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なぜ財閥解体が緩和され、財閥が復活したのか?
GHQによる経済民主化策によって財閥が解体されました。 しかし、 その制定直後から財閥の解体は緩和され、財閥が再統合されました。なぜ、緩和され再統合が進んだのかその理由を知りたいです。
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・戦前から良好な日米貿易の交流があり、GHQ内に財閥自体にしてそもそも憎悪の心理がなかった。むしろ両国経済界から戦前の貿易水準への環境回復を望む声が出始めた ・中華民国の敗北と朝鮮戦争の勃発により、GHQは日本政治&経済の改造計画を大幅に見直さなければならなくなった。資本主義国家陣営の一国として日本を留め置くためには、(アメリカから見て)健全な経済環境が必要と判断した。
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- jayoosan
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西欧的なリベラルな考え方のGHQは、日本政府が戦争に負けたので、天皇制や戦争へ国民を巻き込んだ古い体質の政府や保守に対する批判が、国民、特に低所得賞から高まるだろうと考えていたふしがあります。また、この時代は共産主義を主張する運動など、労働者や農民など低所得層をもり立てようとする活動が世界的に盛んな時期でもありました。 アメリカは共産国ではありませんが、リベラルな考え方から、小作民に土地を分け与れば、(アメリカや欧米の農家のように)個人の自主独立経営をし、自らの足で立つ経営者になると考え、土地を分配しました。そして収入が安定すれば、リベラルな国をつくる一員になってくれると考えました。 ところが、その農民たちは選挙が始まると、左よりのリベラルな政党ではなく、なんと当時の保守政党に投票し始めました。 もともと土地も、権利も、金も持たなかった農民らが、土地をもったことで、今度はその土地や利権、収入を守りたくなったからです。守りたいものができると、保守化しはじめたのです。 欧米のような主義(自由や平等を標榜するなど)を取る改革派より、現実的な利権や収入を守り分配する、保守に投票しはじめたのです。 これが現時点までの、地方の農村部の自民党支持につながっています。 欧米のように「自由」や「個人」の権利よりも、「利」「金」「既得権」を求めて人は動いたのです。 多数が既得権益を守りたければ、政治もそのように動き、政治がそうなら企業も力を持つ物が屋台骨としてしっかりしてくれれば、周辺もその屋台骨が生み出す利権にむらがって潤う。 そういった流れが、利権のピラミッドを求めていったので、財閥の再統合というよりも、利権をもとめたら力があるものがくっついた。それで皆が現時的に潤ったし、それでよかった、と言うことだと思います。 今現在でも、収益を守り、力をつけ、生き残るために、大企業もくっつきリソース(資源、使える物)をうまく使おうとするじゃないですか。パナソニックとサンヨーもそうであるように。
お礼
文化の違いによる影響があったのですね。ありがとうございます。参考になりました。
- kwan1234
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連合国側の(ということは実質アメリカの)当初の意図は財閥の解体だったわけですが、しだいに共産主義との対立という面が大きくなってきたものと思います。政治経済問題に限らず、あらゆる点で二極対立がはっきりしてきたものだと思います。 現在にまで後を引いているわけですよね。
お礼
ありがとうございます。参考になりました。
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