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旧暦と新暦(?)の関係
旧暦のA月などという言い方がされますが、 単純に平行移動すれば新暦になるわけではないようです。 なぜでしょうか? 旧暦がたとえば360日の場合、1年に1回、うるう日を5日程度挿入すれば新暦になりますが、 毎年挿入を行っていれば、ほぼ旧暦を平行移動することによって新暦に換算できるはずです。 他方、季節が約365日で一巡することを知らなかったとすれば、 どんどん旧暦の月と季節がずれてきてしまいそうですが、 そうはなっていなかったようです。 真相をご存知の方、よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
話が込み入っていますが、質問者様は旧暦が月の満ち欠けと一致していることを理解していますでしょうか? よって 地球が太陽の周りを一周=約365.25日 月が地球の回りを一周=29.5×12=354日 で、一年につき約11日ずつずれていきます。 ズレがはなはだしくなった時点で「うるう月」を入れて一年を13ヶ月にし、季節の進行に合わせます。 >どんどん旧暦の月と季節がずれてきてしまいそうですが、 とありますがその通りで、その差が年によって違います。 なお、旧暦は上記のように一年の長さがいびつなので、去年の同月同日が今年は少し違う季節(地球の軌道上の位置が違う)になってしまいます。これでは現代の都市生活はもとより、自然と密着した農耕にさえ不便です。 月の満ち欠けでしか日を知る手段がなかった昔と違って、旧暦は今の社会においては全く使い物になりません。復活の余地はないでしょう。 ただ、端午の節句や七夕などは、旧暦のほうが(たまたま新暦を決めるとき一ヶ月ほど遅れてしまったので)季節にマッチしているので(七月七日の七夕は秋の季語です)、そのような行事はできるだけ旧でやるべきだと考えます。
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- suizei
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先ほどの私の回答の中の誤り ×芒種がある月が4月→○小満がある月が4月 です
- suizei
- ベストアンサー率26% (6/23)
質問者様のNo.6への補足に回答します。 二十四節気の1月の「中気」は「雨水」ですので、これがある月が1月になります。 季節とのズレがはなはだしくなると暦どおりにやっていると雨水が1月に入らなくなりますので、その時点で閏月を置いて雨水を1月には入るようにします。 以下、春分がある月が2月、穀雨がある月が3月、芒種がある月が4月…というようになります。 また同じくNo.1への補足について 要するに普通の一年(12ヶ月)は354日ほど、閏月のある一年(13ヶ月)が384日ほどになります。これをならすと平均して365.24ナンボ日になるように上手に置閏します。 No.9とNo.10について回答 「ずれが一ヶ月たまった時点で閏月を入れる」と「その月に本来入る中気がはずれたから閏月を入れる」とは同義です。 また、「「月が地球の周りを一周」ではなく、「月の満ち欠けの周期」ですね 月が地球の周りを一周したときには、地球は太陽の周りを回って先に進んでいますので、その分余計に回らなくては同じ月齢にはなりません」と参考に(?)書いていますが、地球から見れば29.5日で一周していますから別に誤りではありません(ここで初心者の回答者様に恒星月と朔望月の解説までしなければいけないのですか?)。 天保暦とグレゴリオ暦(の1年の平均値)の比較など、わけのわからぬ論者が出てきたので、質問者様の意図に沿うべく、簡易にまとめて回答したわけですが、こういう突込みを入れてくるとは、あなたは本当に「専門家」なのか疑いたくなります。
- Tacosan
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まず最初に訂正から: #5 でずれを「3週間±1週間程度」と書きましたが, 本当はこんなに狭くありません. およそ 4週間±2週間程度のようです. で閏月の入り方ですが, 基本的には「ずれが一か月分たまった時に追加される」という形になります. 厳密には「ずれが一ヶ月くらいたまって中気を含まない月ができたら」ですが, まあ同じようなものでしょう. 多分, ちょっと思考実験すればすぐわかると思います.
