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「くだらない」という言葉
「くだらない」という言葉は、「くだらない本」、「くだらない洒落」、「くだらない人」のように、評価が良くない場合に使われます。 「下る(くだる)」を「ない」で否定していると思いますので、むしろ、「悪くない」という風にも取れるのですが、どうして良くない評価に使われるようになったのでしょうか。
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〈くだる〉だる〉とは京都から江戸に〈くだる〉ことです。 そして「くだらない本」とかの〈くだる〉は醤油が〈くだる〉ことです。江戸は開府当時、醤油を京都から何百たるも、取り寄せて料理や調味に使っていました。しかし京都の料理は所詮は「野菜」を主材料にしたもので、そのお煮付けなどが主です。いっぽう江戸は江戸湾の新鮮な魚貝を刺身で食したりするものが主です。それを隅田川や神田川を通して井戸端に天秤棒にさげて届けるのです。ですから当然醤油だって教徒のではあまり適してないと判断されてきて、開発してきました。それがあの野田の土地の醤油などです。下らない、京都からきていない、醤油。これが遣い初めです。それから、文化的にレベルが即物てきとか、ちょいと上品でない、というのを下らないというようになりました。 蕎麦も江戸の職人達は箸のさきにちょとはさんで、ずっと上に上げ、下の方をちょいとたれにつけて食するという通で急がしい食べ方をしていました。どっぷりつける奴は生やろうなんです。 その場合もたれは濃いくちで、煮込みうどんなどの関西のつゆとは違います。そんな食習慣から、醤油はもうくだらないものにかぎられてきたのです。京が上というなら、くだってこないものは下だ。それで結構というわけです。それでつまんな物にまでいうようになりました。
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- jo-zen
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これは一般に主張されているのかどうかわかりませんが、私は「くだらない」は「堕落(だらく)」+「ない」から来ていると思います。ここでの「ない」は打ち消しの意味ではなく、性質・状態などを表す語について形容詞をつくるものです。「あどけない」「切ない」などの用法です。「だらく」が「くだら」に変化したのは、言いづらい語順は言いやすいように変わって使われることがあります。「したら(設楽)ない」→「だらしない」(この場合の「ない」は打ち消しです)や「雰囲気(ふんいき)」→「ふいんき」などなど。 「堕落している」つまりは「つまらない・ダメな状態にある」ということではないかと思います。
お礼
「だらしない」の語源、初めて知りました。これは「ふしだら」と元は同じなのでしょうね。 「堕落(だらく)」+「ない」・・・ですか。 (「あらたし」から「あたらし」となり「あたらしい」になった) 似ていますね。大変勉強になりました。お礼申し上げます。
- totoron123
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これは何年か前にNHKで専門家が話していた話なんですが 江戸時代は商人の町(堺だったかな)から来た物を 「上方(かみがた)から下ってきた」と言いました。 上方には高級品や上質な物が沢山有りました。 上方から渡って来た物を「下ってきた物」と言い 上質で無い物を、「下る」の逆の「下らない」という風に 使っていた・・と言っていました。 決して他の地方の物を悪いと言ってるのではなく 一流の物では有りませんよ・・という風に 元々は謙遜して使っていたのでは無いでしょうか。。
お礼
ご回答ありがとうございます。 上方からのくだり物から出たと言う説は有力なようですね。 NHKで放送があったということは、信頼性は高そうに思います。
- chirori116
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こんばんは。 つい最近、私の周りでこの話題があがりました。 江戸時代に、上方で作られた高級なお酒やお醤油は関東へ送られ 「下り物」と呼ばれていました。 逆に、関東方面で作られるものは素材が悪く、できがよくないので 「下らない物」と呼ばれていたそうです。 確実な答えかどうかはわからないのですが、なるほど~と思いました^-^
お礼
早速ご回答いただきましてありがとうございます。
- nana4591
- ベストアンサー率25% (15/60)
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お礼
ごかいとうありがとうございます。いくつか説があってどれが本当なのか困ってしまいます。
お礼
お礼が遅くなりまして申し訳ございません。 醤油ですか。 現在でも、煮物などは京都に比べて、関東は「ちょいと上品でない」感じですね(食べて美味しいのとは別に)。 ありがとうございました。