• 締切済み

物理系のポスドクの人生

将来、物理学分野(理論物理・宇宙観測・航空宇宙などのいずれか)の研究職を志している高1生です。 近年ではポスドク問題やオーバードクター問題などがありますが、実際にテニアや任期なしの研究職を得るにはどうしたらいいのでしょうか。 やはり「運」に頼るのしかないのでしょうか。 失敗したら、高校教諭か塾の教師か任期付研究員で世界中を渡り歩く生活しかないのでしょうか。 実際に現在の大学の教授などは院時代にそれなりの成果を挙げたからそうした立場に居るのですか? それとも落ちこぼれてしまうのは、就職活動に失敗して、流れで院まで進んだ人ばかりですか? 博士100人のうち、8人は自殺と聞いています。 自分の将来が不安で不安で仕方がありません。 必死に勉強して、博士課程まで進んだのに40代でタクシー運転手とかしか職がなく、片や、大学を出て、一流企業に就職できた人たちは、家持ちで年収も800万越えっていうのが現実なんでしょうか。 就職が本当に困難であれば、工学系でもいいかなと心が揺れています。。

みんなの回答

  • czar
  • ベストアンサー率0% (0/3)
回答No.10

物理ということで、理学部関連は直接たとえば企業などの民間研究機関のテーマと異なる基礎研究が多いため、確かに失敗すると不利です。 実際、ポスドク問題については、日本物理学会がまとめたものがあるので、参考にして下さい。 なぜ、工学部でなく、理学部が中心になって、東大でもそういうことが必要だと進んでサポートが始まっているのかは、工学部より危機感を持っているからだと思います。 個人的には、まだ高校生ならば、景気など大局的に見て、将来の不安がないほうにシフトすべきだと思います。自分の身内ならば、悪いことは言わないから、ということで別を勧めますが、それを言われても物理をしたいというならば、そういう人がノーベル賞をとりに行く科学者だと思います。頑張って下さい。

参考URL:
http://www.ph-career.org/
kazuxp32
質問者

お礼

なるほど。ご回答ありがとうございます。 理工学と理学では安定性もだいぶ異なるものでしょうか。

  • cyototu
  • ベストアンサー率28% (393/1368)
回答No.9

>大学院で先生と一対一の付き合いでほとんど弟子常態になっていたのですが、その先生よりも実力のある先生の下へ弟子入りを申しんだということですか? そうです。私の先生は、私が大きく成長することを勇気づけてくれました。 >門を叩いたというと、何のコンタクトもなく、突然、その一流の先生に家に行ったということでしょうか? いえ、家に行ったわけでは在りません。先生の研究室の扉を叩いたのです。信長学派を思い出して下さい。彼の所には、家康や光秀のように、しっかりした家柄の保証が在る弟子も一杯いまいしたが、秀吉のように、どこの馬の骨だか分らない奴が、突然弟子にしてくれなんて、いろいろの連中が集まって来ていますね。信長にやられてしまった今川が良い例ですが、学派の生産性はその学派の大きさや伝統だけでは出て来ません。家柄だ、伝統だ、学歴だ、学閥だ、肩書きだ、なんて言っている連中は、見る間にあの小さな信長スクールに叩きのめされ、今まで誰からも相手にされなかった尾張の小国が突然日本の中心になってしまいましたね。その後の日本は、秀吉や家康ばかりでなく、加賀の前田まで含めて、皆信長学派の弟子達によって形作られて行ったのです。 物理だって、伝統のあるイギリスやドイツやフランスではなく、ニールスボーアに率いられたあの片田舎のペンハーゲン派が、突然世界の中心になりました。個性のある一流の指導者の下に、世界中から、型に嵌まる者や嵌らない者、いろいろな野心のある連中が集まって来てバリバリやるグループは、その大きさや伝統に関係なく、ある日突然世界の中心になったりするのです。私の周りでも、皆さん殆どの場合、常識的な手続きを踏んで弟子入りしていますが、なかには秀吉のようにボストンバッグ一つで研究室の扉を叩いて押し掛け弟子入りした者も稀には居ります。常識的に弟子入りしようが、押し掛け弟子入りしようが、どんな形であれ一旦弟子入りが許されたら、後はがむしゃらにやり抜くだけです。 研究とは創造的な営みですから、芸術家と同じだと考えてくれたら、一流の指導者の周りにたむろしている連中がどんな連中か、想像がつくことと思います。そしてまた、芸術家と同じで、その才能が世間で認められて、それなりの生活の保障がされている方もいれば、才能が在り、いい作品を創り出しているのに世間が中々気が付いてくれない方もいるのです。

