昔の飛脚はどこまで一生懸命だったか
今の郵便事情とは違い、昔の飛脚はそれは大変な職務であったと想像します。
いろいろ想像出来る苦労の中で私なりに考えるのは、「もし届け先が転居などして不在だった場合どうなったか。」という事です。
今の距離で数百キロを数日間かけて走り抜いて、「太郎兵衛さんならとっくに引っ越していなくなっただよ。」なんて言われた時の落胆はいかばかりだと思います。坂本竜馬みたいにしゅっちゅう旅ガラスみたいな生活を送っていた人は多かっただろうし、円山応挙みたいに病的に引越しを繰り返したなんていう人もいたでしょう。
電話もパソコンも無線もない時代です。例えば手紙を送りたい場合「今から手紙出すから、そのまま暫くいてくれよ。」なんて受取人に伝えたくても出来る訳がありません。間違いなくそこに定住しているとしか考えられない相手なら別ですが、ある意味定住率は現在と比べ不安定だったと想像します。
不在だった場合ですが、飛脚は以下の様に具体的な情報を言われた事も多々あったと思います。
「太郎兵衛さんなら、薩摩の○○に行っただよ。」
この場合、相手の転居先がそれなりにハッキリした場所だった場合、飛脚はなおも手紙を持って次なる場所へ向け旅立ったんでしょうか。または宛先人不明と称して差出人宛てに手紙を持ち帰ったのでしょうか。
普通に考えると飛脚の旅賃等々も絡む話なので如何にと考えてしまいます。
当時の飛脚事情にお詳しい方、宜しく御願い致します。
お礼
参考になりました。 ありがとうございます。