※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:アルカリSDS法におけるDNAとプラスミドの分離について)
アルカリSDS法におけるDNAとプラスミドの分離について
このQ&Aのポイント
アルカリSDS法におけるDNAとプラスミドの分離についての疑問を解説します。
アルカリSDS法では、菌体膜を壊すことでDNAは一本鎖に解離します。
一本鎖のDNAはプラスミドと絡まって不溶性となり沈殿するため、分離が可能です。また、激しいボルテックスによりゲノムDNAが細かくなって上清画分に出てきてしまうため、一本鎖のままにしておくことで分離を防ぐことができます。
アルカリSDS法におけるDNAとプラスミドの分離について
大学生になり、生物実験でアルカリSDSを行っている者です。
アルカリSDSによるゲノムDNAとプラスミドを分離する原理について色々な説明がありますが、よく分からないことがあります。solutionIIで菌体膜を壊し、プラスミドDNA及びゲノムDNAは一本鎖に解離します。そして、solutionIIIで中和することにより、比較的小さいプラスミドDNAは二本鎖に戻りますが、ゲノムDNAは1本鎖のままです。ある本では、この一本鎖DNAはタンパクとともに絡まって不溶性画分となって沈殿するのでプラスミドと分離できる、とありました。そしてボルテックスはsolutionIIを加えた以降は禁止で転倒混和ですが、これは激しいボルテックスによりゲノムDNAも粉々になって上清画分に出てきてしまうため、また、膜にゲノムDNAは結合していて膜とともに沈殿させることができるが、DNAが細かく切れると膜とともに沈殿させることができないため、という文もありました。疑問に思うことは以下の6つです。
(1)一本鎖になるとニックが入りやすくなるのに、プラスミドは二本鎖に戻し、ゲノムDNAを一本鎖のままにすることが、ボルテックスなどでゲノムDNAが細かくなるのを防ぎたいということと矛盾している気がします。細かくなると不都合になるのになぜわざわざ一本鎖にするのでしょうか?
(2)その後のエタ沈でDNAを沈殿させますが、一本鎖のほうが二本鎖より沈殿させやすいのしょうか?原理的にはDNAはエタノールに不溶性なため沈殿することを考えると、一本鎖でも二本鎖でも不溶性なことには違いがありませんよね?一本鎖の方がもつれて絡まりやすいから凝集するのでしょうか?
(3)ゲノムDNAは菌体の膜に結合していて一緒に沈殿しやすいというイメージがよく分からないのですが、膜に所々DNAが細胞骨格などとともに結合しているのでしょうか?何かのタンパクを介しているのでしょうか?
(4)solitionIでTris-HCl(pH.8.0)などの緩衝液を加え、菌体をボルテックスして懸濁する必要があるのは後のsolutionII以降の操作のためにどのような目的がありのでしょうか?EDTAでDNaseなどを不活性化するのは分かるのですが…。またグルコースも加えるのは何のためなのでしょう。Tris-HClで十分緩衝液になっている気がします。
(5)エタ沈の前に、フェノールクロロホルム抽出をはさむプロトコールがありました。フェノールクロロホルム抽出をはさまなくても、solutionIIのアルカリ性でタンパクは変性し、不溶性となるので、核酸と分離できるはずですが、はさむ方法もあるのは、よりタンパクを取り除くためでしょうか?
(6)こちらは、確認質問なのですが、エタ沈の目的は核酸の沈殿であって、タンパクとの分離はできませんよね?
ちまちまとすみませんが、どなたかよろしくお願いします。
補足
ご回答ご丁寧に、しかも早いお返事をありがとうございました。 ご回答について一つほど質問させていただきたいです。 >プラスミドDNAや断片化した小さなDNAはリアニリングして可溶性画分に移ってしまいます この文に関してなのです。DNAは二本鎖になる方が可溶性が高いのはなせでしょうか?一本鎖より二本鎖の方がリン酸基のマイナスチャージが大きいからでしょうか? 再びすみません。