の違いについて
  • 詳しく教えていただけるとうれしいです。

質問者が選んだベストアンサー

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noname#116453
noname#116453
回答No.1

少なくともあなたの回答は適当ではないでしょう。なぜなら、この条件でCope転位などがおこると考えるのは妥当ではないと思います。 問題点を整理します。まず、塩化アクリロイルをどう見るかと言うことですが、この物質には求核攻撃を受けやすい場所が2カ所あります。1カ所はカルボニル基であり、通常の求核アシル置換を起こします。もう1カ所はカルボニル基のβ位であり、その場合には共役付加 (Michael付加)がおこります。エナミンのβ位は求核性を持っているので、その部分でMichael付加を起こすと考えるのが妥当でしょう。それで、その前段階として、回答にあるようにアンモニウムを考えることも可能でしょう。これが回答の考え方です。 しかし、この回答の考え方が完全に正しいかどうかは何ともいえません。 基質のエナミンのβ位でアシル化がおこって、そのあとでMichael付加がおこるような機構を否定できないからです。 回答がどの程度の根拠に基づいているのかわかりませんが、仮にその反応機構を主張するのであれば別のエナミンでどうなるかと言うことを検証する必要があると思います。

shinn418
質問者

お礼

回答ありがとう御座います。分かりやすいです。βアシル化はやはり否定できない訳ですね。 問題集解答の(3)→(4)の水素脱離ではマルコフニコフ則を考えるともう一方のメチレン基の水素の脱離の方が安定だと思うのですが、どうして解答のように反応が起こるのでしょう? 私の書いた解答の方でCope転位が起こらないというのは、どうしてなのか詳しく教えてください。

shinn418
質問者

補足

下のお礼でマルコフニコフ則と書きましたが、ザイチェフ則の誤りです。

その他の回答 (2)

noname#116453
noname#116453
回答No.3

Cope転位に気を取られて気づきませんでしたが、そもそもケテン(>C=C=O)を経由すること自体がおかしいと思います。これは解答に関しても同じです。ケテンは光反応とかで生じるものであり、こうした条件で生じるとは思えません。 一般的なエナミンの反応から考えれば、C=Cの部分が酸塩化物のカルボニル炭素を攻撃して、そこでアシル化されたエナミンとなり、さらに二重結合の移動(異性化)が起こって、逆方向でエナミン構造となり、それが塩化アクリロイル由来のC=C二重結合にMichael付加を起こすと考えるのが妥当だと思います。 たとえば、エナミンと酸無水物の反応でアシル化が起こることは知られており、その場合には上述のように、C=Cの部分が酸無水物のカルボニル炭素を攻撃するものとして説明されます。アンモニウムの形や、ケテン中間体などは考えないようです。

shinn418
質問者

お礼

3度の回答ありがとうございます。とても、丁寧な答えで参考になりました。この問題集の解答がどういう根拠に基づいているか分からないので、また質問するかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

noname#116453
noname#116453
回答No.2

Cope反応は熱反応であり、加熱しなければ進みません。 たしかに、この系でも加熱をしていますが、そこで使われている試薬などから考えて、Cope転位が起こるほどに加熱されているとは思えません。 それと(3)の構造にまで反応が進んだのであれば、Cope転位よりも分子内共役付加(Michael付加)のほうがずっと進みやすそうに見えます。

shinn418
質問者

お礼

解答ありがとう御座います。Cope転位が起こらないことは理解致しました。 問題集の正規解答の(3)の反応において、水素の脱離がもう一方のメチレン基で起こった場合の反応を書いてみましたが、これが起こる可能性はあるでしょうか?http://d.hatena.ne.jp/ao-1/

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