なるほど。どこまで参考になれるかわかりませんが、あくまでもヒントの形で、英文文献の読み方を書いてみたいと思います。
まず、動詞の使い方に注目するのです。つまり、同じ動詞でも、次のような組み合わせがあります。
>動詞+目的語(英語辞書を見れば、「他動詞」あるいは、「v.t.」と載っているはずです。)
>動詞+前置詞+目的語(この動詞は「自動詞」という使い方であると理解するのです。たとえ、英語辞典には、「他動詞」と載っていても、動詞+前置詞という組み合わせだったら、辞書の説明を全部読んで、「自動詞」と区別されている所の語義を探します。)
なぜ、「他動詞」と「自動詞」との区別が必要なのかと言えば、意味が変わるからです。ですから、この区別が出来ない翻訳ソフトに掛けると、助詞の狂いなどで、文がおかしくなってしまうのです。たとえば、「テニスを楽しむ」、「テキストで学ぶ」というように、日本語では、かならず「動詞+助詞」という組み合わせですが、英語では、「enjoy (play) tennis」、「study with text」と前置詞を付けたり、付けなかったりする表現を使い分けるにかかわらず、翻訳ソフトでは、そのような表現には対応しきれないために、文までおかしくなるわけです。
技術文献の場合は、ふつう、動詞が文の意味を決定することが多いので、(技術関連の)動詞の意味を詳しく述べているような辞典をそろえることをお薦めします。普通の翻訳ソフトは、一般の動詞の意味しか載せていないために、掛けてみてもきちんとした文が出てこないことが多いわけです。
さて、実際の英文を読むとき、「動詞+目的語」が出てきたら、「主語が別の結果を生む」ことだ、と覚えておくのです。
●The addition of oil to the water did not affect wave-formation significantly. (水中に石油を加えても波の形成にさほどの変化はなかった。)
つまり、「addition」という主語が、「波の形成」という別の結果を生むという意味を表していると理解するのです。主語と目的語とはそれぞれ異なったものであるとき、前置詞を使わない「動詞+目的語」という表現を使うと覚えておくのです。
次に、「動詞+前置詞」という文に出会ったら、
●Our business was affected to a considerable degree by the setback. (私たちの事業はその停滞によってかなりの程度影響を受けた。)
この場合は、目的語の変化でなく、主語の変化を述べているのです。主語の変化の原因というものを前置詞で述べているのです。この使い分けが翻訳ソフトでは、難しいので、変な訳が出てしまうわけです。文は長いのですが、動詞+前置詞という文に出会ったら、次のようにぱっさりと切り捨てるのです。
>Our business was affected + 原因を示す前置詞文
と分けてみると、全体の意味がわかってくるはずです。とくに、技術文献はこのようなパターンが多いので、動詞の意味に気をつけて全体の意味をくみ取る訓練を続けていけばいいと思います。
前置詞で続く文は、たいてい、おまけというか、主語の状態をさらに詳しく述べる形で付けられることが多いので、翻訳ソフトに掛けるとき、前置詞文(修飾文)を省いておいてみるのもいいかもしれません。ただし、どんどん技術語を登録しないと大変かもしれません。
お礼
くわしい回答ありがとうございます。 回答の内容を理解することからして厳しい状態ですが、参考になりました。 例文もわかりやすく応用できそうです。 しばらくはこの回答を見ながら洋書と格闘してみようかとおもいます。 ありがとうございました。