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「浮浪」と「放浪」の違い
日本語を勉強中の中国人です。「浮浪」と「放浪」の違いは何でしょうか。 また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
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◇浮浪: さすらうこと。定まった職業・住所などをもたず、うろつき歩き暮らすこと。また、その人。 戦争直後は浮浪児という言葉が良く使われたようですが、現在では浮浪者という熟語を時折、耳にするぐらいです。 尤も、浮浪者という言葉も次第に使われなくなってきており、「ホームレス」というカタカナで表現する場合が殆んどです。 現在の日本には居ませんが、世界のドキュメンタリーなどを見ると、浮浪児はストリートチルドレンなどと呼ばれているようです。 いずれにせよ、「浮浪児」「浮浪者」という熟語以外で使うことはまず無いと思われます。 他にあるとすれば「浮浪の身」という熟語ぐらいでしょう。 ◇放浪: あてもなくさまよい歩くこと。さすらい。 「各地を転々と―する」 「定住していない」という点は浮浪と同じですが、放浪した先で短期間であっても職業を持ち生計を立てている場合が殆んどです。 自分の家がありながら全国を旅して回るようなことも放浪と言います。 乱暴に区分すれば、 浮浪は、やむなくさすらう。 放浪は、自分の意志でさすらう。 というイメージがあります。 林芙美子の「放浪記」は有名です。 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD20783/story.html
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- Ishiwara
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「浮浪」は、お金や身寄りがなくてさまよい歩くこと。 「放浪」は、どちらかと言えば、文学者や芸術家などが、何か「未知なる真理」を求めて、あちらこちらさまよい歩くこと。 昔、山下清という画家が日本中を放浪しました。また、住所を転々として「放浪の詩人」などと呼ばれた人は、たくさんいます。
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早速のご回答ありがとうございます。よくわかりました。本当にありがとうございました。
- hakobulu
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#2です。 訂正があります。 ×「浮浪の身」という熟語 ○「浮浪の身」という表現 失礼しました。
お礼
はい、わかりました。ありがとうございました。
辞書的には,どちらも「さまようこと」という説明があると思います。ふつう,どちらも無職・住所不定です。しかし,現代的には使いかたにやや違いがあります。 放浪:あまり悪い意味がともなわず,何かを求めて各地を遍歴するほうに使うと思います。人を指す場合は「放浪人(ほうろうびと)」とか「さすらい人」。比喩的に「愛の放浪人」などともいえます。 浮浪:悪い意味で使うと思います。路上生活者(ホームレス)は,むかしは「浮浪者」(子供は「浮浪児」)といいました。路上生活者は各地をさまようわけではなく,公園などにいわば「定住」しています(そこに住民登録しているわけではありません)。比喩的にも「愛の浮浪者」とはいいません。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。いま「砂の器」というドラマを見ています。その中で「浮浪児」と「浮浪者」という表現が出てきました。大変参考になりました。本当にありがとうございました。