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かえるの合唱と対位法について
- 「かえるの合唱」とは、四部輪唱をする曲のことです。
- 「かえるの合唱」をソロで歌う場合は最後までコード伴奏がつけられますが、四部輪唱の場合は2声以降にコード伴奏がつかないことがあります。
- 対位法の場合、バッハのインベンションやフーガでもコード伴奏をしようとすると一部にしかつけられず、一部にはつけられない場合があります。
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和声について少々誤解というか,違ったイメージで捉えておられるように思われます。 こういうイメージの違いを,言葉で説明するのは非常に難しいのですが,やってみましょう。 >これは、2声以降「コード進行」が、「同じ小節」で、「複数」生じてしまうためでしょう。 >確かに、単純に「メロ」が、数小節、遅れて、重なり合うわけですから。 和声というものを,「1本の旋律がまずあって,その流れの中からおのずと浮かび上がってくるもの」としか捉えていらっしゃらないように感じられます。 確かに,メロディーだけが書いてある譜面に和声を付けることはよくあります。しかし,本来の和声(コード)は,3つ4つ(それ以上もあります)の音が同時に重なって響いたときに生まれるものです。メロディーがなくて伴奏形しか無くても,和声は響いています。 「かえるの合唱」で,4つのパート全部が参入した状態を考えてみましょう。 旋律としては,4つの相異なる旋律が流れています。 だから,和声もそれぞれのパートが独自の和声を旋律の中に秘めて歌っており,いわば相矛盾する(こともある)4つの和声が同時進行で流れている,と質問者さんはお考えになったのではないでしょうか。 そうではなくて,4つの声部が同時に鳴り響くそれぞれの瞬間を,譜面上で縦に切り取って,和音として捉えたとき,それが全体として1つの和声を作るのです。 では,最初の部分以外,なぜコードが書いてないかというと,単なる省略です。 輪唱の楽譜では,各パートを分けて書かずに,第1パートがどこまで歌ったら入るか,という数字だけを書きますよね。 それと同じ,いわば「輪唱譜のお約束」です。 それでは残りの部分のコードはどうなっているかというと,基本的に最初の部分を延々と繰り返します。 というより,輪唱では,そうなるようにメロディーが作られています。 つまり,各パートが次々と入ってきても,最初に設定した「かえるのうたが」の部分のコードの上にうまく乗っかれるようなメロディーになっているのです。 >バッハの(時代の)「インベンション」や「フーガ」でも、 >に「コード」づけをしようとした場合 >付けられる部分」もあるが、「付けられない部分」もある。 >いうことでいいんでしょうか? バロックの音楽は,基本的には古典的な和声理論に則っていますので,コード付けはできるはずです。 仮に,1つの楽曲の中から,1つ1つの声部を独立して取り出して,それぞれにコード付けをしたとします。 それを同時に並べると,中には,例えば第○小節目の第○拍は,高声部はGがいいと思ったのに,低声部はEmのほうがいい,というように,相矛盾する箇所が出てくるかも知れません。 しかし,全パートを込みにして,その時その時の響きに対してコード付けをしていくのであれば,「付けられない部分」はないと思います。 中には,先ほどの各声部に独立して付けたコードとは違ったものになる箇所も出てくるかも知れませんが,全声部をすべてひっくるめて総合的に考えていけば,なんらかのコード付けは可能だと思います。
お礼
どうもありがとうございました。(^^)/
補足
( ^-^)ノ(* ^-^)ノこんばんわぁ♪ >これは、2声以降「コード進行」が、「同じ小節」で、「複数」生じてしまうためでしょう。>確かに、単純に「メロ」が、数小節、遅れて、重なり合うわけですから。和声というものを,「1本の旋律がまずあって,その流れの中からおのずと浮かび上がってくるもの」 としか捉えていらっしゃらないように感じられます。 ■「対位法」初心者のため、やや「和声法」の感が、強く、 つい「1つの旋律」に気をつられやすいようです。。。 確かに,メロディーだけが書いてある譜面に和声を付けることはよくあります。しかし,本来の和声(コード)は,3つ4つ(それ以上もあります)の音が同時に重なって響いたときに生まれるものです。 メロディーがなくて伴奏形しか無くても,和声は響いています。 ■なるほど。。。確かに。。。そういわれればそうですね。。 「かえるの合唱」で,4つのパート全部が参入した状態を考えてみましょう。旋律としては,4つの相異なる旋律が流れています。だから,和声もそれぞれのパートが独自の和声を旋律の中に秘めて歌っており,いわば相矛盾する(こともある)4つの和声が同時進行で流れている,と質問者さんはお考えになったのではないでしょうか。 ■「大正解」です。(・_・)ヾ(^o^;) オイオイ そうではなくて,4つの声部が同時に鳴り響くそれぞれの瞬間を,譜面上で縦に切り取って,和音として捉えたとき,それが全体として1つの和声を作るのです。 ■「4つの声部」に、実際に書いて、その段階で、「和声」を確認すればよかったんですね? ちょっと、「楽譜」に書いて、確認してみますですよ。 (・□・)ノ では,最初の部分以外,なぜコードが書いてないかというと,単なる省略です。 ■そうでしたか。。。 輪唱の楽譜では,各パートを分けて書かずに,第1パートがどこまで歌ったら入るか・・・>バッハの(時代の)「インベンション」や「フーガ」でも、・・・ バロックの音楽は,基本的には古典的な和声理論に則っていますので,コード付けはできるはずです。 ■そうですか。やっぱり。 仮に,1つの楽曲の中から,1つ1つの声部を独立して取り出して,それぞれにコード付けをしたとします。それを同時に並べると,中には,例えば第○小節目の第○拍は,高声部はGがいいと思ったのに,低声部はEmのほうがいい,というように,相矛盾する箇所が出てくるかも知れません。しかし,全パートを込みにして,その時その時の響きに対してコード付けをしていくのであれば,「付けられない部分」はないと思います。中には,先ほどの各声部に独立して付けたコードとは違ったものになる箇所も出てくるかも知れませんが,全声部をすべてひっくるめて総合的に考えていけば,なんらかのコード付けは可能だと思います。 ■そうですか。なるほとです。そうかもしれませんね。 ■いゃあ、大変、勉強になりました。<(_ _)> アリガトォ ちょっとした「誤解・錯覚」を、なかなか、自分では、気が付かないもので。。。 「かえる。。。」で、だいぶ、長く悩んでいたんですが、これは、「対位法」の基本・原点でもあるので大きな収穫でした。 なかなか、一人だけで考えているので、ちょっとしたことも、つまずいています。この回の質問は、大変、「小さなこと」がらですが、今後の「対位法」の解釈での「大きな一歩」になると思います。 また、他の質問も、ご覧のとおりありますので、よければご指導。ご指摘していただければ幸いです。どうもありがとうございました。(^^)/