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青銅製か、青銅色の野獣? どうやって判別するのでしょうか beasts of bronze.
こんにちは、いつもお世話になります。 現在、Michael Moorcock著 「Corum」というファンタジー系の洋書を翻訳本と、共に読み進めています。 そこで、このような文章がありました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ In those days there were oceans of light and cities in the skies and wild flying beasts of bronze. ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 斉藤伯好訳 ハヤカワ文庫 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ そのころあまたの空には光の海と都市があり、空を飛ぶ青銅色の野獣がいた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 僕の乏しい英語力では、(魔法か何かで動く)青銅製の野獣かな?と思ってしまいました。 どうやって判別するのでしょうか? 教えてください、よろしくお願い致します。
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確かに of bronze は「青銅色の」と「青銅製の」のふたつの意味にとれます。ネイティヴの読者はどちらか判断せずそのまま読み流してしまえばいいわけですが、翻訳者はそういうわけにはいきません。あとのほうでそれを説明する箇所が出てくればどちらか判断できるでしょうが、そうでなければどちらかに決めなければ翻訳できません。おそらく訳者は、この文章のあとに「深紅色の野牛」や「青緑色の生物」の表現が出てくるので、無難なところで「青銅色の野獣」の訳語のほうを選んだのだと思います。
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空に広がる光の海や都市を俯瞰する視点で記述された文ですから、やはり対象物の材質よりもその視覚的特徴を描いていると理解するのが自然だと思います。従って、他の内容と矛盾が生じない限りは、「青銅製」よりも「青銅色」のほうが相応しい気がします。 逆に「青銅製」とするのでしたら、 > (魔法か何かで動く) といった伏線が本の内容のどこかに記載されていないとちょっと不自然な印象です。読んでいて背中がむずむずします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 <空に広がる光の海や都市を俯瞰する視点で記述された文ですから、やはり対象物の材質よりもその視覚的特徴を描いていると理解するのが自然だと思います。> 視点という事にすら気づきませんでした。 空の都市という事でもう、なんでもアリなんだよという気分になっていたので。 確かに視点的ですね、、、。 <従って、他の内容と矛盾が生じない限りは、「青銅製」よりも「青銅色」のほうが相応しい気がします。> こうやって、取捨選択できるんですね! なるほど。 <といった伏線が本の内容のどこかに記載されていないとちょっと不自然な印象です。読んでいて背中がむずむずします。> 魔法が存在する時代だともその数行後にも書いてあります。 ファンタジー小説って何処までが、現実の世界と一致していて、何処までが架空の設定なのか判別が難しいですね。 改めて、ご回答ありがとうございます。
- ucok
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判別の根拠は何かあるのでしょう。物語全体の感じや流れから推察したとか、原文以外の資料から調べたとか、作者すじに問い合わせたとか。ただ、私なら「ブロンズの野獣」と訳しますね。そうすれば、どちらとも解釈できるので、英語圏の読者と同じ感覚で読み進められます。「ブロンズ」という日本語が流通していなかった時代の翻訳なのでしょうか。
お礼
いつもありがとうございます。 >判別の根拠は何かあるのでしょう。 はい、おそらく何かあるのだと思います。 >物語全体の感じや流れから推察したとか、原文以外の資料から調べたとか、作者すじに問い合わせたとか。 なるほど! この文章は冒頭の文章なので、、読み始めの僕にはまだその後この野獣が青銅色として登場してくるのか分かりませんが、翻訳家の先生なら、この部分に印でもして後で出てくるのを1冊訳し終えるまで待ったか、作者に問い合わせたんでしょうね。 >ただ、私なら「ブロンズの野獣」と訳しますね。そうすれば、どちらとも解釈できるので、英語圏の読者と同じ感覚で読み進められます。 す、すごい! 流石、専門家の先生です!! 僕はこんなものどうやって訳したんだろうな??? と考えていましたが、達人なら簡単に訳せそうですね! >「ブロンズ」という日本語が流通していなかった時代の翻訳なのでしょうか。 いつごろから「ブロンズ」という日本語が流通したのか分かりませんが、結構古い本で、初版が昭和五十七年だそうです。 なんというか、ここで質問するようになってから1冊を読むスピードが早くなり、OKWAVEに入会してから早くも2冊目です! この調子でどんどん勉強すれば、、、等と思う今日この頃です。 改めて、御礼申し上げます。
- mabomk
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毎度です、 どこか他の部分で、色や材質に関するところが出てきて、、、 a copper-colored small tree とはっきり書いていたり、 huge carving of copper とはっきり書いていたら、 粗方(アラカタ、と呼んで下さい)想像もつくのですが、何せ異国の作者のことですから、そんなにキチンと書いてくれているという保証も何にもありませんしね。 因みに 前者は「銅色の小さな木」(どんな木やねん、って突っ込んでくだはい) 後者は「銅で出来た大きな彫刻」、所謂「made of ~~~」の応用でつね。 余りにつまらない解答なので「ポイント」は絶対に付けないでネグしてくだあい、おねがいしますだ。
お礼
いつもありがとうございます。 今回はどうした風の吹き回しか、達人らしくないご回答、、、でもご回答いただけて嬉しい。 確かにキチンとわかる様に、書いてくれてあれば良かったのに、、、と、僕も思っているところです。 >余りにつまらない解答なので「ポイント」は絶対に付けないでネグしてくだあい、おねがいしますだ。 こう書かれると、天邪鬼の拙者としては、意地でもポイント発行したくなりますが、、、今回は我慢します。 改めて、御礼申し上げます。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 >ネイティヴの読者はどちらか判断せずそのまま読み流してしまえばいいわけですが、翻訳者はそういうわけにはいきません。 なるほど! 本来は、どちらか判断せずに読みながすものなんですね! 翻訳者の方は大変ですね! <おそらく訳者は、この文章のあとに「深紅色の野牛」や「青緑色の生物」の表現が出てくるので、無難なところで「青銅色の野獣」の訳語のほうを選んだのだと思います。> 回答者様も、この本をお持ちなんですね! なるほど、そうやってかんがえるんですね! 文脈を読み解けば、確かに「青銅色」になりますね! こういう読み方もあるとは知りませんでした! 本当に勉強になります! 流石!流石!専門家の先生ですね! 改めて、御礼申し上げます。 P.S.それにしても、この本原本の方もカバーが、天野嘉孝なんですが、、 原作者がわざわざ日本人に依頼してカバーを描いてもらうなんて珍しいですね!