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日本の全球気候モデルについて

2007年に入ってIPCCの第4次レポートが順次公開されていますが、WG1(科学的知見)のグループでは、全球気候モデルとして日本からも東京大学気候システム研究センターからMIROC、気象研究所からMRI-CGCMがデータの提供を行っています。 日本で全球気候モデルを持っているのはこの2つの機関だけでしょうか? 神奈川の地球シミュレータセンターでもCFESなるモデルを作っているようですが、これは上記2つのモデルとは別のものですか? ところで、こういう複雑で大規模なものを、なぜみんなで協力して作らないんでしょうか?日本の頭脳の最先端が結集して、最先端のスーパーコンピュータでシミュレーションをすれば、もっといいものができるのではないか・・・というのは間違いでしょうか?

みんなの回答

  • duket
  • ベストアンサー率72% (18/25)
回答No.2

ANo.1は少し誤認があります。共生プロジェクトの第一課題で開発されたのは、MIROCです。これも地球シミュレータの計算機で走らせています。 CFESは、地球シミュレータセンターが、独自に開発しているモデルで、MIROCとは違います。ただし、大気モデルはMIROCと共通の祖先をもっているので、MIROCと共通の物理を多数取り入れてあります。CFESは共生プロジェクトの第7課題がかかわってます。 共生プロジェクトについてはこちらに情報があります。 http://kyousei.aesto.or.jp/ 質問者の回答に戻ると、確かに頭脳を結集させるとメリットがあります。MIROCもそのようなプロジェクトのひとつです(「東京大学気候システム研究センターのMIROC」ではなく、「東京大学気候システム研究センター、国立環境研究所、地球環境フロンティア研究センターのMIROC」が正しいです。 一方で、違う発想でモデルを開発されていたほうが、ひとつのモデルが絶対に正しい予測を行なうとはいえない状況のなか、保険になるともいえます。IPCCでも、世界各国の異なるモデルを相互比較することで、将来予測はどれだけ確実で、どれだけ不確実かに答えようとしています。 開発の統一と分散のバランスは難しいです。

参考URL:
http://kyousei.aesto.or.jp/
newmasukun
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 なるほど。よく分かりました。そういう意味では、大気モデルの世界ではMIROCとCFESは協力しているんですね。 今は、共生プロジェクトの後の21世紀気候変動予測革新プロジェクトがスタートしていますね。どのような結果が出てくるのか非常に楽しみです。

  • kou3641
  • ベストアンサー率28% (4/14)
回答No.1

全球気候モデルを開発するためには、膨大な時間と科学的検証を必要とします。各研究機関(大学等も含む)では、各気候モデル(海洋、エアロゾール、大気循環等)が存在しています。私の記憶違いでなければ、確かCFESは、文科省の大型プロジェクト(人・自然・地球共生プロジェクト)により、第一課題として東大気候システム研究センターを中心に、JAMSTEC、国立環境研究所が研究活動・開発し、その後、電力中央研究所・九州大学等が合流して、開発されたモデルであったかと思います。そういう意味では、日本の頭脳が結集して開発したといっても過言ではないでしょう。また、IPCCでは、多くの日本人研究者らが代表執筆者となって報告書が作成されました。

newmasukun
質問者

お礼

ありがとうございます。特にIPCC WG1では日本の研究者が活躍をしたようですね。 素人から見ると不思議なんですが、せっかく頭のいい人とスーパーコンピューターが揃っているのであれば、みんなで纏まってやったら、もっとすごいのが出来るのではないか・・・と思ってしまうんですよね。

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