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江戸時代での歌舞伎について
歌舞伎で「やつし」という言葉がありますが、この意味は「説教節(仏教の?)とも通底する貴種流離の思想を継承、お家騒動や遊蕩で家を追われた若殿や若旦那が世を忍ぶ仮の姿を演ずる」ことを意味するそうですが(日本の古典 江戸文学編 放送大学教育出版)説教節とお家騒動で家を追われた若殿がどう結びつくのですか?
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「貴種流離の思想」でつながっているのです。 「貴種流離とは?」 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa457171.html 「貴種流離譚」(おなじみWikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%B4%E7%A8%AE%E6%B5%81%E9%9B%A2%E8%AD%9A 後者では、説教節の「山椒大夫」について言及されていますが、「しんとく丸」「小栗判官」なども同様のようですね。 http://www.google.co.jp/search?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4ADBR_jaJP297JP298&q=%e8%b2%b4%e7%a8%ae%e6%b5%81%e9%9b%a2%e8%ad%9a%e3%80%80%e8%aa%ac%e6%95%99%e7%af%80 「若殿」「若旦那」は周囲の家来や使用人よりは高い地位にいるわけですから、「貴種」といえなくはありません。その人たちが「お家騒動や遊蕩で家を追われ」て「流離」するわけです。 「貴種流離譚」の俗化した形態といえるでしょう。 説教節にも歌舞伎にも「貴種流離」の要素を持った話がある点が共通している訳です。
お礼
ありがとうございました^O^自分が想像したとおりでした。リンクも張っていただき助かりました。