- 締切済み
パワークリーン系と垂直とびの相関関係
クリーンと垂直とびにには相関関係があると思います。 私自身も通常の筋力トレーニングで培った筋力をベースにクイックリフトを突き詰めていくことで、垂直とびを大幅に増加させた経験があります。 しかし、先日NHKの高跳び特集で五輪金のステファン・ホルムは垂直跳び60cmという結果に終わっていました。たゆまぬ努力によって強い筋力を獲得し、(映像で見たところ)かなりの重量でクリーンをしていたにもかかわらずです。 ホルムはよっぽど垂直跳びの才能が無く、もともと30cmくらいだったのがトレーニングによってなんとかかんとか60cmにもってきた、ということでしょうか? それとも、高跳びには垂直跳び的動作が求められないということから、これからホルムが垂直とびの練習をしていけば神経系統の学習が完了し、劇的に垂直とびが向上するのでしょうか? あれほどの筋力を持っていながら、あれほどの低記録に終わったホルム。少し気になっちゃいました。 何かご意見をお持ちの方いらっしゃいましたらお教えください。よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- ext
- ベストアンサー率65% (476/731)
40代。男性。ウエイトトレーニング歴7年。 ●>トップ級のウエイトリフターは信じられないくらいの重量で尻が足に >つくくらいのフルボトム、さらにはフロントでも深く下げての高重量スクワット >を行っています。ボルグよりもかなり重い重量ですので、アキレス腱への負荷は >半端ではないと思います。にもかかわらず彼らは垂直跳べます。 ■垂直跳びは、アキレス腱だけでなく他にも要素があります。 先に上げた、「腱を伸ばしタメを作り」「伸張反射を利用し」「腕の反動を使い」「脚の筋肉の収縮」「体幹部の筋肉の収縮」「筋肉の収縮速度」の要素です。 これらを考慮して、考えなければなりませんので、トップ級のウエイトリフターが垂直跳びを飛べるからといって、アキレス腱の硬さと即、結びつける事は出来ません。 ステファン・ホルム選手については、スェーデン大学かな?、解析結果が「常人の4倍の硬さのアキレス腱」ということはわかっています。 憶測ですが、試行錯誤でハイジャンプが飛べるトレーニングを考えていった結果、ディープスクワットにたどり着いたのではないでしょうか。 ●>1.腱を硬くするには重さよりも、頻度。ある程度の重さで高頻度で行うと腱は硬くなる。 >(しかし、概して重量挙げ選手は高頻度でスクワットを行っている。) >2.腱がディープスクワットによって硬くなってしまうという負の側面よりも、 >クイックリフトによる瞬発力獲得という正の面が大幅に現れる。 ■残念ながら、腱について硬くなるトレーニング情報について <NHKスペシャル:ミラクルボディー 第3回ハイジャンプ 翼なき“天才”> http://www.nhk.or.jp/special/onair/080427.html のTV番組以上の情報は持ち合わせていません。 ●>・ボルグ以上に腱を硬くするようなトレーニング様式(この前提が違うのなら話はそれていきますが、) >のウエイトリフターが高く跳べるわけですから、アキレス腱の弾性パワーが >そこまで垂直跳びのウエイトをしめているとは思えなくなってきました。 >クリーンやスナッチを競技の補強として取り入れる場合、股関節進展パワーの獲得、習得、練習という意味合いが強くあり、 >それを極めているリフターは腱がとても硬くなるようなトレーニングをしているにもかかわらず跳べるということから、 >垂直跳びにしめるウエイトは股関節進展力>アキレス腱の弾性パワーと思えてきました。 >とすると、やはりボルグは謎・・・。陸上の跳躍競技、しかもトップなわけですからそれなりの高重量でクイックリフトできるはずです・・・。 >ボルグはクイック系そんなにあげれないのかなあ・・・です。 ■垂直跳びは、アキレス腱の弾性力だけでなく他にも要素があります。 ■残念ながら、ステファン・ホルム選手のトレーニング情報については <NHKスペシャル:ミラクルボディー 第3回ハイジャンプ 翼なき“天才”> http://www.nhk.or.jp/special/onair/080427.html のTV番組以上の情報は持ち合わせていません。
- ext
- ベストアンサー率65% (476/731)
