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ベクトルについて
運動がx軸方向で、(a,0)→(b,0)へ動いた場合における力Fの仕事W を求める際、 → F=(Fx,Fy)=(-kx,0)の力のする仕事は、 → → ∫c F・dr=∫c(-kx,0)・(dx,dy) b =∫-kx・dx a となると思うのですが、「(-kx,0)・(dx,dy)」の部分で、 → → F=(Fx,Fy) dr=(dx,dy)というように、ベクトルFとベクトルdr の「力学量の空間」は互いに異なるのに (x軸、y軸の量が互いに異なる)、 どうして-kxとdxをかけ合わせることができるのでしょうか? もしかして、Fx軸ととdx軸の方向が同じだからできるのでしょうか? 参考:http://www.geocities.jp/newtondynam/sugaku/spapoint.html
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「力学量の空間が異なる」とか「x軸、y軸の量が互いに異なる」とはどういう意味でしょうか? 「成分」を離れて考えることで, F・dr という内積それ自体には意味があります. ただし, それぞれを (-kx, 0), (dx, dy) とあらわしたときに F・dr = (-kx)・dx + 0・dy とかけるためには F と dr を表現するために使う基底 (座標系) が特別な条件を満たす必要があります. つまり, それぞれの基底が互いに双対になっていなければなりません. と面倒なことを書いたけど, つまるところ「2つの基底が一致している (かつ正規直交基底である)」という条件を満たしていれば OK.
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- Tacosan
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加減算ができるためには次元が等しくないといけませんが, 乗除算については次元が異なっていても計算することができます. これはスカラーでもベクトルでも同じです. 例えば「電流」と「電圧」をかけると「電力」になるとかの計算をしますけど, 電流と電圧は次元が違いますよね. ここまでが 1つの話で, 「F・dr が -kx・dx と書けること」はまた別の話になります. ここに疑問をもつのはある意味当然で, 実際は「そうなるよう」に座標を設定してあります. この辺が「双対空間」とかの話になって, 詳しい内容は大学の線形代数でやるかもしれません. まあ, 座標系の設定を考えると「まず位置をあらわすために座標系を与える」ところから始まります. で, この「位置」の時間に関する 2階微分が「加速度」, その加速度に質量をかけたのが「力」です. だから, 特に言及しなければすべて同じ座標系を共有することになります.
お礼
「F・dr が -kx・dx と書けること」はまた別の話になります. ここに疑問をもつのはある意味当然で, 実際は「そうなるよう」に座標を設定してあります. この辺が「双対空間」とかの話になって, 詳しい内容は大学の線形代数でやるかもしれません. まあ, 座標系の設定を考えると「まず位置をあらわすために座標系を与える」ところから始まります. で, この「位置」の時間に関する 2階微分が「加速度」, その加速度に質量をかけたのが「力」です. だから, 特に言及しなければすべて同じ座標系を共有することになります. ↑ 分かりやすい説明でした。ありがとうございます。
補足
加減算ができるためには次元が等しくないといけませんが, 乗除算については次元が異なっていても計算することができます. これはスカラーでもベクトルでも同じです. 例えば「電流」と「電圧」をかけると「電力」になるとかの計算をしますけど, 電流と電圧は次元が違いますよね. ↑ これを前提として、F・drの話をされているんですね。 きめ細かな注意ありがとうございます。
- nennem
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例えば、机の上で質点が円運動するとき、その速度v↑は座標r↑の描く円軌道の接線方向になります。 これは同じ空間、というか場所(今は机の上)で起こっています。 「力学量の空間」というのはあくまでそれらが(x,y,z)、(vx,vy,vz)という量で表せるというだけのことです。 当たり前ですが一般にv↑やWをxyzで表すことはできないですからね。 >Fx軸ととdx軸の方向が同じだからできるのでしょうか? 本質的には関係ないですね。もちろん内積F↑・dr↑を計算する上でFxとxは同じ方向である必要はあります。 これは計算の手段の問題になるのだと思いますが、内積を簡単にとるために普通はF↑をxyz方向で書くだけです。 F↑をxyzでなくαβγでとってもいいでしょう。 その内積をとる方法は面倒臭そうですがw これは古典論の範囲ではまず問題ないですが、内積をとるベクトル空間が等価な場合であって、どんなときでも内積がとれるというわけではありません。
お礼
なるほど。Fxとxは同じ方向ではなくても内積は面倒臭いながらも 計算できるけど、 F↑とdr↑をそれぞれ(-kx,0),(dx,dy)とあらわしたときに F・dr=(-kx)・dx+0・dyとかけるためには Tacosanさんが書いている通り、 F↑とdr↑を表現するために使う基底 (座標系) が一致している (かつ正規直交基底である)必要がある ということですね。 ありがとうございました。
お礼
>つまるところ「2つの基底が一致している (かつ正規直交基底であ >る)」という条件を満たしていれば OK. なるほど。自分も似たようなことを考えていました。 そのことについてしっかり理解するには大学に行ってから、 ベクトル解析をしっかり勉強しなくてはいけなさそうです。 調べてみたのですが、Tacosanさんの回答は、内積空間とか、 ヒルベルト空間についての話と関係するのでしょうか。 とにかくありがとうございました。
補足
「x軸、y軸の量が互いに異なる」 これはつまり、ベクトルの属する空間の次元(力とか位置とか) が異なるという意味で書きました。