  • cyototu
  • ベストアンサー率28% (393/1368)
回答No.8

#7です。 >ところで、弟子になるというのは、大学院を卒業した後の話ですよね?? 殆どの場合、大学院生から、いよいよ先生と一対一の付き合いが始まります。従って、学者の世界では、大学院生から弟子と看做されるようになります。大学院生でもその後でも、一対一で指導を受けながら仕事をするようになれば、一応形式的には弟子です。ですが、その後先生に実力を認められるようになると、本当の意味での弟子であると自他とも認められるようになるのです。 >海外の大学院に進学するのと、国内の大学院に進学するのとでは、将来性は違ってきますか?? その後の日本での就職しやすさに関しては、私には見当がつきませんが、一流の研究者になるためには、日本の大学院を出るか、あるいは外国の大学院を出るかに関して、私には違いを感じません。それよりも、通常は、その先生が日本人であろうが外国人であろうが、世界的に一流な方に弟子入りするかどうかの方が、研究者としての実力を得るために有利になると言う意味で重要です。もちろん、そうでなかった一人前の研究者も一杯知っています。 私は「将来性」とは、研究者としての実力の将来性と言う意味で使っているので、就職や地位や肩書きの将来性に関しては、残念ながら忠告できません。地位や肩書きは、一般には、研究者としての実力に付いて来るものですが、それとても人間社会の複雑さ故に、実力が在るのに不遇な方も居られるので、くどいようですが、人事を尽くして、天命に任せるべきです。 >もし、院を海外にするのであれば、大学時代に語学の勉強も物理学の勉強と並行して行い、TOFELなどの規定のテストの対策をしておくべきですよね…。 もちろんです。日本の大学院に行く場合でも、現在は物理学をやるのに英語は必須中の必須です。私は大学3年生まで英語は苦手中の苦手でした。英語の勉強の仕方が悪かったのです。英語は勉強するもだと勘違いしていて、何を読むかに神経を使っていなかったのです。大学4年になって、これでは駄目だといろいろ頭を巡らし、大学2年だったか3年だったかに、英語の授業ではなく、物理の授業として英語の物理一般の教科書を使っていた物を引っ張り出して、悪戦苦闘のすえ、何とか英語が読めるようになったのです。始めの10頁位は、各行の幾つもの単語に鉛筆で訳を書き込んでいたので、本が真っ黒になってしまいました。しかし10ベージも過ぎた頃には、各頁で数回辞書を引くだけで読めるようになり、後は指数関数的に読めるようになりました。物理が好きだったので、英語を読むことに苦痛を覚えませんでした。 ああした方が良い、ここを準備していた方が良いと言うのは、もちろんなのですが、それよりももっと重要なのは、それをやっていると楽しくてたまらないとか、それに対する情熱を持っているかどうかです。英語に関して私は例外になってしまいますので、余り参考になりませんが、普通の英会話の本に何度挑戦しても物にならず、博士号を取って渡米した時には、英会話の実力は限りなくゼロに近い状態でした。渡米の直前に『あなたでも英語が話せる』という本を見付けて、それを片手にアメリカに渡ったのです。その本には、「コーヒーを下さい」は"Coffee!"、もっと丁寧に云いたければ、"Coffee, please." と言うもっと難しい表現もある、と書いてありました。こんな人間が、いきなり超一流の先生の門を叩いたら、あっさり受け入れられてしまったのです。人生、常識通りには動いていない好例です。 もちろん英語に関しては、これは単に運が良かっただけで、こんな危ない真似をせよと言っているわけでは在りませんので誤解無きよう。野心(もちろん良い意味で)が在るなら、たとへ日本の大学院に入る場合でも、TOFELなどの規定のテストの対策をして置くべきです。そのことは、博士になった後で海外に出る場合に役に立ちますから。

