こんばんは。これは受動態ですから、理解を助けるための常道は能動態にもどすことです。
(a)May is said to do ・・・← (A) They say May to do ・・・
(b)May is told to do ・・・← (B) They tell May to do ・・・
となります。このうち(B)のtell+人+to不定詞が、人にナニナニするように命ずる、という意味なのはおわかりでしょうか。「(人々はメイに先週病気だったように命ずる=)メイは先週病気だったように命じられる」では意味が通じません。
(A)ですが、この理解のしかたにはひとつ問題があって、say+ 目的語+to不定詞という形は、受動態しかないのです(あるていど大きな辞書をよく読むと書いてあります)。つまり、(A)の能動態は実際には存在しません。(a)という受動態のみが存在して、誰それはナニナニすると言われている、という意味です。「(人々はメイが先週病気だったと言っている=)メイは先週病気だったと言われている」という意味になります。
というわけで正解はsaidです。
sayは、単なる指示、または、単なる発言だけを意味します。Say yes. は、「(ともかく言葉だけでいいから)yesと言ってくれ」の意味です。だからこそ、掲示や印刷物に書いてあるの意味でsayを使います。「何々と言う話だ」とか「世間一般でこう言われている」の意味でもsayを使いますが、これも、単なる発言だからです。また、He said to go there.:「彼はそこへ行けと言った」のように、発言内容を示す意味で使うことが出来ます。
tellは、「教える」と言う意味が基本であり、相手の心に影響を与えて納得させると言う意味になります。そのため、いわゆる使役構文で使うことが出来ます。同様に、Tell yes.なら、「(ちゃんと意味を理解した上で)yesと言ってくれ」の意味になります。
どちらも他動詞として使うのが普通です。他動詞の特徴として、目的語との一体性がありますが、sayは外面的な一体性を目的語と持ち、tellは内面的な一体性を目的語と持つと言うことでしょう。
お礼
回答、ありがとうございました。よくわかりました。