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禁止兵器が多い中でなぜ原爆を使用したのか
第二次大戦は、第一次大戦とは異なりかなり兵器使用に対して制限を実行していた戦争だったのではないでしょうか?毒ガスは一般的には禁止され、細菌兵器なども使用しようと思えばできるのにまったく使用されなかった。モラルということにかなり縛られて最後まで来たのではないでしょうか?それが、最後の最後でモラルのモの字もない原爆を使用したというのは、あまりにも第2次大戦の慣例を破って余りあるもの、そこだけ、第一次大戦に逆進したかのようなとっぴな出来事であるかのような気がします。なぜ、こんな不連続な断絶的な決定が可能だったのでしょうか。
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生化学兵器は砲弾に詰めて使用され、自軍には損害は無かったというのは「あなたの勝手な推測」であり、事実ではありません。歴史的事実から言えば、化学兵器の自軍への損害は無視出来ない物であり(ヒトラー自身が自軍の化学兵器被害に遭っている)、兵士レベルで使用をためらう性質の物でした。特に「事故さえなければ」という点が怪しく、生化学兵器でなくても事故で失われる自国民の数は無視出来ない状態でした。 核兵器についてためらい無く使用されたのは、単に「自らが被る被害」を兵士レベルどころか、誰も知らなかったからです。放射線障害なども含めて、核の脅威は現在の知識から見れば「全く知られていないも同然」だったのです(最初の核実験では、陸軍兵士を爆発直後の爆心に突入させて放射線障害の程度を調べる事まで行われています)。 繰り返しますが「戦争にモラルの様なロマンチックな物が入り込む余地など無い」のです。誰もが「いかに自分だけでも生き残るか」について必死になるのが戦争です。生化学兵器の使用がためらわれたのは、自分がその害を被る可能性があるからで、核がためらいなく使用されたのは「無知故」です。
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- zerocatom
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A.11 モラルに関しての補足を忘れていますので。 >議定書に批准していないにもかかわらず >議定書を尊重するということに関してはモラルがあったのかもしれません。 議定書を尊重するということが大前提です。 実際に尊重していたかどうかはわかりません。 戦争自体にはモラルは存在しません。 勝つか、負けるか、殺戮と破壊があるだけです。
お礼
尊重ではなく、損益で考えるということなんでしょうね。
- zerocatom
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おはようございます。 A.11ですが疑問があり再々度回答します。 >不連続な断絶的な決定 と、言っておられる以上、核と生物化学兵器は同列の兵器と認識されているものとして回答します。 盛んに日本による報復は不可能 と、言っておられますが果たしてそうでしょうか? 確かに、米本土、一般人に対する報復は可能性は低いですが不可能ではありません。 また、太平洋各地の島に在島する米軍に対しても可能です。 貴方も言っておられるように風船爆弾、また、大戦初期のような潜水艦による砲撃、 また、終戦時ウルシーに対して作戦途中だった伊400級、晴嵐に依る攻撃等。 特攻(自爆)であれば攻撃部隊は生還する必要はありません。 素人の私でも考え付く方法をなぜ、実行しなかったのでしょうか? 通常爆弾や砲弾に変えて生物化学兵器を使用すれば報復可能では? 日本での化学兵器は731部隊を含む防疫研究班によって研究されたそれは米国より進んでいた可能性もあります。 日本本土上陸が実行されていれば無差別に(自爆ですね)撒き散らすことも可能です。 特攻を行う日本に対して、そういう攻撃を恐れた米軍によって原爆が使用されたと言うことではないでしょうか?
