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自己増殖について
結晶で見られる自己増殖と生物が行う自己増殖は何が違うのか。 その違いの意味を進化と関連させて教えてください(^^;
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- prumin
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回答No.1
結晶の増殖とは,結晶化が進み,あるいは結晶が砕けることで同じ形の結晶ができていくことを意味します。 この場合,増殖しているのは結晶の「形」で,しかもその結晶の形は結晶を作っている分子の化学的性質によって決まっています。 一方で生物の自己増殖は,単細胞生物なら細胞の分裂,多細胞生物なら生殖細胞の形成とその多細胞化によって,似た形の個体ができることを指します。 大ざっぱに言えば,やはり同じ形が増えているわけですが,その情報は DNA の配列として存在します。生物の全 DNA は少ない生物でも 16 万文字(塩基)もの長さを持っていて,結晶の分子の化学的性質に比べて,圧倒的な量の情報を含んでいます。 DNA が複製されることにより,生物の情報も複製(増殖)しますが,これだけの情報は化学反応では正確に複製できないため,しばしば完全な複製ができず,これが突然変異の原因となり,進化の原動力になっていると考えられます。 結晶の場合はどんなに増殖しても結晶を作っている分子の化学的性質は変化しませんから(物理法則によって決まっているので),進化も起きないと考えられます。