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「弟をほめてやりました」と「弟にほめてやりました」
この二つの文は、日本語として正しいですか。 もし両方正しければ、どのように意味が違いますか。
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その部分だけを切り出してしまうと、正しい、正しくないという議論はできなくなってしまう、と思います。 足りない部分を補ってみると、 私は、(褒める理由)したことで、弟を褒めてやりました。 私は、試験の合格したことで、弟を褒めてやりました。 私は、(褒められる行為)を、弟に褒めてやりました。 私は、試験に合格したことを、弟に褒めてやりました。 つまり、意味は同じです。 でも、どちらを目的語に持ってくるかによって、"私"の気持ちの中では、上の例では「弟はよく努力した」と思っており、下の例では「試験に合格したのは立派だ」と思っているのだと考えられます。 日ごろ、成績の良くなかった弟が、試験に合格した。 合格は無理だろうと思っていた兄は、それに驚き、 どうしてだか理解できないけれど(あるいは理由は何であれ)、合格したことを弟に褒めた か、 合格するまで努力を重ねた弟を認めて、弟を褒めた の違いがある、と思います。 明確に意識はしていないけれども、そのときの"私"の「心の中の眼」が"褒められるべき理由"を見ていたか、"褒められるべき弟"を見ていたかの違いが、言葉に現れてくると思います。 ですから、 A:「私は昨日、弟を褒めてやりました。」 B:「どうしてですか?」 A:「弟は、科挙に合格したのです。」 B:「弟さんは優秀なのですね。」 という会話はありえますが、普通は A:「私は昨日、弟に褒めてやりました。」 という言い方はしません。単純に『を』を『に』と言い間違えたか、あるいは意識的に目的語を省くことで、相手にその理由(目的語)を尋ねるように仕向けています。BはAの言葉に目的語がないという不自然さのために、その理由を尋ねることになります。 A:「私は昨日、弟に褒めてやりました。」 B:「え?どういうことですか?」 A:「弟は、科挙に合格したのです。」 B:「弟さんは優秀なのですね。」 のようになります。でも、普通なら A:「昨日、弟が科挙に合格しました。」 B:「それは良かったですね。」 A:「私は、弟を褒めてやりました。」 になるでしょう。 ここで「私は、弟に褒めてやりました。」というのは不自然ですが、実際の会話では聞き流されてしまうでしょう。ただし、書き残す場合、活字にする場合には『を』に直すでしょう。
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- hitoyana
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どちらの日本語も間違いではないと考えます。ただ、十分かというと、荘でもないのかもしれません。 「弟を誉めてやりました。」と「弟に誉めてやりました」では誉める対象に違いが生まれると言うことでしょう。 何かの行為を弟がしたとして、そしてその行為が賞賛に値するとして…… 弟を誉めるのは、その行為をした弟が人間的にすばらしい、つまり弟と言う人間を誉める場合。 弟に誉めてやるのは、その行為、「君がやったことはすばらしいことだよ」というやった行為を「弟に誉めてやりました」と言う場合でしょう。 科挙に合格したことで弟を誉めてやりました。(すばらしい弟です) 科挙に合格したことを弟に誉めてやりました。(科挙に合格したことはすばらしいことです) と言うことではないでしょうか。
- gonta-kure
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途中が必要ないので省略しますが 「(私は)弟をほめた」→○。弟をほめたのは私です。 「弟にほめた」→×。弟にほめられたならば文章として成り立ちます。その場合「(私は)弟にほめられた」 No.1の補足に「弟にほめてやりました」の意味は「弟にほめられました」 として理解してもいいですか?とありますが「弟にほめてやりました」との表現がおかしいのでイコールとはいえないです。本来伝えたいこととは反対でしょうから。
- snowize
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格助詞は難しいので間違ってるかもしれませんが……。 説明のため主語を補います。 「私は弟『を』ほめてやりました」 「私は弟『に』ほめてやりました」 この場合、文の骨格は「私はほめる」であるので、「弟」が何の役割を果たすかといえば「ほめる」の目的格となるでしょう。その観点で格助詞「を・に」の用法を考えてみますと、 を:働きかけの対象(ex. 本を読む) があるのでしっくりきますね。 ただ問題なのは、 に:到達点としての対象(ex. 人に親切にする) を後者が正しいという根拠にしていいかどうかです。同じ対象という意味を持っていても「働きかける」と「到達点」ではどのような差異が生まれるのでしょうか。 そもそも格助詞の根源的意味を確認してみます。すると、 を:動詞文に対して用いる。 に:主に「点」を示す場合や形容詞文などに用いる。 のようなことが伺えるので、「動詞の目的格」である「弟」に格助詞「に」をつけるのは不適ではないかと思われます。 ただし格助詞「に」の用法は広いので、思いもよらぬところで「意味は通るよ!」と言われるかもしれませんが、一般的なレベルでは「なんか変だよそれ」になっちゃうと思います。ややこしいですねw
- choco_jiji
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前者はそのまんま 「弟」「を」「ほめた」 になりますが、後者は 「弟」「に」「ほめて」(を)「やった(あげた)」 となるように思いますが、どうでしょうか。 単純に考えただけです。
補足
2番目の「弟にほめてやりました」の意味は 「弟にほめられました」(自分が弟にほめられる=弟が自分をほめる) として理解してもいいですか 同じ質問がsnowizeさんにもききたいですけど、よろしくお願いします。