真相ではないかもしれませんが、どの文明でも稲、米などの耕作が始まるといつ種を蒔き、いつ田植えをするかは神官の仕事で、暦を作ることは国の基本になる仕事です。統治権者としては、譲れない象徴的な役割です。 月と季節がずれないように閏日あるいは月を設けて是正するしかありません。エジプトでは太陽が深い井戸の奥まで差し込む年に1回であることを発見し、それから365日と決めています。 ストーン・ヘッジでも同じように太陽の動きを捉えることになっています。春分の日を見極めて種まきの時季を決めていたようです。 昼と夜の長さが同じになるのは世界共通ですので、春分あるいは秋分の日をきめられれば、閏の時間を決めることが論理的に可能でしょう。 富山県でも立山連峰から上がる朝日の位置から季節を算定することも可能ですし、日の出から日の入りまでの時間を測れば、年の周期が出てきます。ただし、太陽暦を導き出すことは根気のいることであり、協同作業の必要な農業では共通の暦を設定しなければ、計画的にやっていけません。 陰暦は月の満ち欠けで計算されていることは他の回答者のとおりで、素人にはきわめてわかりやすいのですが、ずれてきます。閏の設け方の基本は上述のように太陽の動き方を基本にしなければできません。江戸時代でも天文方があり、寛政暦・天保暦は太陰太陽暦は精密なものとして評価されています。陰暦は生理の満ち欠けに同調しており、新月には分娩が多いくらいですから、一般の人間には親しみやすく、昔から十五夜、十六夜、十七夜を眺めながら夜半まで酒宴を開いていたということですから、夜遊びの背景としても良く、文化的には太陽暦より日本の社会に大きな影響を与えているのではないでしょうか? なお、江戸時代でもハレー彗星の出現する年を計算して、それが合うかどうかで天文学者の信用度を決めていたそうです。陰暦では難しそうです。ただし、大昔、日食を計算できれば、吉兆を占う意味では大きな力となったことは疑いのないところでしょう
- nananotanu
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早速ご回答有難うございます。 太陽暦で約1/4日分のずれがたまって1日分になるごと(4年に一度)に閏日を挿入するように、約11日分のずれがたまって1か月分(に近くなる)ごとに閏月を挿入する、とおっしゃっているように読めたので、質問させていただきました。 進む云々は相対的な話で、例えば一年だけ閏月がなかった後に(3年たつ前に)閏月のある年が来ると、(11日短いのでなく(あるいは22日短くなるのでなく))約19日長くなりますよね。 月の名前が12ヶ月のサイクルなのではなく、閏○月、とされるのですから、「日付において」太陽暦を追い越す(といっていいのか?)わけではないのは、無論ご指摘の通りです。 ※400年に一度、のうるう年の話云々、はこの際省略しています。 (約、で済ませて簡略化しています)
- Tacosan
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ああ, 念のためですがそういうことを個人的に思っているわけではありません>#7. そう読めてしまったとしたら, 私の文章能力のなさだと思ってください. で, ですが「太陽暦に対して途中で進む」の意味が明白ではないのですが, 「同じ日付だけど旧暦の方が先に進む」ということであればそのようなことはないはずです>#9. これはどの節季がどの月に対応するかを考えれば自明. 例えば 1月は「雨水」を含むんだけど, 雨水は 2月19日前後で, この翌日が朔であったとしても 1月1日は新暦の 1月1日以前になることはあり得ません. もしくは「もともと旧暦の方が新暦より 1年が短いんだから, 普通は新暦より進むところ, 閏月を入れて遅らせることによって調節する」という答えの方が適切? そしてもちろん, 農耕のために二十四節季とか七十二候があります. こっちは完全に太陽の運行にのみ依存して決まります.
- nananotanu
- ベストアンサー率31% (714/2263)
精確には「月が地球の周りを一周」ではなく、「月の満ち欠けの周期」ですね(^^) 月が地球の周りを一周したときには、地球は太陽の周りを回って先に進んでいますので、その分余計に回らなくては同じ月齢にはなりません。 ご参考になれば。
お礼
No.8に対するコメントですね。 ありがとうございます。
- nananotanu
- ベストアンサー率31% (714/2263)
No.8さん、教えてください。 太陰太陽暦で閏月となるのはNo.1さんも書かれているように、純粋に中気がない月、と理解していますが、おっしゃるとおりに、ずれが一か月分たまった時に追加されるものだったのでしょうか。 定義が間違っていないなら、逆に太陽暦に対して途中で進むことによっても、ずれを吸収しているようにも思えるのですが… あの~、他意はなく、素直に教えを乞うています。
お礼
自分も疑問に思っていました。 No.14でTacosanさんが代わりに回答してくださり、 勉強になりました。
- ringox
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どうも。No.1です。やはり、No.5さんは西洋の暦のほうが優れているというニュアンスがあるので、ひとこと加えておきます。参考にしてください。 「平均太陽年365.24219日に対して、天保暦(いわゆる旧暦)の太陽年は365.24223日であり、グレゴリオ暦(いわゆる新暦)の太陽年365.2425日よりも誤差が小さい(『暦法及時法』)」(なお2033年問題は誤差の問題ではなく改暦をする必要はない) 新暦、旧暦ともに科学的に基づいたものです。暦に完璧は存在しないので、優劣はありません。
- Tacosan
- ベストアンサー率23% (3656/15482)
読み直してみたらあやしかったので補足&追加: #5 では「ひとつき」と「いちがつ」が両方「1月」と書かれています. 最初の 2つは「ひとつき」, それ以降は「いちがつ」と読んでください. で 1点追加すると, 「メトン周期」というのがあります. これは 19太陽年が 235朔望月に (ほぼ) 等しいというもので, これにより「19年間に 7回の閏月を入れる」と太陽暦とほぼ同期することができます. ただ, 完全には同期しない (わずかにずれていく) ため, #5 に挙げたように改暦を行うことで再び同期するようにしています. 日本や中国の太陰太陽暦はこのメトン周期をベースにしているため, 基本的には 19年分の暦があればそれを使いまわすことで新暦に換算できます. ただし, 「新月」は観測によって決まるため, 1日より小さい差が入ると「閏月になったりならなかったりする」ことがありえます.
補足
No.5について、コメントしていただいたは、文脈から推測できました。 「いちがつ」が、どう決められているのかについて、 14つの回答の中には見つけられなかったので、 ご教示くだされば幸いです。
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お礼
以下、非常に参考になりました。 ありがとうございます。 ・4週間±2週間程度 ・基本的には「ずれが一か月分たまった時に追加される」、厳密には「ずれが一ヶ月くらいたまって中気を含まない月ができたら」