お礼
自爆的攻撃に特攻がありました。そのほかにもおっしゃるような方法があるのですね。十分報復の可能性があったわけですか。これは意外なところを忘却していました。上陸作戦も無きにしも非ずという理論で行けば、空襲で細菌兵器をばら撒くことは得策ではないという感じでしょうね。
- zerocatom
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A.11です。 出勤前に書いたためか私がバカなのか、何か変な回答に思えますので補足しておきます。 化学兵器や細菌兵器は第1次大戦中に開発、使用され戦後になってから使用禁止になっています。 もちろん使用禁止を決めただけで使用できないわけではありません。 アメリカが第2次大戦中、使用しなかったとすれば議定書に批准していないにもかかわらず議定書を尊重するということに関してはモラルがあったのかもしれません。 原爆は第2次大戦中、少しでも戦費がほしいときにわざわざ使用するために開発したものです。 研究、開発、使用ともに禁止になっていないのに使用しない、出来ないというのは戦費(税金)の無駄使いです。 その他の理由は前回答に書きました。 化学、細菌兵器も禁止されていなければ使ったかも知れませんね。 しかし、化学、細菌兵器は自爆攻撃をするつもりなら別ですが自分たちに治療法が確立されてこそ使える兵器です。 日米それぞれが相手のほうが研究が進んでいると思っていたとすれば報復(ばらまくだけ、自爆も可)される事を考えれば使用できないでしょう。 それと、私は兵器を否定するわけではありませんが、枯葉剤や劣化ウラン弾、地雷その他、拳銃やナイフにいたるまで正当防衛以外で人を殺害するために使用すればモラルに反すると思います。 ですから、敵を殺害、敵地を占領し、文化や体制等を破壊する事を目的とする戦争にモラルが存在するとは思えません。
お礼
再度ご回答ありがとうござ増す。 そうなんです、やはり、批准しないで使わない←モラルという図式もあながち間違っていません。 やはり、核兵器は、使うべく膨大な予算をかけたのだから、すでに被害の予想のつく生物化学兵器ではなく、新しいものを試すという誘惑必要性があった、そういうことではないかという気がします。 生物化学兵器に関しては、第一次大戦で、主に砲弾につめて遠距離の敵に向かって打ち込むという方法で大量に使用され、自軍への被害はそれほどではなかったのではないでしょうか。とくに自爆的なものはいらないでしょうし。日本に報復手段はありません。
- zerocatom
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戦争にモラルとか慣例などないと思います。 あるのは自制でしょう。 モラルや慣例で戦争ができるなら虐殺や虐待は起こらないし第1次大戦でも化学兵器に限らず戦車や飛行機など使用されていないでしょう。 ジュネーブ議定書(化学、生物兵器の使用禁止。開発、貯蔵はOK.)には 第2次大戦時、日米とも批准していません。 硫黄島では上陸前に使用が検討されています。 新兵器は使用してみて結果、データを収集、改良していくものです。 沖縄、硫黄島以前にも米軍は日本軍により多数の損害を出しており国内には嫌戦ムードがただよっていました。 そして日本が降伏しない以上、さらに多数の犠牲の出る事が予想される日本本土上陸作戦を実行しなければなりません。 不連続で断絶的な決定ではありません。 アメリカの政治的、軍事的必要性により原爆使用を決定したということだと思います。
お礼
モラルが多少あったので、第二次大戦では毒ガス生物兵器が使われなかったと考えられる気がします。しかも、批准していないで使わない、これはモラルという以外何が考えられるのでしょうか。生物化学兵器を使う絶好の機会が、第二次大戦末期に訪れました。それを利用しなかったかわりに、もっと自制の効かないものが使用された。これはなんなのかですね。
- moritan2
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毒ガスは日本もドイツも持っていましたから使えば報復される恐れがありました。毒ガスを使い合えばどんなことになるかは第一次世界大戦でお互いにいやというほど分かっていました。だから毒ガスの禁止の条約を作ったわけです。モラルではなく、自分を守るためです。 一方、原爆はアメリカしか持っていないのだから報復される可能性はありません。そもそも禁止の条約もないし。
お礼
第一次大戦では、たとえ報復されても、使い続けましたね。マスクがあるから何とかなると。これを考えると、どうも毒ガスというものが、第二次大戦以降の核のような性格を持っていた(持っているけどもつかえない)という意味合いだったのではないでしょうか。すでに書きましたが、日本に化学兵器を投下しても、風船爆弾でしか報復される可能性はありません。
