こんにちは。
1.
確かに辞書を見ると:
・help oneself to ~ (勝手に使う)
、、、となっていますよね。これは要するに「その時の状況に相応しい代名詞を入れて使う」という話です。「状況に応じて oneself を変化させなさい」ということですね:
・Go ahead, help yourself to any drink in the refrigerator.
・Before helping themselves to the feast, they prayed.
oneself というのは会話ではまあ使いません。何故なら、会話には必ず「私、君、彼、彼女」という「指す相手」がいるからですね。ご質問の:
・Who has helped ( ) to the lemonade?
、、、も間違いなく「誰かが誰かに聞いている質問」ですよね? なので oneself というのはここでは使いません。
ご質問文にも使い分けがあって、男の子しかいないところでは himself ですが、反対に女の子ばかりがいるところでは himself とは言えず、どうしても herself と言わなくてはいけませんよね。男女が混在しているところでは、どちらかを言うしかありませんよね? それで himself なのでしょう。これもちょっと意地悪な問題であって:
・Who had the lemonade without asking me first?
、、、とか何とか言えば済む話ではありますよね。
今日「性別」には賛否両論あって、「男女平等であるべきだ」と唱える向きもあります。なので、文語中で指す相手の性別が限定できない時には、こんな風に言うことが多いですね:
・Before starting research, each student should first talk to his/her teacher for an approval. (生徒の性別を限定していない)
2.
船はなぜ she
、、、確かにそう決まっている名詞もありますね。国歌ではないのですが、米国でよく歌われる愛国歌に「God Bless America」というのがあります。その一節はこうなっています:
God Bless America, Land that I love.
Stand beside her, And guide her,
Thru the night with a light from above.
、、、つまり米国自体が her なのです。
実はフランス語(ドイツ語、イタリア語も)では、全ての名詞という名詞に性別があり、それによって冠詞 la、le の使い分けをしなければなりません。スペイン語も同じで、冠詞 la、el はもとより、単語自体が amigo (男友達)、amiga (女友達)というように違います。
こういった他のヨーロッパ言語の名残なのか、英語にもいくつか「船、国家 ⇒ she」のように呼ぶ慣習がありますが、それは極めて例外的なことで、個々の名詞には性別がありません。なのでむしろシンプルだと僕は思いますよ。つまり the ship は the ship ですね。
ご参考までに。