40代。男性。ウエイトトレーニング歴7年。 ●>大量のプライオメトリクスでホルムほど腱を硬くしてしまうと、 >垂直とびの沈み込み程度では腱の弾性力を使えない、ということですかね。 >あれだけの力強い助走で無いと、ということでしょうか。 ■プライオメトリックトレーニングでもアキレス腱が、硬い方向へ発達(特異性の原則)はするとは思いますが、番組での説明では、ステファン・ホルム選手がディープスクワット(しゃがみ込みスクワット)で硬いアキレス腱と耐えうる関節、腓腹筋を作り上げていると言っていました。 トレーニング記録を見ると160と数字がありましたので、おそらく160kgのバーベルを担いで行っていました。 ポンド(lbs)だとすると、kgに換算すると72kgになります。 72kgくらいのディープスクワット(しゃがみ込みスクワット)なら、私も簡単に出来ます。 プレートの厚さと枚数を考えると、おそらく160kgと思います。 160kgとなると、怖くて出来ません。 関節、靱帯が壊れてしまいそうです。 ※プライオメトリックトレーニング プライオメトリックトレーニングは、速いエキセントリック収縮(伸張性収縮)の後に、コンセントリック収縮(短縮性収縮)を行うトレーニング方法です。 筋肉が伸びた時の、伸張反射を上手く用いると、筋肉の収縮速度が速くなり、動作が機敏になります。 また、腱の伸びを利用して運動エネルギーを溜める(タメを作る)と大きな力が取り出せます。 ※特異性の原則 運動神経と、筋肉は、特定の動きを繰り返したときに, この動きに適応し発達する。 ●>垂直とびの沈み込み程度では腱の弾性力を使えない、ということですかね。 >あれだけの力強い助走で無いと、ということでしょうか。 ■硬い腱を縮めストロークを得る(弾性力:力×距離)ためには、垂直跳びの踏み込み程度では、応力が足りないということです。 助走を早くして、運動エネルギーを大きくし、踏み込みで硬い腱に弾性力をため、次のアクション「起こし回転」で、助走の運動エネルギーを、バーを飛ぶ力に変えます。 ●>これからトーマスが腱を高跳びという種目に適応するよう特化させて硬くすれば、 >垂直とびは下がるのでしょうか? >だとすれば、垂直系ジャンプだけを考るのならばプライオメトリクスは考え物になってきませんか? ■垂直跳びの記録は下がると思います。 ●>だとすれば、垂直系ジャンプだけを考るのならばプライオメトリクスは考え物になってきませんか? ■ステファン・ホルム選手は、160kgのディープスクワット(しゃがみ込みスクワット)によって硬いアキレス腱を作ったと番組で言っています。 プライオメトリックトレーニングで作ったとは言っていません。 筋肉に与える力積は、力×時間になります。 プライオメトリックでは、大きな力(体重の何倍とか)はかかりますが、msecオーダーの時間になります。 対して、ディープスクワット(しゃがみ込みスクワット)では、少ない力にはなりますが、秒単位のオーダーになります。 番組では、踏み込みで650kg足首に衝撃がかかっているといっていましたので、この数字をもらい踏切時間を100msecとすると、 650[kg]×100[msec]=65[kgs] 160kgのディープスクワットで、上がり下がりの動作を2秒とすると、 160[kg]×2[sec]=320[kgs] となり、160kgのディープスクワットの方が、力積が大きいことがわかります。 この辺の負荷と時間の差が、特異性の原則によって発達しますので、プライオメトリックトレーニングをやってアキレス腱が硬くなり、益々プライオメトリックトレーニング、若しくは垂直跳びが飛べなくなるということではないようです。 ●>垂直跳びが飛べるような練習(クイックリフト、クリーン)をしても、アキレス腱の硬さが益々硬くなる練習となってしまいます。 >・クリーンでそこまで硬くなりますか?ウエイトリフターはすごく跳ねますし、 >私もクリーンで大きく向上させることができました。 ■垂直跳びが飛べるような練習(クイックリフト、クリーン)では、アキレス腱に負荷をかけるような練習ではありません。 ディープスクワット(しゃがみ込みスクワット)の様に、究極にアキレス腱を伸ばすような様式ではないからです。 垂直跳びが飛べるような練習(クイックリフト、クリーン)は、瞬発動作を発揮するトレーニングになります、 タメを作るため、アキレス腱を伸ばした弾性力も使いますが、ディープスクワットほど、伸びは要求されません。 