- Scull
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まず第一に「生化学兵器は禁止されたから使わなかったのではない」と言う事があります。単に、実際に使用する最前線の兵士が「自分が巻き込まれる事を恐れた」から使わなかっただけです。 その証拠、という訳ではありませんが、ドイツ軍の正式装備には必ず「ガスマスク」が含まれています。一兵卒レベルでガスマスクを装備していたドイツ軍は、決してモラルの面で生化学兵器を使わなかったのではありません。 常に生化学兵器が使われる可能性を視野に入れて戦っていたのです。実際に使用されなかったのは単に生化学兵器が有効と思われる局面が無かったからです。 当然ですが核兵器や戦略爆撃は「戦術的、戦略的に有効」と判断されましたから実行されました。特に核兵器は作戦が失敗に終わっても、損害は「爆撃機がたったの一機(正確には観測機などが随伴しますから数機ですが)」です。 敵も味方も見境無く数万の被害を出しうる生化学兵器と、ほんの僅かな兵力で数万の敵国人を殺傷しうる核兵器。戦略的に判断すればどちらが使い易いが明らかです。 ※戦争に「ロマン」をお持ちかもしれませんが、他の方の回答通り「戦争にモラルもルールも無い(戦後に処罰される事を恐れなければ)」のです。努々お忘れなき様。
お礼
生物化学兵器は、投下する前に事故を起こさなければ一方的に敵のみに被害を与えることが可能ではないでしょうか。実際第一次大戦では大量に使われましたね。あれは、それほど自軍に犠牲がないという判断から行ったと思われます。
- k16399638
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漫談です 毒ガス使うと報復合戦になる、と恐れた例に、V2ができたころのはなしがひとつ。 実はもうドイツはロンドンをまともに偵察する能力もなく、タイムズを中立国から入手して、死亡記事一覧からどこに落ちたかを推測するようなありさまでしたが、ある者が 「ジャガイモ保存剤を液の状態でV2の弾頭1トン分撃ち込めば、解決しますが」 といいました。 さすがのヒトラーが止めるよう判断しました。やったら、制空権が危ういドイツでは何倍返しになるか、想像できたのでしょう。
お礼
イギリスのほうも、V2があるからめったなことはできなかったともいえそうですね。面白い話しです。
戦争はモラルが無いから起きるのです。 日中戦争はアメリカには無関係です。 アメリカにはまさに「不利益」でした。 国政には他国は関与出来ませので、ファシズムの打倒と言う 悪役を作成して「干渉では無い」事にしたのです。 硫黄島では洞窟に海水を流し込み、ガソリンに火を点け、 無差別爆撃を戦略と言う言葉に置き換えました。 日系人は全員強制収用です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E6%88%A6%E4%BA%89%E7%8A%AF%E7%BD%AA 日本は毒ガス使用禁止の条約に調印していません。 ジュネーブ条約を考えれば、シベリア抑留なども問題があると思います。 色々、調べてみてはどうでしょうか?
- Mumin-mama
- ベストアンサー率45% (1140/2503)
>禁止兵器が多い中でなぜ原爆を使用したのか 以前、原子爆弾をつくった科学者達のドキュメントを見たことがあるのですが、彼達でさえも、その原子力爆弾の効果は想像できなかったようで、世界で唯一、その結果を想像できたのはアインシュタインだけだったそうです。 第五福竜丸は明らかに原爆実験のに巻き込まれた例ですが、広島や長崎も実験として落とされたのではないでしょうか。 なぜなら、どちらも、落とした後に兵や軍医を送って効果のサンプルをしています。 http://www.asyura.com/0505/war72/msg/986.html 戦争にモラルがあるのか疑問です。
お礼
被害の大きさが計り知れないものであったということもあるでしょうか。もし、残留放射能がこれほどの影響力があるとわかってたらば考えたのかもしれません。
- ozunu
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そうそう、米軍の戦闘機が逃げまどう女子供を追い回して機銃掃射で殺戮したなんて類の話もいくらでもあるしね。
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お礼
ヒトラーがそうでしたか。てっきり敵の毒ガスかと思っていました。自軍損害っていうのは結構多いんでしょうね。大砲の暴発とかいろいろあるようです。 おっしゃるように、無知がありました。その無知が払拭されたのは何万人か何十万人かの原爆被害者が実現してきたからでしょう。そんなに、有毒でないと思ったのかもしれませんね。