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江戸時代歌舞伎舞台照明

どなたか、江戸時代の歌舞伎の舞台の証明の仕組みについてご存知の方があれば教えて下さい。ロウソク、提灯のみと了解していますが、天井からぶら下がっていたのでしょうか。かがり火のようにスタンドに立ててあったのでしょうか。例えば下からのフットライトや、スポットライトのような装置はあったのでしょうか。ご教示よろしくお願いします。

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回答No.1

基本的には太陽光です。劇場は、規模にもよりますが3階建てくらいの高さがあります。下のほうはいちめん壁ですが、上のほうに障子があって、その明かりでお芝居をやっていました。 二階桟敷のてすりにずらりと提灯を吊るしていた浮世絵があったはずなのですが、今見つけられません申し訳ありません。 いずれにしても、今の劇場の、客席は暗く、舞台だけを明るく照らしているようなイメージとは少し違うと思います。 スポットライトは、「面明かり(つらあかり)」というのがあります。 これは、棒の先に皿を付けてその上で紙燭をともしたものを、後見(こうけん)さんが役者さんの近くによせて顔を照らしたものです。 後見さんというのは、黒子(くろご)さんのことです。 「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の「床下」の場面で、仁木弾正(にっき だんじょう)」に使うのが有名ですが、 これもそんなに多様される技法ではありません。 基本的には、劇場は今よりもずっと小さかったです(間口13間奥行き20間くらい)。上方の窓からの明かりで充分舞台は見えたのだと思います。 夜、稲妻が光る場面などは、一部雨戸を立てて暗くし、そこに稲妻のカタチを切り抜いた板をはめて、稲妻の部分だけ雨戸を一瞬開けたり締めたりして光を表現したりしました。 今の歌舞伎もそうですが、暗闇であろうが、夜が朝になろうが、照明は変化しません。スポットライトなどを使うのは、劇場が広いのでそうしないと役者さんが見えないからです。 または近代の演出を取り入れた新作歌舞伎だけです。 江戸時代の歌舞伎は、基本的に照明を演出に使わない、とご理解いただいた間違いはないと思います。 「伽羅先代萩」の解説です。一応床下のシーンの絵が付いています。 http://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/a40f42bfd40d0b5d451fc884520630e8

triplechocolate
質問者

お礼

ありがとうございます。浮世絵や版画などから見て、きっとそうであろうと思っていましたが、確認できました。 稲妻なんておもしろいですね、いいアイデア。「床下のシーン」の絵が、おっしゃるようには見つかりませんでしたが、 でも十分です。ありがとうございました。