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中学生にto beをどのように教えるか
こんにちは。 英語が苦手な中学生に英語を教える機会があるのですが、 行き詰ってしまいましたので、質問させてください。 to be~という表現の説明の仕方に悩んでいます。 TO+一般動詞でしたら、動詞に『意味』がありますので、 説明が比較的容易です。『~すること』『~するために』など 用法はあれど、意味的に通じるのはどれ?という指導ができるからです。 それに対して、TO+be動詞の場合、動詞に『意味』がないので 説明に困ります。 my dream is to be a teacher. でしたら、『~すること』ではなく、『~なること』という訳に なります。 これはどのように説明すればよいのでしょうか。 また、生徒によっては、『be動詞=です』と暗記してる子もいます。 その場合、先ほどの例文ですと、なぜ『なること』になるのかを 余計に説明することができません。 文法の導入ですので、どうしても訳読式になってしまい、 違うとは分かっていても日本語と英語が1対1で対応しているかのように 教えてしまっている気もしますが・・ 良い教え方、ございましたら教えてください。
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- taked4700
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>be動詞=です というのは多分、今後、結構障害になる間違った思い込みですから、この部分についてだけ、普通の文章、つまり、He is/was Tom/busy. などの文章でちゃんとした理解をするようにしましょう。 1.動詞の一般的な役割のひとつは時制を示すと言うことです。このこと自体は、日本語でも普通に説明できますから、He plays/played tennis everyday/yesterday. などで説明します。be動詞についても同様で、He is/was busy. などで説明が簡単に出来るはずです。多分、「時間よ止まれ」と言ったら、動作を止めるわけで、動詞はいつのことかを示す役割があると言う説明が分かり易いはずです。 2.be動詞の最も基本的な役割は、linking verbであるということです。 He is/was Tom/busy/swimming/liked by everybody. のように結びつける相手は色々な形をとりますが、一種のイコール関係になることには変わりがありません。日本語訳そのものを示すよりも、イコール関係になっていることを示すのがbe動詞だと言う説明をするわけです。 3.to be ...については、2と同様に、何かとイコール関係になると言うことをtoとからめて説明すればいいと思います。toは、一種の進行方向を示す語で、「イコール関係を目指す」と言う意味がto be...なんだと言うことで良いのではないでしょうか?
英語の苦手な生徒に不完全自動詞とか完全自動詞とか用語を持ち出すのはナンセンスです。小学生の算数で円の面積の求め方が分からない生徒に、微分積分の公式を用いて公式を引き出すようなものです。 こんなの簡単です。小学生に英語を教えるように理屈抜きで教えればいいんです。 英語を論理ずくで覚えようとする人は最初のうちは上達が早いように見えて、なかなか上級レベルまで達しない傾向が強いです。
お礼
ご回答をありがとうございます。 理屈抜きで教えられるといいのですが、なかなか思うようにいかないのです。。 常にそういう思考で教える大切さを改めて気づきました。 ありがとうございます。
- trgovec
- ベストアンサー率52% (2538/4879)
「be には意味がない」 こういうことを言うと、当然ながら「そんなことはない」ということになります。分かる人であればあるほどそう言います。もちろんその通りですが be の意味用法を改めて見てみます。 1. He is a student. 2. I am here. 3. My dream is to be a teacher. 1は「~である」2は「~にいる(ある)」3は「~になる」ということでこれらは明確に意味を持っています(ですから3のような用法に意味がないということはあり得ません)。一つの語がいくつかの意味を持つということ自体を理解してもらうしかありません。実際これが大変でもあります。 ただし「~になる」は to be / will be など be の形で現れるときであり現在形や過去形で「なる/なった」となることはありません。 4. That is very big. 4のように形容詞とともに述部をなすとき、特に「大きい」のように日本語文法でも「形容詞」である場合、訳を見る以上 be に「意味がない」ことになります。The room is silent. 「静かだ」のように形容動詞なら「静か+である」のように be の意味を際立たせることができます。 形容詞を述語として使う時は「be + 形容詞」の形で使うものとして多くを練習させる必要があります。また This is my book. The book is difficult. be を使う文、存在の be ではなくいわゆるSVC、でも名詞を補語にするときと形容詞を補語にするときがあります。 英語には「人や物事ではなく性質や様子を表す語」がありこれらを「形容詞」と呼びます。日本語には圧倒的に「形容詞」が少なく「形容動詞」や「名詞+助詞」で補わないと和訳ができません。 ともかく単語に「意味がない」ことは決してないのですが「和訳すると隠れてしまう」ことはあります。これは日本語の側の問題なのですが苦手な生徒としてはとっかかりとしてまず日本語で考えるしかありません。また英会話教室ではないのですからただ意図を伝えるということだけに終始するわけにも行かないのです。 文法が苦手な生徒は同じ内容を日本語-英語間で切り替える、また日本語という一つの言語内でも異なる表現で自由に切り替えることが苦手です。 もともと系統の違う言語を扱うのだからこれは当然であり、豊富な表現方法をもつ日本語に慣れている人はその違いを大きく考えてしまい違う表現で同じ意味ということに違和感を持つのも当然です。 英語を使い慣れているとつい忘れがちになることですが、これを忘れず地道に教えることを忘れてはなりません。 1.英語では動詞が必ずいること 2.「です」よりも可能な限り「である」とすること 1は文法の根幹をなすところです。2は「です」では単なる断定と思われてしまうからです。 be は基本的であるが故に分かっている人とそうでない人との間の理解の差が大きいところです。