ウエイトリフターが跳ねるのは、バーベルに上昇させる慣性力を与えるためです。 手を持ち変える際には、バーベルに力を与えることが出来ません。 この期間を、慣性力によるバーベルの上昇で補います。 ファーストプルで、脚の筋肉を使って、爆発的に加速します。 クイックリフトでは、腰のシャクリも動員します。 ●>結局、あれだけ高重量でクリーンするボルグが60cm程度ということで、 >垂直跳びにおいてはアキレス腱の弾性パワーの使い方、 >使い方が私の想像以上にとてもとても大きなウエイトをしめてくるのだという認識にして良いのでしょうか? ■そうだと思います。 垂直跳びは、助走が出来ません。 直立した状態から、ジャンプするためには、体を曲げ、膝を曲げ、「腱を伸ばしタメを作り」「伸張反射を利用し」「腕の反動を使い」「脚の筋肉の収縮」「体幹部の筋肉の収縮」「筋肉の収縮速度」使って飛びます。 「」でくくった、これらの要素の総合が垂直跳びの高さになります。 アキレス腱の伸びによる弾性(タメ)がクローズアップされましたが、他にもいろいろ要素が絡みます。 これら要素の中で、突出した物があれば、垂直跳びが高く飛べます。 TVの番組で、腕を鍛えている人(ボディビルダー)が、腕を使っての反動が良く、垂直跳びが高く飛べるとの番組がありました。 同じ、脚力なら、腕の反動を使える人が有利になります。
お礼
お返事ありがとうございます。 ●プライオメトリックトレーニングでもアキレス腱が、硬い方向へ発達(特異性の原則)はするとは思いますが、番組での説明では、ステファン・ホルム選手がディープスクワット(しゃがみ込みスクワット)で硬いアキレス腱と耐えうる関節、腓腹筋を作り上げていると言っていました。 ・映像を見ると、確かに160キロ程度でフルボトムマックスクワットを行っており、足首にものすごい負荷がかかっていました。これが腱を硬くするのかもしれません。 しかし、トップ級のウエイトリフターは信じられないくらいの重量で尻が足につくくらいのフルボトム、さらにはフロントでも深く下げての高重量スクワットを行っています。ボルグよりもかなり重い重量ですので、アキレス腱への負荷は半端ではないと思います。にもかかわらず彼らは垂直跳べます。 すると私が無い知恵の中から思いつくのは、 1.腱を硬くするには重さよりも、頻度。ある程度の重さで高頻度で行うと腱は硬くなる。(しかし、概して重量挙げ選手は高頻度でスクワットを行っている。) 2.腱がディープスクワットによって硬くなってしまうという負の側面よりも、クイックリフトによる瞬発力獲得という正の面が大幅に現れる。 と二つくらい思いつきました。
補足
●>結局、あれだけ高重量でクリーンするボルグが60cm程度ということで、>垂直跳びにおいてはアキレス腱の弾性パワーの使い方、>使い方が私の想像以上にとてもとても大きなウエイトをしめてくるのだという認識にして良いのでしょうか?■そうだと思います。 ・ボルグ以上に腱を硬くするようなトレーニング様式(この前提が違うのなら話はそれていきますが、)のウエイトリフターが高く跳べるわけですから、アキレス腱の弾性パワーがそこまで垂直跳びのウエイトをしめているとは思えなくなってきました。 クリーンやスナッチを競技の補強として取り入れる場合、股関節進展パワーの獲得、習得、練習という意味合いが強くあり、それを極めているリフターは腱がとても硬くなるようなトレーニングをしているにもかかわらず跳べるということから、垂直跳びにしめるウエイトは 股関節進展力>アキレス腱の弾性パワー と思えてきました。 とすると、やはりボルグは謎・・・。陸上の跳躍競技、しかもトップなわけですからそれなりの高重量でクイックリフトできるはずです・・・。ボルグはクイック系そんなにあげれないのかなあ・・・です。 ●これら要素の中で、突出した物があれば、垂直跳びが高く飛べます。 ・ボルグは垂直跳びに不利な、アキレス腱の硬化、という負の要素があまりにも突出してしまった、と単純に考えればよいのかもしれないです。 よくよく考えれば、トーマス(正確には)一歩助走付きで93センチですから、バレーやってる私にとってはそんなに驚きに値するものでもないです。バレー黄色人種ですら、1ステップで93センチは普通にいます(全然誇張ではなく)。ということで、バスケやってるアフリカンの跳ぶ層はさらにめちゃくちゃ厚く多い・・・アフリカンオソロシス!!!
