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月の女神 「Luna」 について

昔から「月」に興味があり、神話にも興味があったため、ローマ神話の月の女神「Luna」について いろいろと調べたりしているのですが、他の神話の女神と同一視されているようで、 Lunaについて詳しく書いてあるサイトがあまりないようです。 Lunaについて詳しく書いてあるサイト、書籍などがありましたら教えてください。

みんなの回答

  • kigurumi
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回答No.3

No.1です。 あの後、調べてみましたけど、本当に無いですね。 ルーナの神殿はネロの治世時代に起こったローマの大火の時、消失したようです。 で、ルーナを女神の名前と考えるより、自然の人格化だと捕らえる方が、納得がいくんです。 前回紹介した辞典のlunaとmoonの箇所を読むと、「ああ 三相の一体の女神ね」と思えるんですね。 月って太陽と違って、形を変えますよね。 (実際は太陽光線が当たっている部分だけしか見えないわけですが) しかし、古代の人は、そんなこと知りませんから、満月から、欠けていって、やがてほとんど小さくなる、が 3日後にまた復活すると視覚的に感じ、それを自然の摂理と同様に考えたようなんです。 春になると、何も無い大地から生命が誕生し(実際は種あるんですが)、茂り、実り、やがてまた大地から生命が消えうる。 しかし春になると、また生命が復活するという自然の摂理。 で、そういう自然と同じような現象を月が起こしているので、月が生命をもたらすと信じられていたんじゃないかと。 月を生命を生み出す神だと思っていたようなんです。 人間に限らず動物も植物の生命も、女神がやっていると捕らえた。 だから、月信仰が盛んになったんじゃないかと。 月の周期と人間の女性の月経の周期が同じことから、巫女たちは、地上の女神の体現者とされ、神殿にいたんじゃないかと。 それで月信仰をする神殿を建てて、その神殿自体を「月(ルーナ)の神殿と呼んでいたんじゃないかと。 で、その生命を運んでくる月の神様。 中東にも同じ概念があるし、南米とか他の地域でも、やはり月信仰が盛んだったようです。 中東だと大海原を渡る女神としてアシュラがいる。(もっと長い名前ですが) スカンジナビア地方でも、「海原を照らす月こそが、初源の女神だ」としていた。 「天も地も未だ無く、他に神がいないときにも、存在していた」とした。 アシュラはギリシャ方面では、ディアナ(ダイアナ)となったと思えます。 イスラエル民族は、アシュラの神木とされるものを燃やし、女神信仰を否定して、男神の方を選んだようなんです。 完全に否定はしていなかったようですが。 といいますのも、伝承でイエスの母マリアは神殿で機をつむいでいたとなっています。 何を織っていたかというと、生命の糸。 初潮をむかえた(満月?)マリアは、ヨセフを選んだ。 ヨセフを女神の地上の体現者の巫女が選んだ相手として指名し、彼に油を塗った。(メシア=油を塗られた者という意味) あくまで神話(人間が空想を働かせて作った物語)であって、実際そういうことがあったとは思いませんが。 で、ギリシャ方面ではソル(太陽)とルーナ(月)の二つの信仰があったようです。 月は形を変える(満月、半月、三日月)ので、女神は三相あるとしていた。 見え方によって3つに見えるが、実体は一つという意味で、神は三相一体(三位一体)だとした。 少女ー婦人ー老婆の3つの相を、女神は持っているとしたんです。 で、ディアナは女神の少女の相。(破壊の相もありますね) 同一視されたヘカテは老婆の相。 セレーネーは婦人の相かな? しかし全部同一なので、全体をルーナとしていたんじゃないか と。 あくまで私の推論ですが、、、、 で、ローマの大火の時、何故ネロはキリスト教徒がやったとしたのか。 キリスト教から言わせると、ネロは大悪人です。 しかし、歴史を読むと、そうとは言い切れない。 キリスト教は一神教で他の神を認めない。 ソルはイエスと同一視できるが、何も無いところに最初にルーナだけがいたなんて、そんな話が存在することを許せなかった? 「この世がまだ何も無いときにも我らの神だけはいたと、聖書に書いてあるじゃないか。我らを創ったのはルーナじゃなく、我らの神だ」 そういう過激な一派もいたかもしれない。そして、、、 ああ、ローマ市街まで燃えちゃった・・・・・。 だとしたらネロ激怒しますわ。 ルナシー。 その通り、ルーナからきています。 キリスト教徒がルーナ崇拝者を「頭がおかしい」としたから。 巫女たちを見てそう感じたのかもしれないですね。 日本でも、神がかりになった女が、半狂乱の踊りの後「お告げです」とか、やっているのを映画で見たことがありますが、あんな感じでしょうか。 神殿娼婦を軽蔑していたキリスト教徒なら、巫女たちを頭がおかしいと思ったでしょうし。 ハレルヤって語源もこの辞書にのってまして、メシアの殉死の時、メシアを選出した巫女たちは、彼の死を時泣き叫んでいたその声らしいです。 (犬?が)吼えている聞こえたらしい。 bitch。 あばずれ、娼婦 とか現代でそういう意味ですが、実はアルテミスと関係がある。 アルテミスは猟犬を連れていたと神話でなっている。 神殿娼婦とも関係があると思え、アルテミス(ディアナ)崇拝する巫女たちを、bitchと呼ぶようになったのではないかと。 古代ローマの女神Lupaとも関係があるようです。(alaniの項参照) ルナシーが狂気という意味になった経緯は、あの辞典で説明されていますね。 silly(馬鹿げている)の語源は、selenaから派生したと思われるって書いてありますね。 他にmaterial blood とか MA とか trinity とか読むと、面白いですよ。

