>>四諦と八正道、それぞれについては分かるのですが、結局「四諦八正道」とはどういうことなんでしょうか。この2つはどう繋げて考えればいいんでしょうか。
すでに「四諦」と「八正道」についての知識はお持ちということなのですが、四諦の説明をしながら四諦と八正道の関係を説明させていただきます。
まず四諦はご存知の通り、苦・集・滅・道の四つです。この、四諦ということについてお釈迦様が端的に述べられているのは『サンユッタニカーヤ』の
「比丘たちよ、では私は何を説いたか。比丘たちよ〈こは苦なり〉と私は説いた。〈こは苦の生起なり〉と私は説いた。〈こは苦の滅儘なり〉と私は説いた。また、〈こは苦の滅人にいたる道なり〉と私は説いた。」
という所です。つまり、
●苦諦・・〈こは苦なり〉生きることは苦であるという、苦の結果を受け止める。
●集諦・・〈こは苦の生起なり〉なぜ苦は発生するのかその原因を特定する。(苦の原因特定の理論としては「十二縁起」が挙げられますね。)
●滅諦・・〈こは苦の滅儘なり〉滅諦は別名「苦滅聖諦」とも呼ばれ、苦が滅した状態。いわゆる悟りの状態を指します。
●道諦・・〈こは苦の滅人にいたる道なり〉悟りを目指す道のこと。つまり、悟りを開くための実践です。具体的には「八正道」のことです。
このよううに、四諦とは苦からの解脱の「方法」で、八正道は苦からの解脱のための具体的な「実践」ということになります。ですから、四諦と八正道は切っても切れない間柄ですから、「四諦八正道」とくっつけて呼ばれたりするわけですね。
すでにご存知のこともずいぶん書き連ねたかもしれませんが、どうぞお許しください。急ごしらえの文章ですので誤字脱字乱文はどうぞご容赦ください。
合掌 南無阿弥陀佛
お礼
回答ありがとうございます。 わざわざ詳しく四諦と八正道についても説明していただき、分かりやすかったです。