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米軍の空爆予告ビラについて
米軍の空爆予告ビラが1945年、8月1日に広島、長崎その33都市に投下された。とありますが原爆投下予告も含まれていたわけですよね。何故、避難しなかったのでしようか?また戦争はお互い「いついつどこを攻めます、あるいは空襲を行います」と宣言してから攻め込む約束があるのでしょうか?
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>原爆投下予告も含まれていたわけですよね。 30ヶ所以上というのがポイントです。 含まれているなんてことは後になって言えることで、当時の人に判れというのは無理があります。 >何故、避難しなかったのでしようか? 無理です、想像してみてください。 「アメリカ兵が上陸して来たら戦うぞ!」と竹槍の訓練があった時代ですよ、そんな中で「空襲があるそうなので私は逃げます」なんて言えると思いますか? それに、8月1日なんて既に多数の都市が焼け野原、それに撒かれたのが30ヶ所以上ですからね、 「実質、今までずっとやってきた都市爆撃をまだまだ続けるぞ、っていうだけじゃん。 それに、避難すると言ったって、いったい何処へ?」というのが正直なところだったようです。 もちろん、「書いてある場所以外なら安全です。」って言っているわけではありません。 例え避難したとしても、避難した先でそこにもビラが降ったらその時はどうするの?また逃げるの? 現実的に何百万人以上の人が一斉に避難するなんて無理 仕事はどうするの、どうやって食べていくの、それが何時まで続くの?・・・etc 食料の問題は深刻です、田舎だって余裕はないのです。また、スーパーやコンビニで金さえ払えば食べ物を買うことが出来る時代ではありません。不明瞭な理由で現住所を離れて食料の配給は受け続けられないです。 http://homepage3.nifty.com/yoshihito/haikyuu.htm 車は貴重品、列車やバス、船舶にしても誰でも切符を買えば乗って移動してよい時代ではありません。100キロ以上の移動には「旅行証明」が必要です。 もちろん「敵国アメリカの宣伝ビラを信じて、仕事を投げ出して逃げたいのです。」で許可が降りるはずはないです。 >また戦争はお互い「いついつどこを攻めます、あるいは空襲を行います」と宣言してから攻め込む約束があるのでしょうか? そんな事はないです。 これも対象が30ヶ所以上で、具体的に何時とは書いていない、書いてある都市の全部もしくは若干が対象で、 書いていない所は攻撃しないなんて書いてない。というのがポイントです。 また、撒かれたビラは記録に残っているもので3種類、書いてある空爆対象が違います 4種類め5種類めがないとは限りませんし、全種類のビラで宣言された都市が全滅し終わるまで、空爆対象が追加されない保証なんかありません。 実質「いついつどこを攻めます」なんて事は言っていないのと同じです。
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- k99
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因みに、この様な敵軍に向けたビラを「伝単」といいます(中国語で宣伝ビラの義)。 この語で検索すると色々なサイトがヒットしますよ。 http://www.geocities.jp/kyo_oomiya/dentan.html 空襲予告モノとしては http://www.rose.sannet.ne.jp/nishiha/taikenki/dentan.htm こんなんがありました。 数日のうちに11都市(北海道から九州まで)の幾つかに空襲を加える、という内容であって、これでは予告があってもなくても対してかわりゃしません。ちなみに○の中の都市名は書きかえが可能です。 これは米軍の心理作戦の一環で、中小都市住民(大都市はもう空襲済みだった)に動揺を与えるためのものです。また、日本の「不当なる殺傷」という非難をかわし、中立国等に対してのエクスキューズという意味も持たせてありました。 逆に防空が厳しくなるかもしれない、という懸念もありますが、上記の通り非常に広範囲を適当に指名してあるので、戦術上の意味はありませんし、実際に抵抗が強化されることも(少なくとも米軍目線では)ありませんでした。 なお、陸戦諸法規や、未発効であった空戦法規では、攻撃可能な目標というのは、つまるところ戦闘に関連する施設・人員に限られます。 