お礼
be動詞にも意味があったのですね。。 本当に貴重なご回答をありがとうございます。 日本語に訳をすると意味が隠れてしまう、という説明が とても新鮮な発想でした。 ありがとうございます。
- Parismadam
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はじめまして。 ご質問1: <TO+be動詞の場合、動詞に『意味』がないので説明に困ります。> えっ?意味はあるんですよ。 1.Be動詞は「実存」=「存在」を表す動詞です。 2.原義は「ある」「いる」「存在する」という意味です。 3.Be動詞には、それだけで意味が完成する完全自動詞と、補語を必要とする不完全自動詞の働きがあります。 4.完全自動詞ではそのままの意味で使います。 例: He is in Tokyo. (直訳)「彼は、東京に、存在する」 →(意訳)「彼は東京にいる」 5.不完全自動詞は補語となる名詞や形容詞を副詞的なニュアンスで解釈すると、「存在する」につながります。 例: I am a student. (直訳)「私は、学生(として)、存在する」 →(意訳)「私は学生です」 I am happy. (直訳)「私は、幸せに、存在する」 →(意訳)「私は幸せです」 6.なお、形容詞や過去分詞自体が「恒常的・一時的」な「状態・性質」を表すので、これらの品詞とともにbe動詞が使われると、be動詞に「状態」を表す用法と誤解されがちですが、「状態」の意味を持つのは形容詞や過去分詞の方であって、be動詞自体にはその用法はありません。 正しくは、その状態で「存在する」というのが、be動詞の働きになります。 例: I am happy. (直訳)「私は、幸せな状態で、存在する」 →(意訳)「私は幸せです」 happyは「幸せな状態」を表す形容詞なのです。 ご質問2: <my dream is to be a teacher.でしたら、『~すること』ではなく、『~なること』という訳になります。これはどのように説明すればよいのでしょうか。> これは英語ではなく、日本語の問題です。 1.まず、この英文にあるdreamや全体の意味から、to be a teacher.「先生として存在すること」という名詞句は、「未来」のことについて言及していることがわかります。 2.日本語では、「未来・将来、ある存在でいること」を「~になる」と表現します。 3.この「なる」は「事物が新たな形をとって現れる」=「既存の存在が、新しい存在にとって変わる」ことを意味します。 わかり易く言えば 「ものが新たに現れる」 「前の状態から別の状態に移る」 ことを意味します。 4.例文では、今は教師ではありませんが、将来は「先生として新たに現れる」「先生という存在に変わる」という変化を表しています。 そのため、日本語でその意味にぴったりくる動詞「なる」を使っているだけなのです。 5.英語を日本語に翻訳する場合は、「日本語」の知識も必要になります。特に、ご質問のように、論理的に解明されたい場合は、その原義を調べると、意外と謎はすぐ解けます。 ご質問3: <『be動詞=です』と暗記してる子もいます。その場合、先ほどの例文ですと、なぜ『なること』になるのかを余計に説明することができません。> 以下のように説明されるといいでしょう。 1. Be動詞は「存在」を表す動詞なので、「ある」「いる」「存在する」の原義がります。 2.従って、正しくは「be動詞=である」と覚えて下さい。それが、和訳だと「です」に意訳されているだけです。 例: I am a teacher. 「私は、先生、である」→「私は先生です」 3.従ってそのルールに従えば、 my dream is to be a teacher. 「私の夢は、先生、であること、である」 となります。 4.この時、先生であるのは、dreamという言葉から「未来」のことだとわかります。 5.日本語では、「である」が未来・将来について用いられると「になる」という言い方に変わります。 例: (現在)「彼は金持ちである」→(未来・将来)「彼は金持ちになる」 (現在)「彼は先生である」→(未来・将来)「彼は先生になる」 6.これは英語の問題ではなく、日本語で決められている語法なのです。英語の和訳では、「日本語の文法規則」を踏まえなければならないのです。 以上ご参考までに。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私はてっきり、be=『イコール』であると思っていました。 原義なども調べずに質問してしまいました。 意味があるとのご指摘を頂いて、自分の英語力の乏しさに 痛感しました。 ご丁寧な解説をありがとうございます。
- sanori
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こんにちは。 to be = 「(~という状態)であること」 「(~という状態)であるために」 という説明に統一すればよいと思います。 >>> my dream is to be a teacher. でしたら、『~すること』ではなく、『~なること』という訳に なります。 これはどのように説明すればよいのでしょうか。 「私の夢は、先生(という状態)であることだ。」 と説明できます。 >>> また、生徒によっては、『be動詞=です』と暗記してる子もいます。 その場合、先ほどの例文ですと、なぜ『なること』になるのかを 余計に説明することができません。 上述から、to に相当する「こと」を取り除いて、 「(~という状態)である」 という一貫性のある説明で解決できます。 ほかには、 This is a pen. これはペン(という状態)である。 I'm tired. 私は疲れたという状態である。 I'll be in Tokyo. 私は、in Tokyo という状態になる予定だ。 以上、ご参考になりましたら。
お礼
to beは特殊な例として暗記してもらうということですね。 とてもしっくり来る回答をありがとうございました!!
お礼
ご回答を何度か読み直させていただき、とてもしっくりきました。 私の例ですと、my dream = to be a teacher と単純に考えると 言う意味ですよね。 中学生にはなかなか=である発想がありませんので、ゼロからの スタートになりそうです。 分かりやすい回答をありがとうございました。