- ext
- ベストアンサー率65% (476/731)
40代。男性。ウエイトトレーニング歴7年。 ●>ホルムはよっぽど垂直跳びの才能が無く、もともと30cmくらいだったのが >トレーニングによってなんとかかんとか60cmにもってきた、ということでしょうか? >それとも、高跳びには垂直跳び的動作が求められないということから、 >これからホルムが垂直とびの練習をしていけば神経系統の学習が完了し、劇的に垂直とびが向上するのでしょうか? ■<NHKスペシャル:ミラクルボディー 第3回ハイジャンプ 翼なき“天才”>見ました。 私は、この手の番組が好きなので、ビデオライブラリーにしてあります。 <NHKスペシャル:ミラクルボディー 第3回ハイジャンプ 翼なき“天才”> http://www.nhk.or.jp/special/onair/080427.html <以下抜粋> トップアスリートの能力に特撮を駆使して迫り、人間の可能性を探るシリーズ。 第3回は「跳ぶ」。 走り高跳びで北京五輪の金メダルを争う2人のアスリートを追う。 一人はアテネ五輪金メダリスト、ステファン・ホルム(スウェーデン)。 走り高跳びの選手としては小柄な181センチ。 しかし、猛練習と研究で頂点を極めた“努力の王者”だ。 もう一人は、世界陸上でホルムを破ったドナルド・トーマス(バハマ)。 陸上を始めて、わずか1年半。 「あれでなぜ跳べるのか」と、誰もが首をひねる我流のフォームで世界を制した“ミラクル・ジャンパー”だ。 努力の王者・ホルム対天才・トーマス。2人の跳躍をハイスピード映像を手がかりに徹底比較、 人はどこまで高く跳べるのか、その可能性を探っていく。 <抜粋終わり> ■この番組では、ステファン・ホルム選手は「常人の4倍のアキレス腱の硬さ」を持つということを言っていました。 他の選手より早い助走で、運動エネルギーを稼ぎ、左足の踏み込みで、この運動エネルギーを、アキレス腱の弾性エネルギーに変えます。 そして、「起こし回転」の理論で、アキレス腱の弾性エネルギーを「ジャンプ力+回転力」に変えていきます。 <おこし回転> http://kokyuhou.exblog.jp/8772086/ <以下抜粋> おこし回転 ハイジャンプ 翼なき“天才”からご紹介します。 トップアスリートの能力に特撮を駆使して迫り、人間の可能性を探るシリーズ。 第3回は「跳ぶ」。走り高跳びで北京五輪の金メダルを争う2人のアスリートを追う。 一人はアテネ五輪金メダリスト、ステファン・ホルム(スウェーデン)。 走り高跳びの選手としては小柄な181センチ。しかし、猛練習と研究で頂点を極めた“努力の王者”だ。 もう一人は、世界陸上でホルムを破ったドナルド・トーマス(バハマ)。 陸上を始めて、わずか1年半。「あれでなぜ跳べるのか」と、誰もが首をひねる我流のフォームで世界を制した “ミラクル・ジャンパー”だ。 努力の王者・ホルム対天才・トーマス。2人の跳躍をハイスピード映像を手がかりに徹底比較、 人はどこまで高く跳べるのか、その可能性を探っていく。 「起こし回転」の理論の説明映像と、実際にホルムが跳んだ映像を重ねたものとを並べてみました。 「起こし回転」とは、棒を斜めに地面に投げつけると、水平方向のエネルギーが上昇方向の力に変換されて、 棒が回転しながら跳ね上がる現象のことで、助走を速くして体を棒状態にして踏み切ると、この「起こし回転」で高く跳べるようです。垂直飛びのように真上に飛ぶのではなく、放物線を描くように回転しながら飛びます。しかし、足首や足に強い負荷がかかります。ホルムの場合は650kg(体重の10倍)の力がかかるようです。ホルムは、練習によって、その負荷に耐えられる強い足を作り上げたのです。彼のアキレス腱は、普通の人の4倍の堅さだそうです。 ホルムは、努力型です。31歳で、高跳び選手では決して高くない身長181cm。 