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「好字」は日本特有のもの?
このカテゴリーでよいのか分かりませんが、宜しくお願いします。 和銅6年(713)の続日本紀で、国郡郷に「好字」を用いたというような 記述がありますが、この「好字」とは、中国でもこのような書き方があって、 それを古代日本人がまねをしたのでしょうか。 それとも、日本の人々が独自に生み出した表現法だったのでしょうか。 なんとなく中国からわたってきたような気がするんですが・・。 ご存じの方、どうか、宜しくお願いいたします。
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その解釈で良いと思います。やはり漢字自体に意味がありますから、記録者が好意的であれば、良い字を使うし、悪意をもってすれば、悪い意味を持つ字を使ったでしょう。 中国では、中華思想のため自国以外は、蛮族で軽蔑の対象でした。よって、「好字」というよりも侮蔑的な字「悪字」(この表現が適切かどうか?)を用いました。ご存知の通り、日本を「倭」、ヒミコを「卑弥呼」と表記したのも、その例です。「倭」は、その後、良い意味を持つ「和」に変えていきますよね。 最初に漢字が入って来た時、当然、音読みしかありませんでした。その後、その漢字が意味する日本語を訓に当てはめていきます。たとえば、「中=チュウ」は、「ナカ」という意味があるから、「なか」と読もう、「刀=トウ」は、「カタナ」をさす字だから「かたな」と読もう、といった具合に。 そうして、今までただ、漢字の音で表記していたことがらを同音意義語を用いて、より自分達が思い描く世界を表現していったのでしょう。 1つの漢字で表せる言葉が倍増するわけですから、想像力もふくらんだことでしょう。 よって、「好字」は、中国からの輸入だが、日本で独自の発展をした、と考えられます。
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- shoyosi
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日本は、もとの地名は、当時の日本語を基準に名づけられ、中国から漢字が輸入されたときには、漢字は単に発音を表記する様に使われていたが、このころになると漢字の意味を知るようになったり、漢字4文字や5文字は長すぎるのが意識され始めたのだと思います。中国も当初は漢字は発音を表わす音標的な物が、この時期には、意味を持つそれに完成されていました。したがって、渡ってくるより、日本も自然にそのような考えになったものだと思います。また、思想的なものとして、「渇しても盗泉の水を飲まず」というような考え方もあったと思います。
お礼
漢字4文字などだとうっとうしく感じたり、読みにくかったり したのかもしれないとおもいました。 漢字の意味を理解し、それをうまく当てはめていったの でしょうか。
お礼
なるほど・・と感心するばかりです。 意味の広がりは、日本人の想像力の豊かさ、言葉に対する 意識の強さ、をかいま見せてくれるんですね。 どうもありがとうございました。