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気候史を研究するにあたって。
気候史を研究するにあたって、注意するべき諸問題と言えば何が考えられるでしょうか? 私は、気候史のみを研究するのではなく、その他の事象、例えば人間の歴史との絡みを考えなければならないのではないか、と思います。 気候史に限らず、○○史を研究する上での諸問題と言えば何が考えられますか? 皆様の意見をお聞かせください。
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歴史学に関心を持っているモノです。 その観点から、回答を試みてみます。 >私は、気候史のみを研究するのではなく、その他の事象、例えば人間の歴史との絡みを考えなければならないのではないか、と思います。 これは、非常に重要な観点であろうと思っています。 といよりも、あらゆる学問分野に「歴史」は非常に深く関わっています。 関わっていない学問を見つける方が困難かもしれません。 ただし、私がここでいう「歴史」とは「歴史学」の事ではありません。 以下にそのことを少し解説します。 私は、時間を「過去」と「現在」と「未来」に分けています。(当たり前といえば、当たり前ですが・笑) 「過去」とは既に過ぎ去った時間です。 時間とは一過性のモノで、過ぎ去った時間は戻りません。 また、「過去」から「現在」に残るモノもあれば、残らないモノもあります。 それは物質的・精神的を問わずです。 しかし、一ついえるのは圧倒的に「残らないモノ」の方が多いという事です。 そして、「歴史」とは「過去から残ったモノ」と「現在」を結びつける行為・事柄です。(蛇足ですが、物質的な事からアプローチするのが「考古学」となり、精神的な面・人間の行為からアプローチするのが「歴史学」です) そして、「何故、過去と現在を結びつけるのか?」というと、「来るべき未来のため」となります。 つまり、「現在の問題の原因と解決方法を過去に求め、未来にどうやって解決するのか?」を追求することが「歴史」だと思っています。 現代の学問世界では「○○学」だとか「××学」だとか分野毎に言っていますが、根っこのところの本質は変わらないと思っています。これが、「歴史学」では無いと私が言った理由です。 私が、先に「>気候史のみを研究するのではなく、その他の事象、例えば人間の歴史との絡みを考えなければならないのではないか」というのを重要な観点と言ったのは、こうした「現在の問題の原因と解決方法を過去に求め、未来にどうやって解決するのか?」という問題意識を持って研究をしなければ、それはただの「好事家の蒐集」に成り下がってしまうと考えるからです。 つまり、あらゆる学問分野は「人間と人間を取り巻く諸問題」とは切っても切れない関係にあり、その問題の解決を求めようとすれば、どうしても「歴史」に行き着くという事です。 なんで、例えば「気候史」だからといって、人間を無視することはできませんし、「生物学」や「物理学」だからといって、人間が関わっていないなんて事はありません。 なので、「人間を無視した学問」は学問ではありませんし、人間を重視すれば必然的に「歴史」となるんんです。 ※ここでさらに強調しておきますが、私が言う「歴史」は「歴史学」のことではありません。 ・・・と、ここまで書いておいて、白状すると上記の事は私のオリジナルではありません。 実は、イタリアの歴史家クローチェや英国の歴史家E.H. カーという人の受け売りです。(まるまるそのまんまではないですけど) クローチェはこのことを「すべての歴史は現代史である」という言葉で表し、カーは「現在と過去の対話」という言葉で表しています。 そして、それが「生きた歴史」となりひいては「生きた学問(研究)」になると私は思っています。 >気候史に限らず、○○史を研究する上での諸問題と言えば何が考えられますか? こちらは、そのまま「歴史の問題」につながります。 つまり冒頭の方でも述べたように、「歴史」とは「残った過去」を手がかりに「現在の問題を解く」ことです。 しかし、「残った過去」というのがくせ者で、どれが「本物」なのか見極めるのが難しいという事です。 また、「残らなかった過去」は「空白部分」となるわけで、そこには人間の「主観」が入り込みます。 この「主観」が真実を歪めたり、逆に(意識的・無意識的にかかわらず)活用して「自分の思想を広めよう」としてしまったり、、、。 そうした部分に気をつけないと「過去にだまされ」たり「過去をねじまげ」たりしてしまい、結果「問題の解決方法を間違える」ことになったりします。 その辺に気をつけなければならないでしょうね。 とはいえ、「真実を見極めよう」とすると膨大な作業が必要になってきます。 とても一人で行えるモノではありません。 なので、通常は他の分野でがんばってる方や同じ分野の方の研究成果等を援用して行います。 よって、自分の研究に埋没するのではなく、あらゆる分野やあらゆる人の研究成果から情報を得ようとアンテナを常に張る必要があると思います。 思わぬ長文となってしまいましたが、参考になれば幸いです。
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- Mumin-mama
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全くの素人です。 >私は、気候史のみを研究するのではなく、その他の事象、例えば人間の歴史との絡みを考えなければならないのではないか、と思います。 以下に参考になるようなキーワードがあるように思われます。 http://wapedia.mobi/ja/%E7%92%B0%E5%A2%83%E6%B3%95 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A2%E3%83%83%E3%82%B0 ビクトリア時代に日照時間が短いことでクル病にかかる子供が多かったと聞きます。 的が外れた回答でしたら、 すみません、無視してください。