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錯覚による火傷?

人間の錯覚についてお伺いしたいのですが、 昔どこかで聞いた覚えがあるのですが、 お湯をグツグツと沸かしている部屋に2人の人がいて、 一方が目隠しをして待っていてもらっているところ、いきなr手に冷たい水をかけ いきなり手に冷たい水をかけたら、 熱い!という錯覚を起こすと聞いたことがあるのですが、こんなことはありえるのでしょうか? 説明下手ですいません。。。

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  • ruehas
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回答No.2

こんにちは。 このようなことは幾らでもありますよ。 例えば、部屋の中に蚊がブンブンと舞って気になっているときなどは、たまたま足に何かが触れただけでも「蚊に食われた!」と思ってしまいます。また、冷たい「鉄の火箸」ですが、うっかり触ってビックリしますと「熱い!」と勘違いしてしまいます。そして、酷い場合は触れたところの皮膚が赤くなり、実際に痛みが発生することもあります。 不思議ですよね。 これは、「痛み」という刺激に判断を下しているのは皮膚ではなく、脳の側の「大脳皮質」であるからです。 「火傷」といいますのは「障害刺激」ですから、これは「痛覚」を通って大脳皮質に入力されます。 「痛覚(皮膚)―体性感覚野―体性感覚連合野(大脳皮質)」 という順番ですね。 痛覚を通って来るのですから、その信号は「痛み」です。これに対しまして「痛い」のか「熱い」のかを判定しているのは大脳皮質の「感覚連合野」です。 例えば、 「棘が刺さったから痛い!」 「お湯が掛かったから熱い!」 大脳皮質はこのような「状況判断」を行うことによって痛いか熱いかを判定しています。 では、「冷たい」というのは「温覚(冷温覚)」からの入力ですから、目隠しをされていてもそれを「冷たい水」と判断することはできます。 ですが、 「自分の脇では先程からお湯がぐつぐつと煮え滾っている」 「何の前触れもなくいきなり水が掛かる」 このような状況ですと我々の脳は簡単に騙されてしまいます。 実際に入力されているのは「冷覚」ですが、「いきなり!」というタイミングは障害刺激とそっくりです。まして、目隠しをされているのですから視覚野には何の情報も入力されていません。では、ここに「今そこにある熱湯が自分の手に掛かった!」、このような間違った視覚情報が発生してしまいますと「あっちーッ!」、もう脳内は大騒ぎです。 大脳皮質には自律神経系に命令を出す接続路はありません。ですが、感覚連合野が「熱い!」という判定を下しますと、それまで「冷たい」という入力を受け取っていた「体性感覚野」の情報が書き換えられてしまいます。ですから、ここで「熱い」という間違った情報が扱われますので、実際には発生していない火傷に対処するために自律神経系が自動的に動き出します。 この自律神経系の働きといいますのは、 「刺激の発生した部位の血管を開いて血流を多くする」 「血圧を上昇させる」 「立毛筋を緊縮させる」 といったものです。 全身に緊張が走り、冷や汗が出ます。 血行が良くなって皮膚が赤くなり、その部分にひりひりとした痛みを覚えることもあります。 ですが、実際に掛かったのは水ですから、皮膚に損傷が発生しているわけではありません。放っておけば自然になくなりますし、火傷の痕が残るなどということもまずないです。 お湯と思わせて水を掛けるなんて、意地悪な実験ですよね。

willy_smit
質問者

お礼

とても詳しくご丁寧に書いてくださってありがとうございます。 本当にありえるんですね、びっくりしました。 しかも症状が皮膚にまで現れるとは思ってもいませんでした、 勉強になりました、ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#84191
noname#84191
回答No.1

ありますよ・・・