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"海辺のKAFUKA "の解説求む。
先日、村上春樹さんの海辺のカフカが面白いので、最後まで一気に読んでしまいましたが、結局のところ、何がなんだか分かりません。 子供たちが戦時中に気絶した事件は何だったのか? 中田さんと主人公の青年の関係は? 中田さんの口から出てきたものは何? 青年は父親を殺したのか? 入り口の石って何?。。。ETC。 悶悶としてます。 解説してくださる方、お待ちしています。
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こうですよ、という答えを言える人は誰も言えないというか。 それなりの理解は読者の中にそれぞれあるんでしょうけどね。 何度か読むと多分理解や発見はそのたびに深まると思いますよ。 一つだけ。子供たちの事件は、先生が生理の始末をして隠してきたものを中田さんが見つけて来てしまって、それを恥じた先生が感情的に中田さんを殴打した事、圧倒的な暴力によってその周りの子供たちがあまりの衝撃から気絶、昏睡したという事だったことは後の先生の手紙から覗えますよね。村上春樹イエローページという彼の研究本があるのですが、それは単なるネタ晴らしに留まらない深い考察の本なので悶悶が続くならそちらも読んでみる事をお勧めします☆
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- ezorisu
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以下、私の読み方、私見です。 子供たちが戦時中に気絶した事件は何だったのか? 超常現象です。UFOの仕業かもしれません。教師のフラストレーションが招いたものかもしれません。いずれにしても超次元の出来事ですね。 村上さんの小説手法です。。代表的なものは「羊をめぐる冒険」ですが「東京奇譚集」でもわかりますよ。 中田さんと主人公の青年の関係は? 後半にヒントがありますね。「あなたはあの絵の中にいませんでしたか?」佐伯さんがカフカくんのお母さんだとすれば、中田さんはカフカくんを守ってくれる存在です。 中田さんの口から出てきたものは何? 異形のものです。これも村上さんの小説によく出てくる「邪悪な存在」です。お父さんの中から中田さんの中に移り住んだものです。時空を歪め世界を滅ぼす可能性もあります。 青年は父親を殺したのか? この小説を素直に読むと「殺した」のは中田さんですね。カフカくんを助けるために中田さんが行ったことです。なお、エディプスおよびオイディプスコンプレックスが下敷きになっています。浪花節風に言えば「父をのりこえ、母恋道中、少年の成長物語」です。 入り口の石って何? 異界への入り口です。天界かもしれません。魔界かもしれません。ただし、「振り返ると戻って来れない」世界ですね。兵隊たちが案内役です。星野青年は健康な現在世界の象徴ですね。大島さんのお兄さんも戻って来ています。 私個人的には第42章の後半がいちばん好きです。「季節は夏だ。季節はいつでも夏だ。」佐伯さんが非常に美しく書かれていますね。 興味があれば「ねじまき鳥」を読んでみてください。今度は井戸と兵隊が出て来ます。まだであれば「羊をめぐる冒険」がこのようなお話しの原点です。
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回答ありがとうございます。お礼遅れてすみません。 村上春樹さんの作品は読手の想像力を啓発するのがひとつの魅力だということが分かりました。 自分流の読み方が大事なんですね。 羊男のクリスマスは読みましたが、羊をめぐる冒険は知りません。 今度探してみます。
お礼
早速回答ありがとうございます。 実は、ここ数年ノンフィクションばかり読んでいまして、村上春樹ワールドは初体験でしたので、面食らってしまいました。 村上春樹イエローページ探してみます。