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きんぴらと金毘羅
きんぴらと金毘羅は発音がよく似ていますが、何か関係があるのでしょうか?
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全く関係ありません。 きんぴらゴボウなどの「きんぴら」は、江戸時代に浄瑠璃や歌舞伎、絵双紙などで人気の「坂田金平」にあやかって付けられたものです。金平は坂田金時(金太郎)の息子とされ、大変な豪傑であることから、強い者の代名詞となりました。 きんぴらゴボウは、唐辛子の辛さと、ゴボウの歯ごたえと強精効果の期待から名付けられました。 金毘羅は現在は神道化し、大物主神を祭る神社とされていますが、本来の金毘羅とは、インドのガンジス川に住むワニを神格化した「クンビーラ」という神に由来します。 このクンビーラは仏教では釈迦如来の守護神、また薬師如来を守護する十二夜叉神将の筆頭などと、仏教守護神して取り入れられ、漢訳経典では金毘羅(こんぴら)、宮毘羅(くびら)などと音写されます。 現在の香川の金刀比羅宮は、本来は真言宗の寺院で象頭山松尾寺といい、金毘羅大権現は松尾寺境内の鎮守社でした。江戸時代に松尾寺の金毘羅が信仰を集め、特に海上安全の利益として全国各地に広まります。 しかし明治政府によるの神仏分離政策によって松尾寺が廃寺となり、堂宇は神社に改変され、祭神の由来、歴史なども塗り替えられて神道の金刀比羅宮となりました。 ですから「こんぴら」はもともとはインドの言葉に由来します。
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noname#81859
回答No.1
きんぴらの語源は浄瑠璃の主役「坂田金平(ちなみに金太郎で有名な坂田金時の息子です)」にあるとされてますので、あまり関係ないようです。
質問者
お礼
何か、そうなんですってね。 他にも物の名前で「きんぴら」を冠したのがいくつかあるようですから、金平さんは江戸時代には相当な人気者だったんでしょうね。 ご回答ありがとうございました。
お礼
語源を辿って行くと、ひょっとしてどこかで結び付いたり・・・ と、期待したのですが、やはり接点はまったくないのですかね。 それにしても、浄瑠璃の人気キャラクタの名が全国的に通用する食べ物の名前にまでなってしまうというのは不思議な気もします。もっとも、比較的最近の例では「真知子巻き」(食べ物じゃありませんが)のような例もありますね。 詳しいご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。