ただし国家の上位権力が存在しない現在の世界に於いて、この手の取りきめというのは、破ったからと行って即座に何か起こるわけではありません。精々相手国が同様のことを行う可能性が増える程度ですが、日本の場合はことここに及んでそんな能力など、蒟蒻気球ぐらいしかなかったわけです。なので、まあ、やりたい放題な訳ですね。さらに「都市部に戦闘関連施設が点在していた」という言い訳もありました。 避難についてですが、これは「空襲があるかもしれないから、家財や職業一切合財捨てて逃げられるか」という問題に尽きます。逃げてもいいんですけど、逃げた先で食糧配給が受けられるのか、受けられたとして、代金をどう獲得するのか等々の諸問題が発生します。それを考えだすと結局逃げられなくなる、というわけ。その様なシステム設計だったと言えるかも知れませんが、世間というのは(現代に至るまで)そーゆーものだ、とも言えます。 希有な例では横溝正史が自主避難をしています。これは自由業ならではの特異な例だと言えましょう。また、同じ文士でも内田百鬼園を始め焼けだされた人は結構いますからね。 また、空襲とはちょっと違ってきますが、戦場となりうる地域-具体的には沖縄とか硫黄島とかですが-からは疎開させるようにしています。 #前者は様々な制約からあまり進みませんでしたが。 じゃあ、残った都市住民はどうするか? しょうがないから防空壕にでも引き篭もるしかありません。しかし、これも当初は「若干の空襲は起きるであろうから、その際の被害を低減するための退避設備」という意味付けが強いモノでした。 つまり、都市住民は組織化されていますから、取りあえず逃げないで防空壕でやりすごし、その後は隣組・警防団の指揮下に入って消火活動を行うべし、という方針です。 ただし、実際に空襲が始まってみると、それどころではありませんでした。実は焼夷弾の着火力を非常にナメていたんですね。なんせ「濡れたコモで叩け」なんてノドかな消火法を推奨しています・・・。勿論エレクトロン焼夷弾にそんな方法が利きっこなく、甚大な被害をもたらしました。常に逃げおくれは致命的です。 このため途中から、「やられたら諦めて退避優先」ということになりましたが、末端までどの位方針転換が伝わったかは不明です。
お礼
有難うございました。勉強になりました。
集めたり、読んでいる所を見つかるとつかまりました。 また、次にどこが空襲になる。 こう言う事を言うだけで危険でした。 共産党の深夜のビラ張りと同様でした。 他の都市に、 今度はどこを空襲する。こう、ビラを撒いても 現地の人間には届かないのが実情です。 正規軍以外に攻撃を加えると言うのは実際には違法行為に近いです。 正規軍。軍需工場など、軍関係を攻撃するのが普通でしょう。 実際には、 日本の工業力、経済力、生産力を奪うのが目的であり、 人的被害を望んではいなかったとも推測されます。 帝都爆撃の場合は「都市機能」自体が狙いでしたので大火災を起こす狙いがありました。 但し、火災規模や人的被害は想定をはるかに上回る物でした。 強風により火災は30分以内に大規模に拡大してしまい、 多くの市民が逃げ場を失ってしまったのです。
お礼
東京空襲は「都市機能マヒ」が狙いということでしたか。 まかれたビラなんてみんな読めなかったんですね。有難うございました。勉強になりました。
敵の言うことと味方の言うことのどっちを信じますか? 宣伝ビラなどはどこでもやっていました。 相手を混乱させて、戦力を低下させたり、民衆を不安にさせてその治安のために隊力を使わせるのが目的です。 また、民衆がそれを信じようとしても、口に出せば敵に味方するスパイとして捕まってしまったり、非国民として村八分になります。 本人だけではなく、一族郎党が。 >また戦争はお互い「いついつどこを 奇襲という歴とした戦術があることを知ってる? いちいち通告してたら戦争にはなりませんわ。
補足
回答有難うございました。なんか恥ずかしい質問でした。 以前、何かの本で「戦争は基本的には一般市民には被害を加えない」なんて聞いたことがあったんです。
- ozunu
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そういうビラは警察や公安が回収してしまうし、立場上避難しろとは言えない。ま、疎開はしたけどな。 >宣言してから攻め込む約束があるのでしょうか そんな戦争聞いたこと無い(笑) アメリカは、もうそのくらい余裕があったと言うこと。半分以上は内向けのエクスキューズでもある。
お礼
有難うございました。
お礼
言われてみればおっしゃる通りです。旅行証明なんて初めて聞きました。勉強になりました。有難うございました。