高校生の方と考え、一番分かりやすいように身近な面積から出発します。
簡単なので以下の手順で求めて下さい。
1.平行四辺形OACBを描きます。
2.注;ベクトルの矢印は省略します!!
OA=a=(ax,ay,az),OB=b=(bx,by,bz)
とします。
3.平行四辺形の面積Sは
S=√[|a|^2|b|^2-(a・b)^2]で計算します。
4.展開してまとめます。
|a|^2|b|^2-(a・b)^2
=(aybz-azby)^2+(azbx-axbz)^2
+(axby-aybx)^2
5.S=√[(aybz-azby)^2+(azbx-axbz)^2
+(axby-aybx)^2]
=|(aybz-azby,azbx-axbz,axby-aybx)|
6.ここで、この成分を持つベクトルを外積として
a×b
と定義します。
7.するとS=|a×b|となります。
ここまでで、外積の大きさが平行四辺形の面積に等しい事は分かったと思います。
次に、a×bがどんなベクトルなのか調べます。
8.a・(a×b)=ax(aybz-azby)+ay(azbx-axbz)
+az(axby-aybx)
=0
9.同様に計算するとb・(a×b)=0である事が分かりま す。
10.a≠0,b≠0 また aとbは平行でないからa×b≠0
よって, a⊥a×b かつ b⊥a×b
つまり、これでa×bはa,bに垂直なベクトルである事が理解頂けたと思います。
最後に、a×bの向きがa→bへ回して右ねじの進む方向である事を簡単に、調べます。x軸→y軸に回した時右ねじの進む向きをz軸とします。例えば
a=(1,0,0),b=(0,1,0)としますと
a×b=(aybz-azby,azbx-axbz,axby-aybx)
=(0・0-0・1,0・0-1・0,1・1-0・0)
=(0,0,1)
となってz軸の向きを向いている事が判明しましたね。
補足
ほとんど、定義など習っていません。 aとbのベクトルがあり、両方に垂直なcを求めなさいというときに、たすきがけを使い、求めなさいと言われました。 この「aとbのベクトルがあり、両方に垂直なc」をa×b=cと表し、外積と言います。と習いました。 だから、垂直とかっていうキーワードが出てきたら、外積を使うという感覚です。もちろん、図もみました。 空間ベクトルでいうとx,y,zのx×y=z と言うことですよね。