  • poccuru5
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回答No.2

岩波書店から刊行されている、高津春繁氏の『ギリシア・ローマ神話辞典』はローマ人固有の古いマイナーな神々まで網羅されているのですが、ルナについてはたいした解説はなく、早い段階でディアナに吸収されて固有の神話はない、というふうに記されています。ただ、古代のローマには一応、ルナの神殿があったらしいですね。 もしかしたら、オウィディウスの『祭暦』あたりを見てみると、ルナについて何か言及があるかもしれません。 ところで「狂気」のことを英語では「ルナティック」といいますが、この言葉はルナに由来しているのではないでしょうか。月の女神の信仰に関係があるとまではいえないでしょうが月に関する俗信あたりとはつながりがあるのではないかと思います。語源あたりから攻めてみるのもいいかもしれません。

Rosalia
質問者

お礼

こんばんわ。 ご意見ありがとうございます。 独自の神話がないというのは、いろんなところで見るのですが残念です。 ですが、教えていただいたオウィディウスの『祭暦』、興味があるので 読んでみたいと思います。 「Lunatic」や「Lunacy」という「狂気」をいう言葉も、Lunaに興味を 持ち始めてから知りました。 語源を調べるのも何か関係があって、勉強になりそうですね。

  • kigurumi
  • ベストアンサー率35% (988/2761)
回答No.1

神話に興味があるなら、お勧めなのが、 http://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%83%BB%E4%BC%9D%E6%89%BF%E4%BA%8B%E5%85%B8%E2%80%95%E5%A4%B1%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%A5%B3%E7%A5%9E%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%BE%A9%E6%A8%A9-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%A9-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/4469012203 私が探したときは、amazonに在庫なくて、ネットの古本検索サイトで探しまわって、やっと見つけました。 古本でも8000円近くしましたが。 図書館では貸し出し禁止のようです。(図書館内で閲覧するしかない) ただし、この作者、キリスト教に対しては、とても辛口です。 その内容の過激さゆえ、この本が学術書的には扱われないのかも。 この本の中の luna と moonのところが参考になるかも。 wikipediaだと http://en.wikipedia.org/wiki/Luna_(goddess) ラテン語では、月という意味の単語はlunaだそうです。 seleneはギリシャ語らしいですが、月という意味なのか、神の名前なのか不明。

Rosalia
質問者

お礼

こんばんわ。 回答ありがとうございます。 紹介していただいた書籍、早速図書館で探してみます。 wiki、全文英語なんですね^^; 翻訳機にかけて読んでみます。 セレネは確か月の女神の名前だったかと思います。