受身文は、仕掛け(能動)文の主格(主語)を「~に」に、関与語(目的語など)の内の一つを主格(主語)に変換して作ります。
○佐藤さん(が/は)、私に、『あなたの夢は何ですか?』を、聞いた。
を→は: 『あなたの夢は何ですか?』が、佐藤さんに(よって)、私に(対して/向けて)、聞かれた。
に→は: 私は、佐藤さんに、『あなたの夢は何ですか?』を、聞かれた。
◇佐藤さん(が/は)、私1に、私2の 夢は 何かを、聞いた。
を→は:私の 夢は 何かが、佐藤さんに(よって)、私に(対して/向けて)、聞かれた。
に→は:私1は、佐藤さんに、私2の、夢は 何かを、聞かれた。
の→は:私2は、佐藤さんに 夢は 何かを 聞かれた。(私2 は不要になる)
○佐藤さん(が/は)、私に、『あなたの夢は何ですか?』と、聞いた。
に→は: 私は、佐藤さんに、『あなたの夢は何ですか?』と、聞かれた。
と→ : (受身文の主格に変換できない)
◇佐藤さん(が/は)、私1に、私2の 夢は 何かと、聞いた。
に→は:私1は、佐藤さんに、私2の、夢は 何かと、聞かれた。
の→は:私2は、佐藤さんに 夢は 何かと 聞かれた。(私2 は不要になる)
○佐藤さん(が/は)、私の、足を、踏んだ
を→は:私の 足が 佐藤さんに、踏まれた。
の→は:私は、佐藤さんに 足を 踏まれた。
従って
*昨日、佐藤さんに『あなたの夢は何ですか?』を聞かれました。*
←佐藤さんが、私に、私の夢は何かを、聞いた。
と
*昨日、佐藤さんに、足を、ふまれました。*
←佐藤さんが、私の足を、踏んだ。
とは、構文が違います。
前者は与格を主格に変換した普通の受身文。
後者は対格の関与者を主格に変換した「被害の受身文」です。