kazuxp32
質問者

お礼

何度も何度も本当にありがとうございます。 門を叩いたというと、何のコンタクトもなく、突然、その一流の先生に家に行ったということでしょうか? >>殆どの場合、大学院生から、いよいよ先生と一対一の付き合いが始まります。 これは、海外の大学院でも同じなのでしょうか? すると、cyototu様は、大学院で先生と一対一の付き合いでほとんど弟子常態になっていたのですが、その先生よりも実力のある先生の下へ弟子入りを申しんだということですか?

  • cyototu
  • ベストアンサー率28% (393/1368)
回答No.7

#6です。 アメリカで大学院生になると、TA (Teaching Assistant) となって、先生の成績付けや、学生の指導の手伝いをすることによって、最低収入ですが給料が出ます。また、稀にRA (Research Assistant)になることもあり得ます。この場合にはTAと同じ給料なのですが、研究以外の義務が在りません。RAになるには、一流の先生の下にいた方が有利になります。また、TAやRA になると、学費の多くが免除されるので、この方が給料よりも重要です。もちろんポスドク以上の地位には給料が出ます。 運良く大物の先生に認められた場合には、その先生の下にずっといられる可能性が高くなります。また、その先生の弟子になっておけば、万が一、数年で他の大学や研究施設に移る必要がある場合でも、その先生に指導を受けていたと言うことで、受け入れ側も一目置いてくれる可能性があるので、有利にこそなれ、不利になることはありません。しかし、人生はなるようにしかなりませんので、全身全霊を尽くして身を捧げた後、天命を俟つ、の覚悟が必要です。 高校1年生ではまだ早過ぎますが、将来も気持ちが変わらないようだったら参考になることに一言触れておきます。大学院以上の先生方がその若者を評価するには、ある決まったパターンが在ります。これは研究に限ったことではないですが、暗い性格や、くよくよした性格や、悲観的な性格の者は嫌われます。そして、研究は闇雲にやる者では在りません。先生が若者に研究テーマを与える時には、その先生の経験で、一々の問題に対して、どのあたりの答えが出て来くるか、また、その答えを出すにはどの位の時間がかかるか大体の見当がついているのです。そんな見当もつかないテーマを与えているようでは、指導者として失格です。もちろん実際にやってみると、その見当通りの答えが出なかったり、時間のかかり方に読み違いが在ったりしますが、大抵の場合には、経験のある研究者ならその予測が当たります。そこで、もし学生や若い研究者が先生の予測通りの時間のスケールで、その先生の主張に対して白なり黒なりの結論を出して来たら、先生はその若者を大変高く評価します。何故なら,まだ経験もない若者が、経験の在る先生と同じ位の時間で結論を出せたからです。もし、先生の予測の2倍位の時間でやって来たら、先生はこの若者には見込みが在ると判断して満足します。もし3倍も4倍も時間がかかり始めると,先生は心配し始めます。もっと掛かるようだったら、大分失望されてしまいます。もし、先生の予測より早くやって来たら、先生は、その若者が寝ずに徹夜してやって来たことを知っていますから、大変驚きます。上でも述べましたが、もちろん例外も在って、先生の予測がまるで間違っていたり、あるいは,予想外の展開をして、もっと面白い方向に話が進んで行くこともないではないですが、一般には経験者の予測は当たります。 ですから、先生に一目置かれるためには、先生の予測を超える、期待を超える努力をする。これを何度か繰り返して行くと、貴方を手放すわけには行かなくなって来るのです。もちろんそのためには、周りの人間と同じペースで仕事をしているわけには行きません。がむしゃらに挑戦して、後は運命に身を任せるべきです。 先は長いですから、今から心配の先取りをすることはありません。

