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状態変化
いろんな物理の参考書を持っているんですが、ある参考書では「気化」を「蒸発」と定め(その本では「気化」という言葉は出現していない)、「凝結」を「凝縮」と定めているのですが、どっちが正しいのですか?
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蒸発と沸騰は明らかに異なる現象です。 日常的にも区別して使っています。 コップの中の水がいつの間にか減っている、これは蒸発です。 お湯が沸いてぼこぼこと泡がでてきた、これは沸騰です。蒸発と言う人はいません。 蒸発にしろ、沸騰にしろ液体が気体に変化していることは確かです。 蒸発と沸騰を合わせた言葉が必要です。私はこれを「気化」と呼んできました。 蒸発:気化が液体表面から起こる 沸騰:気化が液体表面からと内部からの両方で起こる (内部から気化が起これば「泡」がでるのが観察される) ところが文部省の学術用語集を見るとおかしい事に気がつきます。 化学分野の用語集には気化が出てきません。物理分野の用語集には気化が出ています。機械工学でも気化は載っています。 困った事になります。教科書で使う用語は文部省の学術用語集に記載されているものに限ります。化学の教科書では「気化」を使うことが出来いないのです。物理の教科書では使うことが出来ます。(教科書に準じている化学の参考書であれば気化は使っていないだろうと思います。) 化学の教科書では蒸発を使って沸騰の説明をしなければいけません。泡の中に蒸発するなんて苦しい説明をやっています。 化学の教科書では気化熱と言う言葉を使うことが出来ません。蒸発熱という表現になります。物理では気化熱を使うことが出来ます。 高等学校ではたいてい化学と物理は並行して学習しています。片方の教科書では使ってよくて、もう一つの教科書では使ってはいけないのです。生徒も教師も混乱しています。こういう縦割りの発想しか出来ない専門家に腹が立ちます。文部省として1つの基準があるのではなくて縦割りの各分野ごとの基準があります。暗記物の、試験が済んだら忘れてしまっていいという知識にしか結びつかないものです。 工業科の教科書に固体が液体に変化する現象を「溶解」としている記述があるのを見たこともあります。これは文部省の検定を通っている教科書です。工業の専門委員の知識のレベルです。 工業であれ、生物であれ、物理や化学と共通の事項があれば共通の基準で扱って欲しいと思います。 気化と蒸発については物理と化学で基準が違うのですからやる気をなくします。 化学理論では主に平衡系を扱います。(化学反応ではもっぱら非平衡を扱っています。反応が起こったと言えば変化したということですから平衡ではありません。平衡が成り立てば反応は止まってしまったという理解になります。でも理論は「平衡」が前提です。)沸騰は非平衡状態で起こる現象です。蒸発も非平衡状態でなければ起こらないのですが準静的という扱いが可能なものです。この辺に用語決定のいきさつがありそうです。 「飽和蒸気圧」のことを単に「蒸気圧」と言っているのも同じ理由であるような気がします。でも学校では困ります。。「蒸気圧」と「飽和蒸気圧」を区別する立場でなければ湿度の説明はできないのです。 「湿度~%」というのは飽和に達していない場合についての表現ですから平衡状態は実現していません。 「気化」が文部省の学術用語集(化学)に載っていないというのに気がついたのはもう30年以上前のことです。
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- tono-todo
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好きなほうを使う 凝結は凝縮とは違う意味を含むので、気化の逆現象を凝結とは言いません。
>「気化」を「蒸発」… うーん、昇華/凝縮は考えてくれないのだろうか? 文部科学省の学術用語集などの「基準」はありますが、必ずしも「固定」されているわけではないようです。 参考書の立場で一つに定めるというのは「一つのあるべき姿」でしょう。 ただし他の言葉が出てきたとき理解できないのでは困りますので、用語集を付けて混乱を防ぐことが望まれます。
- jo-zen
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どちらも間違いではないといえます。ただ、最近では「蒸発」「凝縮」が使われることが多くなってきているようです。