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早稲田大学文学部の東洋哲学コースでインド・チベット仏教をきちんと学べるでしょうか
先日もインド・チベット哲学を学べる大学について質問したものです。 私はインド・チベット仏教哲学(主に論理学派や中観派)に興味を持っています。私は私立大学を受験しようと思っているので、早稲田大学文学部の東洋哲学コースに非常に興味を持っています。 このコースには岩田孝教授という仏教論理哲学の専門の方がいるようです。 しかし、他にインド・チベット哲学を専門としている教授がいないので、一人だけの下で十分に学べるかどうか非常に心配です。 インド・チベット仏教哲学を学ぶ上で、教授が一人でも大丈夫でしょうか。 ちなみに、他にも駒沢大学や東洋大学なども候補にしています。 よろしくお願いします。
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早稲田について、知っていることを書きます。 文学部に変更になり教授の所属が分散してしまいましたが、岩田先生は引き続きインド・チベット学関係の指導をされています。 授業数自体は外部の先生や弟子にあたる方を呼んで講義してもらっているので、学ぶ環境は問題ないと思います。 しかし論理学の分野は学部の授業で取り扱うことは少ないです。恐らく、基盤となる中観や唯識の教学、それにインド六派哲学をしっかりと押さえておかなければいけないので時間がかかり、論理学まで手を伸ばす学部生が少ないからだと思います。加えてサンスクリット語とチベット語を学習する必要があるので普通の学部生には負担が大きくなります(論理学関係を卒論のテーマする学生がいないというわけではありません)。そのため、この分野は大学院の授業で多く扱っています。 基本的にこのコースに入ってくる学生の多くは第一志望のコースから外れたと言う人が多いので、最初は「東洋哲学って何?」というレベルです。そのため実質的に3年間という短い学習期間しかありません。人気が無いといえますが、その分少数精鋭ということになります。さらにサンスクリット語の負担を避けて日本、中国に流れる人もおり、卒論指導でインド関係の学生は極めて少なくなる(今年は一人らしい)ので、勉強するにはうってつけといえるでしょう。(これに対して大学院では何故か大所帯、最大派閥となっていますが。) 無論、はじめから目標が定まっていればそれに越したことはありません。研究室に出入りして先輩に教えてもらったり、やる気さえあれば学部生でも大学院の授業や研究会に参加することも可能であり、現に(他分野ですが)そういう学生もいます。 仏教論理学の分野は活字にさえなってない文献が多く、写本を解読する作業も行います。また、この分野ではヨーロッパが世界でトップを走っているので、入学後は英語、仏語、独語もやっておくことを勧めます。
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ご回答ありがとうございます。 >>授業数自体は外部の先生や弟子にあたる方を呼んで講義してもらっているので、学ぶ環境は問題ないと思います。 そうだったのですか。教授が一人だけだったので、不安なところもありましたが、これで安心しました。 >>しかし論理学の分野は学部の授業で取り扱うことは少ないです。恐らく、基盤となる中観や唯識の教学、それにインド六派哲学をしっかりと押さえておかなければいけないので時間がかかり、論理学まで手を伸ばす学部生が少ないからだと思います。 私は中観や唯識、インド六派にも興味があるのでまったく問題ないです。授業が楽しみになってきました。(入学できればのはなしですが) >>人気が無いといえますが、その分少数精鋭ということになります。さらにサンスクリット語の負担を避けて日本、中国に流れる人もおり、卒論指導でインド関係の学生は極めて少なくなる(今年は一人らしい)ので、勉強するにはうってつけといえるでしょう。(これに対して大学院では何故か大所帯、最大派閥となっていますが。) 一対一とはすばらしい環境ではありませんか。ますます興味がわきます。 >>また、この分野ではヨーロッパが世界でトップを走っているので、入学後は英語、仏語、独語もやっておくことを勧めます。 いやぁ、サンスクリット語にチベット語にドイツ語、フランス語、かなり語学に精通しないといけませんね。とりあえず、今は英語を完璧にするように頑張ってみます。