kazuxp32
質問者

お礼

わかりました。 ところで、弟子になるというのは、大学院を卒業した後の話ですよね?? それから、やはり海外の大学院に進学するのと、国内の大学院に進学するのとでは、将来性は違ってきますか?? 日本と比べ、海外では、仰られたとおり、院生になることで給料が貰えるということですが、もし、院を海外にするのであれば、大学時代に語学の勉強も物理学の勉強と並行して行い、TOFELなどの規定のテストの対策をしておくべきですよね…。

  • cyototu
  • ベストアンサー率28% (393/1368)
回答No.6

#5です。 非平衡熱力学や非平衡統計物理学などと呼ばれる分野です。私がまだ日本にいた時に私の先生がおっしゃっていた事ですが、 「人生の梯子を登る時には決して下から登って行っては行けない。いきなりヘリコプターで頂上に登りなさい。そして、もし居場所が高すぎると思ったら少しずつ降りてくれば良いのです。下から登って行こうとすると、途中で息切れがして、結局自分の実力よりずっと下の所までしか登れませんよ」 との事でした。 一流で在れば在るほど、型や形式にこだわらずに、元気な若者にチャンスを与えてくれるものだと言うことを目の当たりに見てきました。前にも述べましたが、もちろん一流と評価された方には、学問的にも金銭的にも余裕があり、所謂「衣食足って礼節を知る」です。まだ大成していない先生は、自分の事で精一杯で、余裕があればやってあげたい事も出来ないで、弟子を取る時にもいろいろ打算が入ってしまうのはやむ終えないことです。 もちろん一流の先生の方が、門戸が広くて簡単に受け入れてくれるはずですが、そんな先生のところには世界中から野心のあるどろどろした連中がいっぱい集まって来ますので、そこで頭角を現すには、学問に関して石に齧り付き血の涙を流しながら努力する必要があります。 また、この世の中にはアインシュタインのように例外的に優れた方もいない訳ではないですから、先生の指事に従わずに自分の考えだけでやって行った方のが良い方もいない訳ではないですが、私は学生に、「貴方がアインシュタインである事に賭けるより、今宝くじを買って一等が当たる確率の方が高いと思いますから、もし私が本気で貴方がアインシュタイン並みだと考えることが出来たら、今すぐに宝くじを買いに行きますよ。入り口を見付ける事は易しいので、誰にでも出来ることですが、出口を見付ける事が難しいのです。ですから、若いうちは『習うより慣れろ』で、先生や経験者の指事に従って、その方達の言っていることが分るようになる事に全精力を注いだ方が良いですよ」と指導しています。私もそんな指導を受けて、創造的な営みに恍惚と出来るようになりました。 貴方は南方熊楠をご存知ですか。この方は、明治から昭和に架けて生きた方で、あらゆる常識的な範疇から逸脱した、日本の産み出した世界に誇るべき偉人です。彼は生物の菌類の専門家でしたが、日本民俗学の生みの親の一人でもあります。自然科学の専門家雑誌で世界最高峰と言われてリウイギリスのネイチャーに掲載を許された論文の数は50以上にのぼり、未だにこの記録を破った日本人は居りません。彼は学位も持たず、日本の和歌山県の片隅で大変不遇な人生を送った方です。彼が20才後半ごろにロンドンの王立博物館の職員をしていた頃、その街で知り合った10才位年上の土宜法竜と言う、後に高野山の管長になったお坊さんに、仏教とは何かを教えています。南方は土宜法竜に向かって「お主は仏教の坊主だから、宗教とは何か判らんだらう」と途轍もないことを言っております。 私の知人で日本の公の研究所の中堅研究者の方に、南方熊楠の有名な『履歴書』を読ませたら、その方は南方のような人生を送るのが怖いと言っておりました。この履歴書は日本人が書いた最も長い履歴書としての記録を持っており、もとは8mの長さの巻物に細い筆でびっしり書いた物ですが、印刷にして80頁以上もあります。 南方を見ていると、何故私が研究者とは芸術家の一種であると言っているのか、そのほんの一部は判って下さると思います。本物の研究者に成るためには、せめて南方の足の爪の垢位に成る覚悟が要ります。事実、南方の足の爪の垢位には成れた一人前の世界中の研究者を私はゴロゴロ見てきました。

