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古文の自動詞他動詞がわかりません
古文で「おどろかせ給へ」という言葉が出てきました. 訳には「お目覚めになってください」とありました. 「あどろく」が「目を覚ます」なら 「おどろかせる」は「目を覚まさせる」ではないのでしょうか? なので「あどろかせ給へ」は「お目覚めさせてください」のように他動詞になるのではないのでしょうか?
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『宇治拾遺物語』ですね。 「おどろかせ給へ」は、 動詞「おどろく」の未然形「おどろか」+尊敬の助動詞「す」の連用形「せ」+尊敬の補助動詞「給ふ」の命令形「給へ」です。 「おどろく」は自動詞ですね。 最高敬語が使われていることになりますが、会話文なので、ありでしょう。この児はある程度高貴な身分の出身なのかもしれません。あるいは、僧たちの大げさな物言いによるからかいともとれます。 別の場所に「定めておどろかさむずらむ」というのがありますが、この場合は、他動詞の「おどろかす」+助動詞「むず」+助動詞「らむ」です。
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- ysk26
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補足です。 自動詞か他動詞か、ここでは文脈だけでなく活用形でも判断できます。 もしも他動詞「おどろかす」+「給へ」だとしたら、「おどろか“し”給へ」とならなくてはなりません。 (「給ふ」は連用形に付き、「おどろかす」は四段活用をするので連用形は「おどろかし」になるから) ところがここでは「おどろか“せ”給へ」となっているので、「おどろかせ」で一語(「おどろかす」の已然形?)なのではなく、No.1さんの書かれているように、自動詞「おどろく」に「…せ給ふ」の形が付いたものだとわかるわけです。 「…せ給ふ」「…させ給ふ」は「…給ふ」よりも高い敬意を表す言い方で古文にはよく出てくる形なので、要チェックです。
お礼
ありがとうございます. 他動詞(おどろかす)だと「おどろかし」と変化しますね. それに気づかず,連用形だと思ってしまいました. これからもよろしくお願いします.
お礼
ありがとうございます. 確かにある程度高貴な身分出身の児だと習いました. 尊敬の助動詞「す」が活用されているのですね.それを知りませんでした. これからもよろしくお願いします.