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狛犬の「こま」の語源は?
狛犬の「こま」が「高句麗」を意味する古語だという話を聞きました。 百済(くだら)は朝鮮古語で「大村」 新羅(しらぎ)は本来の発音「しら」に城を意味する「き」 を付したものだと聞いたことがあります。 では高句麗を「こま」というのはどういった意味から来ているのでしょうか? ご存じの方ご回答お願いします。
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ある説によると、コマはクマから来ているようです。 古朝鮮の始祖神話に「解慕漱(カミソ)」という男神、「シ歳貊(コマ)女」(熊の字を書くこともある)という女神が登場します。(シ歳は、これで一文字です。変換できない字です。偏:さんずい、旁:歳) 金思燁は、「トンカラリン語義考」で、「カミソ→クマソ→熊襲」の説を出しています。 そこで、熊本のことを肥の国といいますが、これは、やはり、クマとコマの音が類似しているからではないでしょうか。 半島から渡って来た人たちは、自分たちのつくった国、自分達自身を他と区別するため、始祖神話にちなむ「クマ」あるいは「コマ」を名乗ったのではないでしょうか。 なお、朴炳植によると、新羅は、正しくは「シンラ」、現代韓国語で読むと「シルラ」です。「シラギ」というと「新羅の奴ら」という悪い意味になるのだそうです。長らく「シラギ」と読んできた背景には、当時の反新羅派・親百済派の影響があるのでしょう。
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- octagon
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ご質問の、何故高句麗を「こま」と言うかといいますと、高句麗から日本に渡来した氏族が名乗ったのが高麗氏(こま)、巨万とも狛とも書いたそうですが、8世紀には関東近辺の高麗人、1799人を武蔵国に移して高麗郡をおいた(以上、日本史広辞典による)と言う事などから、私見ですが高句麗から来た高麗人で高句麗=高麗となったのではないでしょうか?辞典では「高句麗(こうくり)」の項に高麗、狛とも書き、「こま」ともよぶ。とはありますが、何故とは書いてありません。
- Shin-Do
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世界大百科事典(平凡社)の記述によると、こまいぬは犬ではないようです。ただ、それを見た日本人が「こんな犬は日本にはいない。外国の犬だ。」と考えたよで、異国の犬=高麗の犬(どうして異国が高麗なのかはちょっと分かりませんが)ということで「こまいぬ」と呼んだようです。詳しくは世界大百科事典の「狛犬」の項目をご覧ください。
お礼
ekuboさんをはじめ、みなさん、回答ありがとうございました。 「カミソ→クマソ→熊襲」説は以前TVで見たことがあったのですが、 「コマ」につながるとは思いもしませんでした。 秦(はた)氏のように大和王朝の職能と関連があるのかも、 とも思っていたのですが、古朝鮮の始祖神話からというのも 興味深い説ですね。