kazuxp32
質問者

お礼

詳しくありがとうございました。 南方熊楠について、いろいろと調べてみました。 また、「弟子になる」ということで収入は得られるのでしょうか? 実際、そうした大物の先生の弟子になった方々はどのようにして収入を得ているのでしょうか?

  • cyototu
  • ベストアンサー率28% (393/1368)
回答No.5

私の実際に経験した現場について書いてみます。この経験は、多くの方がすると言う意味での典型的な例ではありませんが、二流の私から見て、一流の物理学者達がどう生きて来たかについての参考意見には成っていると思います。 私は日本では超という名前がついていない大学で博士号を取って、その後、幸運にも、アメリカとヨーロッパのそれぞれの超と名のついた研究所で生き残って来た者です。どちらの研究所でも、生き残って来られる方に共通した面が在るようです。先ず、どこの大学を出たかは、余り重要では在りません。ただし、もの凄く元気で情熱があり、物理の研究を心から楽しんでいます。また、無責任と言っても良いくらい楽天的で、大胆で、将来どうなるかなんて考えていないようです。私の経験でも、学問で大胆に賭けをすることを恐れているような方は、せいぜいこれは面白いと皆が既に判っているような,だからこそ流行っている問題しかやりません。従って、その問題の改良は出来ても、だれも知らない新しい世界を見せてくれる訳でもなく、さらに研究の仕方も皆と競争になってしまいますので、そのような方はたとえ生き残れたとしても、大変だと思います。ところが良い仕事をした方を見ていると、持ち前の楽天家で、リスクが大きいことが分っていても流行を追わずに、我関せずのマイペースでやっているようです。 私のアメリカ人の友人で、日本語にも翻訳されている有名なある物理学の分野の教科書を書いた方が10年以上前に私に個人的に言ったことが在ります。 「最近のアメリカでは、物理学科に来る学生の数がめっきり減って、コンピューターサイエンスや、バイオサイエンスに流れて行くようになった。もちろん、そちらに行った方が物理学をしているより就職もしやすいし、お金も入って来るからだ。でも、これは物理学に取って大変良いことなんじゃないかな。何故なら、こんな環境では、就職がしやすいの、お金が得やすいの、有名になりやすいの、などと言う動機で入ってくる連中がずっと少なくなり、本当に物理学の研究をすることが好きで好きでたまらない連中だけが、物理学科の大学院に入って来るからね」 教育者ではなくて、研究者になると言うことは、ある意味で画家や音楽家や詩人などの芸術家になることと同じだと考えるべきです。芸術家は就職がしやすいの、お金が入りやすいの、生活が安定しているの、などと言うことで芸術をやっている訳では在りません。場合によっては、家族を路頭に迷わせてでも自分をその芸術に捧げる覚悟が必要なことは、質問者さんもご存知でしょう。そして、流行を追っているような者を誰も芸術家だとは言いません。霞を食って生きる覚悟までして、周りの連中が何と言おうと、自分はこれが善であり美であり真で在ると信じることを見つけ出し、全身全霊を尽くして身を捧げ、後は天命を俟つ。場合によっては一生認められなくても「善し」と言う覚悟がいる。その覚悟を持って、研究者になるべきなのです。そして、私が運良く所属していられる超と名の付く研究所で、そんな覚悟が出来た心からの楽天家で世間離れした変わり者を私は一杯見てきました。そんな楽天家の中にも、これと言った決定打を出せない方も時々居りましたが、持ち前の朗らかさが説得力の一部となって、そこそこの仕事きりしていないのに、生き残ることが出来た方も居ります。 質問者さんも今後貴方の物理に対する情熱を燃やし続けることができ、何が何でも物理をやりたいと言う覚悟が出来ていたら、その段階で先のことは余り考えずに、がむしゃらに物理をやって下さい。そして、大学院かあるいは博士になった後で、いきなり世界的に超一流の先生のところの門を叩いて弟子にしてもらう積りになりなさい。超一流の先生は、普通のレベルの先生方よりも、学問的にも金銭的にも余裕があり、元気の良い若者を以外とあっさりと受け入れてくれるものだと言うことを、私は何度も見てきました。超一流の先生は、その若者の学歴や成績よりも、その若者の持っている情熱を大事にしているように見えました。並みの先生程、学歴や成績を気にするものです。芸術家と同じで、研究者は創造性に関して一流でなくてはならないのです。超一流の先生は、創造性とは何かを教えてくれます。貴方の大胆な挑戦により、その超一流の先生との遭遇が貴方の一生を変えてくれるかもしれません。

