こんにちは!
<命令戦法と訓令戦法を対比して・・・
ナポレオンのワーテルローの戦いを検証すれば,それが分かります。
クラウゼヴィッツなんて名前までご存知なのですから,回答するまでもないような気が致します。
命令戦法は,直接具体的に命令する戦法で,例えば「明日の朝1番で敵の手薄な右翼をA大隊で攻撃し,反撃してきたら,いったん退却して敵を誘い込み,出てきたところをB大隊が背後から急襲撃破する」。訓令戦法はいわゆる「通達戦法」で,例えば「A大隊とB大隊が相互に協力し,敵の隙をみて,挟撃体制で攻略された」。
クラウゼヴィッツよりも「孫子の兵法」の方が奥が深いですよ。
ナポレオンは馬に乗って戦場を駆け巡り,常に適切な指示を直接命令して勝っていました。伝令も駆使していました。ところが,ワーテルローの戦いとなった戦場は広く,直接はおろか,馬による伝令をもっても直接命令する戦法では適切な指示を出すことができませんでした。ワーテルローでは「~の方向で戦われたし」と通達的な命令を出して,あとは現場の指揮官の最良にゆだねることにより適切な指示を実現すべきでした。