しかし、練習で強じんな体を作り、2m40cmの記録を持っています。 (世界記録は2m45cm)でも、垂直飛びは60cmしか跳べません。 なぜそんなに高く跳べるのか?その秘密のひとつが助走スピード。30kmも出るようです。 もうひとつが地面との角度です。地面に対して斜めに踏み切ることで起こし回転が起こり、高く飛び上がるのです。 一方のトーマスは天才型です。 陸上を始めて、わずか1年半で「世界陸上」でホルムを破り優勝。 その秘密は、彼の身体能力の高さ。身長190cmで75kg。垂直飛びは93cm。立ち高飛びを、 まるでその場からバク転をするような感じで跳び、180cmをクリアしてしまいます。 アキレス腱は26cmもあるそうです。(一般の人は15cmぐらい) しかし、トーマスはここにきて、跳び方が常識破りだったものを改良し始めました。 ホルムのような「起こし回転」を使った跳び方に変えようとしたのです。 しかし、彼の足は「起こし回転」のためには鍛えられていませんでした。 トーマスは故障して、しばらく跳べなくなってしまいます。さて、北京オリンピックでは・・・ <抜粋終わり> ■ステファン・ホルム選手は、短く硬いアキレス腱の体質です。 このため、垂直跳びの踏み込み時で、自分の体重を利用しての「腓腹筋の伸張によるアキレス腱への弾性力(力×距離)蓄積」が少なくなります。 <運動前のアキレス腱のストレッチ> http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3578079.html <以下抜粋> アキレス腱は、腱自体が長く、伸ばすと1cm位は伸びるそうです。 この伸びが、ジャンプなどのエネルギーに使われます。 <抜粋終わり> ステファン・ホルム選手の体質でハイジャンプを高く飛ぶには、「助走による外力」を、★アキレス腱にもっと与えて、「腓腹筋の伸張によるアキレス腱への弾性力(力×距離)蓄積」を大きくしなければなりません。 助走の運動エネルギーを、ジャンプ力、さらに付け加えて回転力に変えるため、アキレス腱の弾性力(力×距離)を高める(硬くする)トレーニングをしているようです。 ■ドナルド・トーマス選手は、対して、長くて柔軟なアキレス腱の体質です。 垂直跳びでは、膝を曲げた時に、「腓腹筋の伸張によるアキレス腱への弾性力蓄積+腓腹筋の筋肉が伸ばされた時に生じる伸張反射」によって飛びます。 ※伸張反射 筋肉が急に伸ばされると、その反射運動で収縮する反応。 脳から運動神経で収縮の他に、筋肉自体にこの反応がある。 筋肉の損傷を守るための、防御反応。 <ジャンプ力アップには?> http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2578379.html アキレス腱が長くて柔軟なため、★自分の体重をアキレス腱への弾性力(力×距離)蓄積に変えやすくなります。 ハイジャンプでは、弱い踏み込みでも、足首、膝の曲げを大きくすることにより、この力が蓄えられる事が出来ます。 ■ステファン・ホルム選手、ドナルド・トーマス選手、両者は、ジャンプのためのエネルギーをこのような方法で得ています。 御自分の体質を利用しての、飛び方です。 最近のドナルド・トーマス選手は、助走のスピードを付け、「起こし回転」を利用しようとしていますが、そのためには、体質を変えなければなりません。 スピードが上がった助走の踏み込みを、運動エネルギーとして、アキレス腱の弾性力(力×距離)蓄積に変える体質作りです。 「長くて硬いアキレス腱」にしていかなければなりません。 番組では、飛び方の体質が合わないため、腓腹筋の炎症で故障を発症しています。 ステファン・ホルム選手は元々、アキレス腱が短いため、垂直跳びには有利ではないです。 垂直跳びが飛べるような練習(クイックリフト、クリーン)をしても、アキレス腱の硬さが益々硬くなる練習となってしまいます。 アキレス腱の長さは、残念ながら持って生まれた物ですので、変えられません。 ■アキレス腱が長いと、応力を受けた時、より多く長さを変化させ弾性力を蓄えます。 関節には、少しずつ「遊び」がありますから、「より多く長さを変化させ弾性力を蓄積する」ストロークが大きい方が、人体では力を発揮しやすくなります。 機械では、スプリングによる運動エネルギーの蓄積は一緒になりますが、★人間では「関節の遊び」の分の、エネルギー吸収を考慮しなければなりません。
