gnaw at [on] a bone ですが、gnaw a bone は骨そのものをかみ砕く、gnaw at [on] a bone は骨に付いている肉を食べるために一見すると骨をかじっているように見える、という微妙なニュアンスの違いがあります。at [on] は「そこをめがけて」というような方向性が加味されるのですね。
野菜や果物をガブリかむのであれば gnaw a carrot でよいのですが、鳥がつつくような場合は at があった方がよいのです。
苦しめる、を悩ます、は上記の意味の転用です。Anxiety gnawed at his heart. でつつくように悩ます、となります。
初めて見た単語です。[のー]って読むのかな。
見るのは初めてですが、多分疑問には答えられると思います。
こういう動詞は、前置詞があるかないか、またどんな前置詞があるかで、
そのあとの目的語に対して動詞がどんな具合に影響をしているかが違ってきます。
ニンジンやバナナなどをかじる時と、リンゴや大きなハンバーガーなどをかじる時の違いを
思い浮かべて見てください。
ニンジンは細くて、そのまま口に半分ちかく突っ込んで「ぼりんっ」とかじることができます。
一口かじったあとのニンジンは、真っ二つに折れています。
これが gnaw a carrot の感じです。
gnawという動詞の影響が、ニンジンに直接およんでいます。
一方リンゴはふつう口より大きいですから、かじるとしても「一部をちょっぴりずつ」かじりますよね。
一口かじったあとのリンゴは、丸い形を残したまま、一部に歯型がついています。
これが gnaw at an apple の感じ。
gnawという動詞が、一部分(at)にのみ影響しています。
前置詞によって、そういう違いがでてきます。
板チョコみたいなものだとわかりやすいかもしれませんね。
gnaw ~ だったら、大口あけて噛み付いて、ばきっとやってる感じがします。
gnaw at ~ だったら、角をちょっぴりかじった感じがします。
リンゴもそうですよね。もしリンゴが小さくて、あるいは口がすごく大きくて、
ひと噛みでリンゴを噛み砕いてしまっているくらいだったら
graw an apple と描写するのが適切でしょう。
もし gnaw at a carrot と言った場合、
ニンジンの側面をちょっとかじったような印象を与える気がます。
フライドチキンをちょっぴりかじるみたいに。
若干不自然ですよね。なので、ニンジンをかじる場合は、
gnaw a carrot の方がいいのでしょう。
辞書を調べたら
「gnaw at a bone 骨をしゃぶる」
というのが出てきました。これもわかりやすいとおもいます。
これが「gnaw a bone」の場合、バナナやスニッカーズをかじるかのごとく、
骨を「ばきっ」とかじっているように思えます。
主語が人だったらちょっと怖いですね。ライオンとかだったらいいかも。
同じような使い方がある動詞は、たとえばknockとかでしょうか。
扉を叩く動作は、knock on the door といいます。
knockという動詞が、扉の表面(on)に影響を及ぼしています。
knockは、日本語の「ノックする」よりもだいぶ強いイメージの動詞なので
(格闘技の「ノックアウト」「ノックダウン」参照。ぶん殴られて失神するくらい。)
もし knock the door というと、なんかドアをなぎ倒している印象を与えそうです。
参考までに。
お礼
皆さん本当にくわしい説明をありがとうございました!! 本当に助かりました!