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226事件での「下士官に告ぐ」宣伝について
226で有名な「下士官に告ぐ」の放送がありますが、あれはどういう意図で流したのでしょうか。なにか直属の上司に対する叛乱幇助のようにも聞こえます。さっさとみなで叛乱を起こして帰って来い、軍法会議にもかけないから、という意図なのでしょうか?
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> なにか直属の上司に対する叛乱幇助のようにも聞こえます。 その上司の将校達がすでに反乱を起こしているのです。 意図は放送にすべて入っていると思います。反乱軍を離脱して原隊に復帰しろということです。 ラジオ放送「兵に告ぐ」 敕命が發せられたのである。既に天皇陛下の御命令が發せられたのである。お前逹は上官の命令を正しいものと信じて絶對服從して誠心誠意活動してきたのであらうが既に天皇陛下の御命令によつてお前逹は皆復歸せよと仰せられたのである。此上お前逹が飽く迄も抵抗したならばそれは敕命に叛抗することになり逆賊とならなければならない。正しいことをしてゐると信じてゐたのにそれが間違つて居たと知つたならば徒らに今迄の行き懸りや義理上から何時までも叛抗的態度を取つて天皇陛下に叛き奉り逆賊としての汚名を永久に受けるやうなことがあつてはならない。今からでも決して遲くはないから直に抵抗をやめて軍旗の下に復歸する樣にせよ。さうしたら今までの罪を許されるのである。お前逹の父兄は勿論のこと國民全體もそれを心から祈つて居るのである。速やかに現在の位置を棄てて歸つてこい。 戒巖司令官 香椎中將 なお、質問の「下士官兵に告ぐ」は、放送ではなく空からまいた伝単(ビラ)の方の題ですね。 「傳單」 下士官兵に告ぐ 1.今からでも遲くはないから原隊に歸れ 2.抵抗するものは全部逆賊であるから射殺する 3.お前逹の父母兄弟は國賊となるので皆泣いてをるぞ 2月29日 戒巖司令部
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>軍法会議にもかけないから 今からでも遅く無いと言うのは事実でした。 ここの処刑欄は首謀者、行動を起こした物です。 ここに下士官が首を並べる事はありません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E3%83%BB%E4%BA%8C%E5%85%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6
お礼
そうですね。やはり、首謀者に全責任を負わせる形(当然といえば当然)な結果になりました。 もっとも、この首謀者を上層部は陥れているという大きな構造がこの事件にはあったのですが、マクロ的に下士官は無実になりました。
- PENPENMAKKY
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兵ニ告グの放送は櫻井少佐が企画したものです。 2月29日早朝、戒厳司令部は武力鎮圧を決定しますが、桜井少佐は兵下士官は将校に率いられて事件に参加したのであって殺される理由は無いとし、最後の説得をしたいとして香椎中将から攻撃を半日遅らせさせました。そこで書いたのが『兵ニ告グ』です。 とにかく武力行使をしない方法として企図し、まさに効果のあった放送と言えます。
お礼
あれが衝突を回避させる役割も負っていたようですね。そのような意図から発せられたものであることがわかりました。効果はなかったと思っていたのですが、成果はあったようです。
お礼
反乱軍を離脱して、原隊に復帰しろ この意図だったのですか。それならばよくわかりました。勉強になりました。あれは放送でなくビラなのですね。「兵に告ぐ」というのが放送だったのですね。勘違いしてました。