お礼
御回答ありがとうございます。丁寧に教えていただきまして、とてもうれしいです。長くなったので補足欄と二つでお礼します。 私は自分が跳ぶ練習をする際、足首の稼動をあまり意識しないでいます。とにかく股関節をはじくことだけに注力しています(巷には股関節をよく使いましょうという話が多く、私もそれにのってそこばかり意識していました。それだけ使えている人が少ないのかもしれませんが。)足首の稼動は二の次、三の次ぐらいなもので、殆ど重要視していません。 けれども、extさんのお話によると、とてもアキレスの腱が大事な模様。アキレス腱の弾性パワーがそこまで垂直跳躍へそこまで大きく影響するものとは思っておらず、そこの認識の薄さが今回の疑問を生じさせたのだと思います。extさんのお話を聞き、だいぶ納得できました。 ●ステファン・ホルム選手は、短く硬いアキレス腱の体質です。 ・大量のプライオメトリクスでホルムほど腱を硬くしてしまうと、垂直とびの沈み込み程度では腱の弾性力を使えない、ということですかね。あれだけの力強い助走で無いと、ということでしょうか。 であれば、これからトーマスが腱を高跳びという種目に適応するよう特化させて硬くすれば、垂直とびは下がるのでしょうか? だとすれば、垂直系ジャンプだけを考るのならばプライオメトリクスは考え物になってきませんか?私事で恐縮なのですが、バレーをやっておりますので、垂直系のブロックジャンプから中間のジャンプ、そして目いっぱい助走をとれたジャンプと色々ありまして悩みが増えそうです。あっち立てればこっちが沈むって感じです。パンピーのプライオトレレベルでボルグ級に垂直に悪影響を及ぼす腱ができるのかどうかって感じですが・・・。 ●垂直跳びが飛べるような練習(クイックリフト、クリーン)をしても、アキレス腱の硬さが益々硬くなる練習となってしまいます。 ・クリーンでそこまで硬くなりますか?ウエイトリフターはすごく跳ねますし、私もクリーンで大きく向上させることができました。というよりもボルグの場合は子供の頃からの膨大な腱の訓練が硬化を招いているのだと思いますが・・・。クリーンやっても無駄なぐらい超人的な硬化・・・。
補足
●アキレス腱が長くて柔軟なため、★自分の体重をアキレス腱への弾性力(力×距離)蓄積に変えやすくなります。 ・こと垂直ジャンプという点ではアキレス腱の長さが非常に重要だと 認識いたしました。腱の柔軟性に関しましても、沈み込みでかかるのは自体重程度ですから、柔軟性が大事であるということにも納得いたしました。 結局、あれだけ高重量でクリーンするボルグが60cm程度ということで、垂直跳びにおいてはアキレス腱の弾性パワーの使い方、使え方が私の想像以上にとてもとても大きなウエイトをしめてくるのだという認識にして良いのでしょうか?(今までは股関節進展パワーの向上にほぼ100%目を向けていましたので、目からうろこです。) しかしこういうのをみてると人間の適応ってすごいなあと思います。さながらボルグは高跳び強化型人間。 トーマスは強化型になれるか。そのための心の強さはあるか。思いはあるか。バスケがずーっと一番なら厳しい 御回答いただきありがとうございました。
お礼
お返事ありがとうございます。 おかげさまで色々と考えることができました。 垂直とびの色々な要素の中で、どれに最も比重がかかっているのか知りたいものです。 ありがとうございました。