kazuxp32
質問者

お礼

詳しくどうもありがとうございます。 ちなみにどの分野の専門家でしょうか? 世界的に有名な先生の元に突然弟子入りを申し込んでも、受け入れてくれるなんて意外です。 勿論、言葉の壁を越えられることを前提としてですよね? また、そうした高名な先生方は、数多くの弟子を受け入れているのでしょうか?弟子になった後は、その先生の指示に従いながら、研究を続けるのですか??

回答No.4

>失敗したら、高校教諭か塾の教師か任期付研究員で世界中を渡り歩く生活しかないのでしょうか。 考えすぎるのも良くありませんが、失敗した場合についてです。 アカデミック(大学や国の研究所)ではなく、企業の研究職という手もあります。 大学教員になったとしても地方の小さな大学で予算もなく優秀な学生も居ない状態で細々とやっている研究室をみると、大企業の研究所のほうが潤沢で恵まれていると思います。また、日本は論文博士というのもあるので、修士で企業に就職(もちろん研究職ですが)して、会社で勤めながら博士をとるという選択も多いです。企業によっては補助が出るところもあります。 >高校教諭か塾の教師か任期付研究員で世界中を渡り歩く生活 これは、大学の研究室に残って論文を書こうとしながら、教員で収入を得ている場合じゃないでしょうか? あと、世界中を渡り歩けるのは論文がたくさん出している優秀な人です。論文が無ければ渡り歩けません。教授の推薦状なども必要です。 つまり、成果がそこそこあり、助教などのアカデミックなポストが空くのを待っている状態の人たちじゃ無いかと思います。これは結局、教授のコネで、ここでこんな人を探しているという情報を聞いて推薦状を書いてもらうということです。 研究室で修了までに成果をあげられるかどうかは、本人の資質と努力もありますが、研究テーマの選択(もっと言えば大学4年生の時点の研究室の選択)によると思います。面白いテーマと成果が出やすいテーマは同じとは限りません。テーマは何でも良いからとにかく教授になりたいというなら、顔の広い有名な研究室で成果が出やすいテーマを選べば良いわけです。逆にリスクはあっても好きなことをやっていたい人は、その道を進めば良いと思います。 もし大学の教授になるなら、出身大学も重要になって来ると思います。有名国立大学の博士修了ならチャンスも多いですが、地方の私大などで博士号をとったとすると苦しいと思います。 失敗しても、タクシー運転手しか職が無いということはありません。博士出ているということは少なくとも大卒以上です。好き嫌いを言わなければ、どこかに普通の企業に就職先はあります。就職時に問題となるのは年齢と出身大学です。 修士までで修了して、企業に就職という人は物理でも多く居ます。理系なら大卒より条件が良いことが多いです。博士になると学歴としては修士と同じ条件だが年齢的に不利となります。あと、企業の場合は世の中の経済状況に大きく依存します。 あと、収入を求めるのと夢を追いかけるのはどちらか片方しか難しいと思います。理論物理などをやっていた場合、どの時点で現実的な判断をするかという見切りが重要だと思います。その点、工学系や実験物理のような場合は、一般企業の開発などに就職しても心理的に切り替えがしやすいのだと思います。 実際、経験として言うと、経済的に困ったということよりも、精神的に追い詰められることのほうが大きい気がします。成果が出ない→精神的に追い詰められる→ノイローゼ、引きこもり、で院生ニートという人も多いです。 楽天的になんとかなるさ、と思っている精神的に図太い人のほうが研究者としては有利かもしれません。 高1ということはまだまだ先でしょうけど、大学に入ったら同じ学部の人の多くいるサークルに入って(天文部とか)先輩に聞いて情報を集めるのも良いと思います。

kazuxp32
質問者

お礼

よくわかりました。 ありがとうございました。

  • my3027
  • ベストアンサー率33% (495/1499)
回答No.3

>どうやら日本よりも悲惨らしいです。絶望的な気分です。。 私は海外米院に居ます。確かに厳しいですが、米国は日本より大学数が多く少子化の影響も無く、コネより実績がものをいう世界なので日本より希望はあると思います。ただ日本の大企業のサラリーマンより年収が下がる可能性が多大にあるのも事実です。 残念ながら人間社会に居る限り、コネが影響を及ぼすのは仕方ない事です。ただ米国はその影響が日本より少ないのは事実だと思います。 上述の困難な状況でも渡米してくる、韓国や中国の人は沢山居ます。やってみて諦めるか、やらずに諦めるかは質問者さん次第です。どちらも質問者さんの人生ですから正しい選択だと思います。

kazuxp32
質問者

お礼

ありがとうございます。 (運よく?)教授などになれたらとしたら別でしょうが、ポストを渡り歩けば、どこの国でも生活最低限の給料しか貰えないと聞いています。。

回答No.2

博士(はくし)が100にんいるむら(博士=ドクター、ポスドク) http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/ ↑が「現実」です。

  • my3027
  • ベストアンサー率33% (495/1499)
回答No.1

工学系の博士課程に在籍しています 残念ながら記載の内容がほぼ現実だと思います。工学系でもそうです。志望分野で日本で職を獲るのは、修士や学部卒で企業に入るよりリスクも高く、年収も下がる可能性は残念ながら多大にあります。工学系でも今は東大卒の博士でも、教授職を見つけるのは難しいそうです。併せて少子化で大学経営は厳しさをまし、受け皿の無い状態で博士課程を増員した結果、多くの博士の方が不安定な生活をしているのが現状です。ただ企業側が必要としない様な博士教育を行った大学側にも責任があるとは思いますが…。 現在の大部分の大学教授は、自大学やコネのある教授の元で助手→助教授→教授と順当に上がってこれた世代が大半だと思います。一部の優秀な成果を出した研究者を除き、職を獲るのは「コネ」が多大に影響するのが日本の現状です。 けどだからといって、やりたい事をやる前から諦める事は無いと思います。日本に職が無ければ海外でポスドクをして教授職を探すという手もあります。中国や韓国はそういう人は沢山居ます。個人的意見としては頑張って欲しいと思います。

kazuxp32
質問者

お礼

海外進学を考えてこのサイトで「海外でのポスドク問題はどうなのか」という質問をさせて頂いたのですが・・・ http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4920924.html どうやら日本よりも悲惨らしいです。 絶望的な気分です。。 コネとか、そーゆのは大嫌いですが、やっぱり必要なものなんでしょうね。 残念です。

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